第5話 後編
3 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:15:08.61 ID:XyiJGNM2O
〜これまでの主な登場人物&精霊〜

(,,゚Д゚) ギコ=モナルド 人
元素 風
装備 ロングソード 銀の胸当て
父親を探すために精霊界を目指している青年。何かと不器用だが、戦闘での判断力には光るものがある。ツッコミ担当

( ^ω^) ブーン 精霊
元素 風
装備 淡緑色のツナギ
ギコの精霊。語尾に「〜お」とつける白い豚な精霊。だが、癒し系。風呂好き。
現在、精霊界にて怪我の治療中。

ノパ听) ヒート=スナオ 人
元素 火
装備 ハルバード 鋼の胸当て
なんとなくギコの旅について来た元気のよい女の子。すごい単純な性格。アホの子。

从 ゚∀从 ハインリッヒ 精霊
元素 火
装備 レザーコート
ヒートの精霊。ちいさいくせにどこか大人びた雰囲気がある。しかし性格は中学生並。寝起き悪し。

( ・∀・) モララー=S=ファウス 人
元素 水
装備 ダガー 白い服
高価な機材をぶっ壊し、ロビー城の精霊研究施設をクビになった青年。困ったらクーにお任せ。

4 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:18:32.67 ID:XyiJGNM2O
川 ゚ -゚) クール 精霊
元素 水
装備 水色のドレス
このパーティーで最も常識力のある存在(?)。モララーの世話をするのが面倒でしょうがないらしい。うんちくが長い。この物語のヒロインらしい。

('A`) ドクオ=マダチェリー 人(?)
元素 ???
装備 ロングボウ ただの服 不細工な顔
VIP村に住む元狩人。今は精霊使いを目指しているが、今年で三浪目の29歳童貞。
かわいい女の子型の精霊とあんなことやこんなことをしたいらしい。

( <●><●>) ワカッテマス=アンダスト ???
元素 地
装備 ただの服
ギコが精霊使いの試験を受けた時の試験官。詳細不明。

( ΦωΦ) ロマネスク=スギウラ 人
元素 風
装備 大剣 皮の服
突然ギコを襲ったおっさん。元ラウンジの傭兵。ぽろろという生物兵器となにか関係が……?
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/01(水) 20:20:06.05 ID:bVa1/7z+O
練習してみたちょい露出ワタナベ支援
http://imepita.jp/20090401/730900
9 :>>6(´ΦωΦ) ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:23:56.74 ID:XyiJGNM2O
从'ー'从 ワタナベ 精霊
元素 風
装備 白のワンピース
ロマネスクの精霊。ブーンの知り合い。なんかのんびりとしている。ボケキャラ。

(゚、゚トソン トソン=ツムラ 人
元素 雷
装備 ???
元ラウンジの傭兵でロマネスクの仕事仲間。通称『雷神』。詳細不明。

<_プー゚)フ エクスト 精霊
元素 雷
トソンの精霊で、バカ二号。座右の銘は『成せばなる』。詳細不明。
11 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:29:49.96 ID:XyiJGNM2O
川 ゚ -゚) やあみんな。今日は何の日か知ってるか?

川 ゚ -゚) そう、エイプリルフールだ。

川 ゚ -゚) うん、今日投下するというのは嘘だ。

川 ゚ -゚) まだ五話後編書き終わってねぇしwww

川 ゚ -゚) いやいや本当申し訳ない

川 ゚ -゚) できたらまたスレ立てるから楽しみに待っててくれ

川 ゚ -゚)ノシ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/01(水) 20:34:22.15 ID:bVa1/7z+O
いや、まてよこれが嘘だということも
15 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:38:56.44 ID:XyiJGNM2O
川 ゚ -゚) ……というのが嘘だ。驚かせてすまない。

川#゚ -゚) >>13そこは騙されておけ!プンプン!

