その2
27 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:19:13.97 ID:2BjVio6Y0

(その2)


('A`)「…………」

('A`)「どうも。お帰りはあちらです」

ζ(゚ー゚*ζ「何言っているんですかマスター、これから二人三脚でがんばっていきましょう。目指すは紅白の大トリですよ」

('A`)「いや、ボクやるといってないんですけど……」

ζ(゚ー゚*ζ「またまたご冗談を……」


ζ(゚ー゚*ζ「……………………」

ξ゚听)ξ「……………………」

ξ;゚听)ξ「スタッフー、スタッフゥー」

( ´∀`)「何モナ」

('A`)「(運送会社の人……外で待ち構えてたのか)」

29 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:21:51.71 ID:2BjVio6Y0


ξ゚听)ξ「ゴニョゴニョ(ちょっと、話が違うんだけど。あたしのモニターって水嶋○ロ似のイケメンじゃなかったの?)」

( ´∀`)「ごにょごにょ(十分似てるモナ。目がふたつ、鼻と口がひとつ、耳だってちゃんとあるモナ)」

ξ#゚听)ξ「ゴニョゴニョ(それって全人類の9割以上にいえる事じゃない)」

( ´∀`)「ごにょごにょ(モナーの調べによると、彼は水○ロの友達の姉の夫の義理の弟の許婚の従弟の彼氏の
   生き別れの妹の近くに住んでいるおじいさんの孫が彼モナ。どことなくそんな面影があるモナ)」

ξ゚听)ξ「ゴニョゴニョ(全然他人よ、それって)」

('A`)「(今の説明の中に、ホモのカップルが一組いたよな……)」


♪ナーヤンデモシカタナイ マァソンナコトモアルサ アシタハチガウサー♪

('A`)「あ」

32 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:25:13.35 ID:2BjVio6Y0

( ´∀`)「出ないモナ?」

('A`)「……あ、失礼。はい、鬱田です」

???『やぁ、ドクオ君』

('A`)「……えと、どちら様で」

(´・ω・`)『私はVOCALOID projectの立案者にて最高責任者、ヴィップ研究所の所長も勤める
   天才、ショボン・クリリプトン博士。君に手紙を送ったのは私だ」

ξ゚听)ξ「……ちょっと貸しなさい。もしもし」

(´・ω・`)『おお、その声はDTM(デスクトップミュージック)制作のために私が10年かけて開発した
   音声合成機能に特化したガイノイド、通称「VOCALOID」の試作1号機、初音ツンじゃないか』

ξ#゚听)ξ「博士(相変わらずわざとらしい言い回しするな、あのハゲ)」

34 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:28:49.82 ID:2BjVio6Y0

ξ゚听)ξ「説明の要求します。何で私のモニターがこんな冴えない男なんですか?」

(´・ω・`)『サンプルモニターの選別に恣意があってはまずいだろう』

ξ゚听)ξ「昨日渡されたマスター情報と違うんですけど」

(´・ω・`)『社会に出れば前情報と違う事なんて日常茶飯事だ。がんばれ』

ξ;゚听)ξ「え、ちょっと! 説明になってな……」

(´・ω・`)『私から言えるのはこれくらいだ。では、あらためてドクオ君にかわってくれ』」

ξ#゚听)ξ「……(いつかシメる)」

36 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:32:18.33 ID:2BjVio6Y0

ξ#゚听)ξ「ったく……、ほら」

('A`)「え……」

ξ゚听)ξ「はい! うちのバカ所長があんたに替われ、ってさ」

('A`)「あ、ありがとう……もしもし」


(´・ω・`)『うむ。そういうワケだ。頼むぞ』


プツッ

ツーツーツー


('A`)「……(そういえば、何でボクの電話番号知ってたんだろう)」

(;´∀`)「……それじゃあ、モナーはこれで……」

ξ゚听)ξ『ちょっと待て』('A`)



37 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:36:56.26 ID:2BjVio6Y0

ξ゚听)ξ「モナー、本当にモニターはコイツじゃなきゃだめなの?」

( ´∀`)「駄目モナ。すでに彼は君やこの計画の存在を知ってしまったモナ。
   ここまでかかった手間費用や機密漏洩の危険性を考えると、今さらモニター変更は不可能モナ」

('A`)「いや、正直何かに巻き込まれかけてるのはわかるんだけど……もうちょっと詳しく説明してくれない?」

( ´∀`)「ええと……じゃあまず彼女について話すモナ。自分から話すモナ?」

ξ゚听)ξ「……そうね。相手が不本意だけど、そうするわ」

('A`)「…………(何、このひどい思われよう)」

ξ゚听)ξ「ドクオ、とかいったわね」

39 : ◆vecY3hbM4I :2009/02/03(火) 00:39:51.80 ID:2BjVio6Y0


ξ゚听)ξ「私は人工知能等を完備した次世代型ガイノイド、VOCALOIDの初音ツンよ」

('A`)「ボーカロイド?」

( ´∀`)「早い話が、歌う機能に特化したロボットモナ」

('A`)「……またまたご冗談を」

ξ゚听)ξ「本当よ」


バキッ

(;'A`)「腕が外れたぁぁぁぁ!!」



(その3 に続く)
Back
inserted by FC2 system