川 ゚ -゚) そういうわけで第五話後編行くぞ。

川 ゚ -゚) ちなみに、まだ書き終わってないのは本当の話だ。

川 ゚ -゚) 多分そのうちながら投下になるから覚悟しといてくれ。

16 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:43:09.12 ID:XyiJGNM2O
照り付ける太陽。
眩しいくらいの青空の下で馬車は走っていた。
目的地である遺跡までもう少しだということで、一同のテンションも心なしか上がっている。

ノハ*゚听)「ギコぉぉぉ!」

(,,-Д゚)「んー?」

ノハ*゚听)「遺跡には何があるんだぁぁぁ?」

(,,-Д-)「さぁな……。昔の記録とかが残ってるんじゃないか?」

ノハ*゚听)「龍とかいるかなぁぁぁあ!?」

(,,゚Д゚)「うん、いたら俺達みんな死んじゃうね」

ノハ*゚听)「ロマネスクを置いて逃げれば大丈夫だぁぁぁ!」

( ΦωΦ)「おい」

ヒートは先程から龍が見れるんじゃないかと淡い期待を抱いていた。
龍に会ったところで全滅するだけであるのに、彼女はなぜそこまで龍に執着するのだろうか。

(,,゚Д゚)「なぁ、ヒート」

ノハ*゚听)「なんだぁぁぁ?」

17 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:47:39.57 ID:XyiJGNM2O
(,,゚Д゚)「なんでそんなに龍が見たいんだ?」

ノパ听)「ギコは見てみたくないのかぁぁぁ?」

(,,゚Д゚)「いや、見たいことは見たい。だけど危険性を考えたら会いたくない」

ノハ*゚听)「ギコは弱虫だなっ!」

(,,゚Д゚)「慎重と言って欲しい」

(゚Д゚,,)「ねっ、ロマネスクさん」

(´ΦωΦ)「あぁそうだな」

(,,゚Д゚)「どうした?」

( ΦωΦ)「別に」

先日からどうもロマネスクさんの調子がおかしい。
いつもの堂々たる姿はなく、
何かを恐れているようにも見える。
あのロマネスクさんが怖がる物とは一体何なのか興味が沸いた。

(,,゚Д゚)「昨日からどうしたんだ?」

( ΦωΦ)「……何でもない」

(,,-Д゚)「本当に……?」

( ΦωΦ)「ああ……」

18 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:50:24.10 ID:XyiJGNM2O
(,,゚Д゚)「嘘でしょ?」

俺がそういうと、ロマネスクさんは少し困ったような顔をして、口を開いた。

(´ΦωΦ)「……。会いたくないんだよ。ツムラに」

(,,゚Д゚)「なんで?」

( ΦωΦ)「ラウンジを出ていく時に……あいつの下着を何枚か盗んで、衛兵に売った」

(,,゚Д゚)「死ね。氏ねじゃなくて死ね」

(´ΦωΦ)「怒ってるだろうなぁ……」

(#゚Д゚)「当たり前だろ!」

(#-Д-)「あーあ。聞かなけりゃよかった……」

川 ゚ -゚)「下着がどうしたって?」

(#゚Д゚)「食いつくな!」

ノパ听)「何の話だぁぁぁ?」

ヒートとクーも話に加わり、急に騒がしくなる馬車の中。
しかしモララーとハインはその喧騒の中でもよく眠っていた。

(,,゚Д゚)「……あれ?」
20 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:54:34.32 ID:XyiJGNM2O
ここで、一人足りない事に気づく。
昨日からついてきている精霊、エクストが見当たらない。

(;゚Д゚)「まさか……馬車から落ちたりしてねぇよな?」

立ち上がり、馬車の中を一通り見渡すが、やっぱりいない。

(;゚Д゚)「エクスト!?」

心配になって、その名を叫んだ。

<_プー゚)フ「呼んだか?」

声がしたほうに振り返る。
エクストは馬の上で元気に跳びはねていた。

(,,゚Д゚)「よかった……。全員いるな」

ヒート、ハイン、クー、モララー、ロマネスク、エクスト
メンバーの顔を確認してホッと一息ついた。

(,,゚Д゚)(あれ……?一人足りない気が……)



(,,゚Д゚)(あ、俺だ)
22 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 20:58:49.65 ID:XyiJGNM2O
自己解決し、満足して腰を下ろした。
だが俺は一人、忘れてしまっていたのだ……。


从li;'ー'从「ふぇぇ〜。馬車から落ちちゃったよー」


ロマネスクの精霊、ワタナベ。
運悪く馬車から落下した彼女は車輪の跡を頼りに馬車を追っている。
しかし彼女は馬車で酔ったせいで歩くのが遅い。
馬車はすでに彼女から遠く離れた位置にあった。

从li;'ー'从「ふぇーん。待ってよー」

そんな事を言っても馬車が止まるわけもなく、ついには馬車が見えなくなってしまった。

从li'ー'从「……どうしましょう」

猛スピードで飛んでいくという手もあるが、ワタナベは高所恐怖症。
その上乗り物酔いしやすくあまり速い速度で飛んだらすぐに気持ち悪くなってしまう。

从li'ー'从「しょうがないですね。のんびり歩きますか……」

気合いを入れて歩きだした。
しかしその一歩は狭い。
この調子ではギコ達に追いつくのは夜になってしまいそうだ。

从*'ー'从「あ!ちょうちょ!」

23 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:02:11.06 ID:XyiJGNM2O
のんびりとワタナベは馬車を追う。
途中で蝶を追いかけたり、花に魅入ったりと道草を食ったりして

从;'ー'从「うわ、この草おいしくない」

通常の三倍の時間をかけて馬車を追う。

すると、向こうの方から馬が走ってくる音がした。
馬の上には人間が一人。
馬はどんどんワタナベに近づいて来て……

(゚、゚トソン「あ」

从'ー'从「あ」

乗り手がワタナベの姿を確認すると、馬は止まった。

从'ー'从ノシ「トソンちゃん久しぶり〜」

(゚、゚;トソン「えぇ、久しぶりですね。……しかし、なんでここに?いや、それよりなんで草を食べてるんですか?」

从'ー'从「おいしそうだったから!」

从;'ー'从「でもすごいまずかったよー……」

(゚、゚トソン「当たり前です」
25 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:07:16.93 ID:XyiJGNM2O
从'ー'从「ところでトソンちゃんはどうしてここにきたの?」

(゚、゚トソン「実はエクストとはぐれてしまいまして……」

从*'ー'从「あ、ちょうちょ!」

(゚、゚トソン(聞く気ゼロですね……)

从'ー'从「あ、エクストくんなら私達と一緒だよ」

(゚、゚;トソン「え!?」

トソンが驚きの声を上げた。
エクストがワタナベ達と行動していたという事に対してではなく、
ワタナベが自分の話をちゃんと聞いてた事に対してだ。

(゚、゚トソン「それで……エクストはどこに?」

从'ー'从「馬車の中!」

(゚、゚トソン「その馬車とは……もしかして先ほどすれ違った馬車ですか?」

从'ー'从「はい!」

(゚、゚トソン「……入れ違いになってしまいましたね。すぐ追い掛けましょう」

从'ー'从ゝ「イエッサー!」

26 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:11:13.88 ID:XyiJGNM2O
ワタナベがトソンの膝の上に飛び乗る。
それを合図に馬が走り出した。

从;'ー'从「あわわわわ……は、速い!」



……



(;'ΦωΦ)「ワタナベ!ワタナベぇぇぇぇ!!」

(,,゚Д゚)(ロリコン……)

無事、遺跡の入口までたどり着いた俺達だったが、
ここに来てワタナベがいないことに気づいた。

そして、半狂乱になってるロマネスクさん。
とても、情けない。

川 ゚ -[◎]ジー…

从 ゚∀从「お前まだそれ持ってたのか」

川 ゚ -[◎]「うん」

从 ゚∀从「後でちゃんとワタナベに返してやれよ」

川 ゚ -[◎](ぜってぇ返さねぇ……)

27 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:17:06.93 ID:XyiJGNM2O
(;'ΦωΦ)「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

(,,゚Д゚)「うるさい。ロリコン」

(#ΦωΦ)「だぁれがロリコンじゃコラぁぁぁぁ!!」

( ・∀・)「ロリコン」

(#ΦωΦ)「なんじゃわれぇ!ぶち殺されてぇのかぁぁ!!」

<_プー゚)フ「ワタナベ」

(;'ΦωΦ)「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

(,,゚Д゚)「ロリコン」

(#ΦωΦ)「んだとこのやろう!!表出ろ!」

( ・∀・)「ワタナベ」

(;'ΦωΦ)「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

从;゚∀从「お前らはロマネスクいじめるなよ。てかロマネスクも落ち込みすぎだろ」

(;'φωφ)「だって……ワタナベが心配で心配で……」

(;゚Д゚)(顔がなんか違う!)

28 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:22:35.84 ID:XyiJGNM2O
天性のロリコン男はいつまでたっても落ち着かない。
心配する気持ちもわからなくはないが、
ここまで来ると異常な気がする。

(,,-Д-)(そういえばあの変態も……)

('A`)『幼女のいない生活が三日続いたら俺は死ぬ』

(;-Д-)(……とか言ってたな)

今、俺の中でロマネスクさんとドクオさんがイコールで結ばれた。
とても残念なことだ。

(;'ΦωΦ)「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

(,,゚Д゚)「……いい加減落ち着けよ、オッサン」

(;'ΦωΦ)「さ、探しに行ってくる!」

<_プー゚)フ「いってらー」

ロマネスクさんがもときた道を戻ろうと振り返った時だった。

向こうの方から聞こえてきたのは馬の走る音。

从'ー'从ノシ「みんなー。やっほー」

……それと間延びした少女の声だった。
30 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:27:09.93 ID:XyiJGNM2O
(;ΦωΦ)「ワタナベ!!」

馬に向かって走り出すロマネスクさん。
馬もこちらに向かってくる。

それは感動(?)の再開シーンだった。
目尻に涙を浮かべながら走る筋肉質のおっさんと、
いたいけな姿をした精霊の距離が徐々に縮まっていく。

しかし、なぜか馬が減速しない。
それどころか加速してるようにも見える。

(;゚Д゚)「危ない!!」

叫んだ時にはもう手遅れで、
ロマネスクさんは馬におもいきり蹴飛ばされてしまった。

从'ー';从「マ、マスター!」

(゚、゚トソン「あら、ごめんなさいね」

やっと馬が止まり、ワタナベと一人の女性がその背から下りた。
ロマネスクさんは向こうの方でのびている。

ワタナベはロマネスクさんの方に走って行き、
女性はこちらに歩いてきた。

(,,-Д゚)「……なんか用すか?」

31 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:31:55.03 ID:XyiJGNM2O
相手はロマネスクさんをためらいもなく撥ねた人だ。
警戒は怠らない。

(゚、゚トソン「失礼。こちらにうちの馬鹿がお邪魔してると聞いたもので」

(,,゚Д゚)「馬鹿……ってあいつっすか?」

<_プー゚)フ「おートソン!遅いぞ!」

(-、-トソン(馬鹿で通じるのが悲しいですね……)

エクストが駆け寄ってくる。
どうやらこの人がロマネスクさんが言っていたトソンさんらしい。

(,,-Д-)(なら……撥ねるのも納得だな)

(,,゚Д゚)「……で、あなたがトソンさん?」

(゚、゚トソン「えぇ、そうですよ」

(,,゚Д゚)「ロマネスクさんから話は聞いてます。今日はよろしくお願いします」

(゚、゚トソン「敬語は別にいいですよ。それよりあの変態ロリコン男はどこですか?」

(,,゚Д゚)(ひどい言われようだ!)

( ΦωΦ)「だれが変態ロリコン男だ」
33 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:36:50.43 ID:XyiJGNM2O
(゚、゚トソン「久しぶりですね。ロマネスク」

( ΦωΦ)「そうだな。しかし久しぶりに会った挨拶がアレとはなんなんだ。殺すつもりか」

(゚、゚トソン「えぇ、死ねばいいと思いましたが?」

(;ΦωΦ)(きっぱり言われた!)

(゚、゚トソン「……で、なんで生きてるんですか?」

(;ΦωΦ)(辛辣!!)

(゚、゚トソン「なんとか言ったらどうなんです人類の底辺」

(;ΦωΦ)「て……底辺?」

(゚、゚トソン「いや、もしかしたら底辺すら生温いですかね?」

会話を交わす二人。
身長で見ればかなり大きいはずのロマネスクさんが、
トソンさんが言葉を発する度に小さくなっていくように見えるのは気のせいだろうか。

(,,゚Д゚)(哀しいかな……。気のせいではないようだ)

ノパ听)「なんでロマネスクは体操座りしてるんだー?」

34 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:40:26.29 ID:XyiJGNM2O
(゚、゚トソン「ロリコンの上に下着ドロとは……最低ですよね」

(;ΦωΦ)「ぐぅ……。やはりばれてたか」

(゚、゚トソン「えぇ、衛兵を数名締め上げたら簡単に吐きましたよ」

(;ΦωΦ)(俺のかわいい部下達……。生きてればいいが……)

(-、-トソン「まぁその話は後でするとして……今は依頼が先決です」

トソンさんがこちらを振り返り、軽く一礼をする。

(゚、゚トソン「元ラウンジ傭兵、トソン=ツムラです。今日はよろしくお願いしますね」

あくまで凛とした態度で挨拶を済ませるトソンさん。
それは軍人を思わせるきびきびとした物だった。

そして、向こうで体操座りしている男より頼りになると全員に思わせた。

各自簡単に挨拶を済ませ、遺跡の入口に集合する。
入口は井戸のような形をしていて、はしごがかけられていた。

中は真っ暗で何も見えない。

そんなことも気にせず、まずヒートがはしごを降りていった。

ノパ听)「真っ暗だぞぉぉぉ!!」

(,,゚Д゚)「下手に動き回るなよ。危ないから」

35 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:43:52.57 ID:XyiJGNM2O
(゚、゚トソン「真っ暗なままだと危険ですから、次は私が行きますね」

続いてトソンさんが降りていく。
その途中、中で誰かが転んだような音がしたのは気のせいだろうか。

(゚、゚トソン「中は本当に真っ暗ですね……。エクスト、【発雷】」

<_フ;゚ー゚)フ「だからそれ別作品だろ……」

(゚、゚トソン「冗談です。『閃雷』を弱めに、ずっと発動してください」

<_プー゚)フ「いよっしゃ!」

遺跡の入口で突然の強い発光。
少し光が弱められほどよい明るさになった。

(,,゚Д゚)「よし、じゃあ中に入ろう」

川 ゚ -゚)「ギコの次は私は行く。だから……その……」

クーが言葉を詰まらせ、頬を赤らめて、少しモジモジとした。

川*゚ -゚)「わ、私スカートだから……上見ちゃやーよ」

(,,゚Д゚)「別に、見たくもない」

川#゚ -゚)ピキピキ
38 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:49:42.27 ID:XyiJGNM2O
遺跡の中は思ったより広く、乾いた空気が充満していた。
壁は土で作られていて、所々崩れているところもある。
人が入った形跡は無く、あちこちに蜘蛛の巣が出来ていた。
入口は真っ暗だったが、もう少し奥にはなにやら火のようなものがちらついていた。

火が見えるほうへ歩いていく。
一歩歩く度に足元から砂埃が舞い上がる。
そして広場のような場所へ出た。

そこの壁にはところどころ火が点っている。
だが、火を燃やすための燃料が見当たらないし、何百年も人が入った形跡のないこの場所で
いまだに火が燃えているのに違和感を感じずにはいられなかった。

(,,゚Д゚)「なんだ?これ……」

ノハ*゚听)「知ってるぞぉぉぉぉ!『千年火』だぁぁぁ!」

(,,゚Д゚)「ちとせび?」

ノパ听)「千年火は……」

(゚、゚トソン「千年火とは火龍が作り出せる火で、
火をつけるために必要な有機物を使わずに燃えつづけることが可能な火です。
その名の通り何千年も燃えつづけることができる火ですから、
この火は千年火だと断言してもよいと思いますね」

39 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:54:09.78 ID:XyiJGNM2O
(,,゚Д゚)「へぇ〜……」

ノハ;;)「私が言おうと思ったのに……」

(゚Д゚;)「あー……後でまたヒートに聞くから、泣くな」

ノハ*゚听)「わかったぞぉぉぉ!」


改めて広場を見渡すと、上は狭くて、手を伸ばせば指先が触れる程度、
そして来た道の他に三つの道がある。

(,,゚Д゚)「道が分かれてるけど……どうする?」

( ΦωΦ)「こっちも分かれて行った方が効率がいいだろう」

(,,゚Д゚)「……そうだな」

誰がどの道を調べるか、適当に話し合って決めた。

左:(,,゚Д゚)ノパ听)从 ゚∀从

中:( ・∀・)川 ゚ -゚)

右:(;ΦωΦ)(゚、゚トソン从'ー'从<_プー゚)フ

40 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 21:57:33.35 ID:XyiJGNM2O
俺はヒート、トソンさんはロマネスクさんの監視役としてついた。
ヒートは一人にするには危なっかしすぎる。
ロマネスクさんはトソンさん曰く、「信用ならない」だそうだ。

(,,゚Д゚)「モララー。一人で大丈夫か?」

( ・∀・)「クーがいるから万事OK!」

川 ゚ -゚)「モララーがいるから不安で仕方ない!」

(,,゚Д゚)「うし、大丈夫だな」

川 ゚ -゚)(無視……だと……?)

(゚、゚トソン「では、ある程度調べたらまたここで落ち合いましょう。
あと、もし魔物がいた場合は無理せず逃げて下さいね」

ノパ听)「ギコっ!早く行くぞぉぉぉ!」

(;゚Д゚)「おい、ちょ……待て!」
ヒートは一人でさっさと行ってしまった。
俺がそれを急いで追いかけたのを合図に、各自それぞれの道を進んで行った……。
42 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:01:21.53 ID:XyiJGNM2O
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

左組


(;゚Д゚)「……ったく。勝手に先に行くなよ」

ノパ听)「ごめん!」

ヒートは一言謝ると、歌を歌いながら先へと進み始めた。
この道にも両側の壁に火が点っていて、割と明るい。
だが、道はかなり長いところまで続いているようだ。

(,,゚Д゚)(広いな……この遺跡は。ここは一体何の場所だったんだろう?)

遺跡と呼ばれているが、ここはまるで洞窟だ。
人の手が加わったようには見えない。
しかし、千年火があるということは何者かがここに入ったことがあるということだ。
そしてここ百年程、人が入った形跡は無い。

それに、なぜ今ごろになってこの場所が見つかったのか。
こんな場所、入口のまわりに生えてた草をちょっとどかせば簡単に見つかる。

(,,゚Д゚)(遺跡の内部のことより……そっちの理由の方が知りたいな……)

薄暗い道をひたすら進む。
いつのまにかヒートは歌うのをやめていた。
静寂が訪れる。

43 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:03:17.72 ID:XyiJGNM2O
いつもうるさいヒートが黙るとこんなに静かになるのだとしみじみ思う。

しかし、ヒートの青ざめた顔を見てそんな呑気な事を考えられなくなった。

(,,゚Д゚)「どうした?ヒート」

ノハ;゚听)「誰かが私のお尻を触ってるんだが……怖くて振り向けないぞー……」

ああ、そうだ。
こいつお化けとか信じちゃうタイプだった。

(,,゚Д゚)「どうせハインのいたずらだろ?」

从 ゚∀从「失敬な。俺はなんもやってねぇよ」

(゚Д゚,,)「じゃあ誰が……」

o川*゚ー゚)o「あ……」

(゚Д゚,,)

o川*゚ー゚)o

(゚Д゚;)「えと……誰?」

o川*゚ー゚)o「あ、はい。キュートと申します」

44 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:06:09.43 ID:XyiJGNM2O
ノハ;;)「う〜……。やっぱり何かいるのかー……?」

(,,゚Д゚)「いや、大丈夫。にんげ……ん……?」

ヒートの後ろにいた、キュートと名乗る女性は苦笑いしながら頬をポリポリと掻いている。
視線をゆっくり落とすと、人間に必要な体のパーツが一つ欠けていた。
脚だ。
しかも、ちぎれたとか切断されたとかじゃなくて、消えていた。


(;゚Д゚)「えーと……あなたおいくつですか?」

o川*゚ー゚)o「女の子にそーゆーこと聞いていいんですか?」

(;゚Д゚)「あ、ごめんなさい。……じゃあなんで脚がないんですか?」

o川*゚ー゚)o「私、死んでますから」

(,,゚Д゚)「……」

(,゚Д゚,)

ノハ;;)「お化けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

ヒートの絶叫が、遺跡の中にこだました……

45 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:07:51.70 ID:XyiJGNM2O
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

中組

( ・∀・)「なんだろうここ?」

川 ゚ -゚)「さあ?」

一方のモララー達は、小さな部屋のような場所に出ていた。
ギコ達とは違い、道もそんなに長くなかった。

ここには机のような物と、多くの資料のようなものが置いてある。
モララーは適当に資料を一つ手に取った。

(;・∀・)「うわ。古代文字で書いてある」

(・∀・;)「クー、読める?」

川 ゚ -゚)「『闇の精霊生成計画
英雄フォックスが連れ帰った怪物、ケルベロスは……』」

川 ゚ -゚)「ダメだ、ボロボロでこれ以上読めない。」

( ・∀・)「闇の精霊……フォックス……ケルベロス……?ロビー国には関係なさそうだな」

46 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:09:40.14 ID:XyiJGNM2O
川 ゚ -゚)「当時ここはラウンジの領土だったんだろう。他の資料もラウンジに関係するものばかりだ」

( ・∀・)「なんだこれ?数字が書いてあるけど……」

川 ゚ -゚)「どれどれ……?『奴隷400名で実験……400名死亡
成功率未だ0%
現在の死者数は2000を越える
本当にこんな実験が成功するのだろうか
怪物もどんどん成長していき、これではまるで……』」

川 ゚ -゚)「ここから先は読めないが……これはひどいな」

( ・∀・)「死者2000を越える実験?どんな実験なんだろう」

川 ゚ -゚)「それはこれだろう『闇の精霊生成計画』とやらだろう。
人間をどうにかして精霊に変える実験で、
結局成功はしてない……」

( ・∀・)「あと、ケルベロスってなんだい?」

川 ゚ -゚)「確か三つの頭を持つ巨大な犬の怪物だ」

モララーが難しい顔をして考え込む。
そして重々しくその口を開いた。
48 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:12:27.16 ID:XyiJGNM2O
( ・∀・)「……仮定だけど、さ」

( ・∀・)「その人間を精霊に変えるっていうのは嘘で、
本当はその怪物の餌として人間を与えてたんじゃないかな?
もちろん研究員には内緒で


川 ゚ -゚)「怪物の餌?そんなもの書いてなかったぞ」

( ・∀・)「それは僕の推測さ。
『怪物もどんどん成長していき』ってあったよね?
あれはやっぱり人間という餌を食べた怪物が成長していったということだと思うんだ」

( ・∀・)「だからさっきの資料の『これではまるで』の続きは」

( ・∀・)「『我々がこの怪物を育てているようだ』だと思うんだ」

( ・∀・)「それと最初の資料、『英雄フォックスが連れ帰った怪物、ケルベロスは』の続き」

( ・∀・)「『人間を食べることでなんやかんやあって闇の精霊を作り出すことができるらしい』じゃないかな?」

川 ゚ -゚)「待て、なんやかんやってなんだ」

( ・∀・)「なんやかんやは……」


( ・∀・ )「なんやかんやです!」
50 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:15:54.23 ID:XyiJGNM2O
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

右組


(゚、゚トソン「……まさかまたあなたとペアを組むことになるとは」

( ΦωΦ)「それはこっちのセリフだ」

二人は巨大な檻の前にいた。
そこはなんとも獣臭い場所で、思わず鼻をつまみたくなるほどだ。

(゚、゚トソン「それはともかく、これはなんでしょう?」

( ΦωΦ)「犬だろ」

(゚、゚トソン「犬に頭が三つありますか?」

( ΦωΦ)「……あるかもしれないだろ?」

(゚、゚トソン「では、なぜこんなに大きいのですか?」

( ΦωΦ)「お母さんの言うことをよく聞いて、好き嫌いなくよく食べて、早寝早起きができたからじゃないか?」

(゚、゚トソン「なるほど。では、これをどうしましょう?」

51 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:18:55.13 ID:XyiJGNM2O
( ΦωΦ)「決まってるだろ?」

ロマネスクが大剣を構えた。
それを見たトソンは背中から槍のようなものを抜いた。

( ΦωΦ)「お、なんだそれ」

(゚、゚トソン「トライデント……三叉槍とも呼ばれてる武器で、
海神ポセイドンがつかっていたともされています」

( ΦωΦ)「お前は刺突武器が好きだな」

(゚、゚トソン「私は非力ですから、刺突が1番扱いやすいのですよ」

(゚、゚トソン「……では、行きますか」

( ΦωΦ)「おうよ」

檻の中には三つの頭を持った巨大な犬がいた。
その犬……ケルベロスがロマネスク達に向かって吠える。
ロマネスクの大剣により檻の鍵が破壊され、闘いの始まりを告げた。

( ΦωΦ)「行くぞワタナベ」
(゚、゚トソン「いいですかエクスト」


( ΦωΦ)「『疾風』……」

(゚、゚トソン「……『迅雷』!!」

52 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:20:47.25 ID:XyiJGNM2O
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

精霊界


( ^ω^)「やっとギコ達に会えるお!」

( ^ω^)「……そうだな。よかったな」

( ^ω^)「お?兄ちゃんどうしたお?なんか暗いお?」

( ^ω^)「いや……、これでまたブーンともしばらくお別れなんだなと思って……」

( ^ω^)「辛気臭い顔しちゃダメだお!きっとまた戻ってくるお!」

( ^ω^)「また怪我してか?」

(;^ω^)「おっ……」

傷が完治したブーンは、ギコ達のもとへ帰る準備をしていた。
ニシカワはそのブーンの背中を優しく、少し寂しそうな目で見つめる。

(*゚ー゚)「まぁまぁ、今生の別れじゃないんだから」

ミセ*゚ー゚)リ「そうそう」
54 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:23:01.62 ID:XyiJGNM2O
(;^ω^)「そうは言っても寂しいものは寂しいし……。あと、それ以上近づくな」

ミセ*゚ー゚)リ「お、逃げないんだ。ちょっとは成長したかな?」

(*゚ー゚)(多分どうしてもブーンくんを見送りたいからだと思う)

しぃの推測は正しかった。
ニシカワの足はガクガクと震え、その額には脂汗が浮かんでいる。
今にも逃げ出したい衝動を抑え、どこかへ行ってしまいそうな意識を引き止めながら
ニシカワは今、この場に立っていた。

( ^ω^)「兄ちゃんすごいお!もう苦手を克服したのかお?」

(;^ω^)「あ……いや……」

( ^ω^)「まだ完全には克服してないお?」

(;^ω^)「う、うん……」

( ^ω^)「ゆっくり慣れていけばいいと思うお!兄ちゃんならきっとできるお!」

( ^ω^)「……そうだな」

ブーンの言葉はニシカワに少しの勇気を与えた。
ニシカワは心の奥底で、いつか女の子に興味を持てるようになろうと決意した。

55 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:24:43.78 ID:XyiJGNM2O
( ^ω^)「じゃあそろそろ行くお!!」

ブーンが見据える先には小さな泉がある。
ギコと出会ったあの日、
ギコに呼ばれて飛び込んだ泉。
精霊界から向こうの世界に行くための一方通行の道。

ギコに会ったらなんと言おうか、
ギコはなんと言ってくるだろうか。
そんな他愛もないことを考えていると、突然ミセリに呼び止められた。

ミセ*゚ー゚)リ「ちょっと待った!」

( ^ω^)「お?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい、コレ」

ミセリから手渡されたのは首飾り。
なにやら緑色の綺麗な石がついている。

ミセ*゚ー゚)リ「それは風の宝玉の欠片だよ。それを手に持って強く念じればいつでもこっちに来れるから」

( ^ω^)「おっ!!ギコ達も連れてこれるかお?」

ミセ*゚Д゚)リ「あー無理無理。風の精霊にしか使えないから、それ」

( ^ω^)「おー……。じゃあギコ達はどうやったら精霊界にこれるのかお?」
57 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:27:03.13 ID:XyiJGNM2O
いつぞやギコがデレにした質問。
その答えはなかった。
そして、ブーンの問いにミセリも答えなかった。

ミセ*゚ー゚)リ「ごめんね。言えないんだ」

( ^ω^)「おっ……」

ミセ*゚ー゚)リ「ま、いつか辿りつけるでしょ」

ミセ*゚∀゚)リ「その時はギコって人、私に紹介してね」

( ^ω^)「おっおっ。だ が 断 る !」

ミセ*゚3゚)リ「ケチー」

子供のように頬を膨らませるミセリ。
ブーンはその顔を見て微笑むと、見送りに来てくれた兄と、しぃに向かって手を振った。

( ^ω^)ノシ「またそのうち遊びに来るお!それまでバイバイだお!」

( ^ω^)「ああ。また怪我するなよ」

(*^ー^)「またね、ブーンくん」

二人の笑顔を見たブーンは、再び泉に目を向ける。
そして、息を大きく吸い込み、飛び込んだ。

58 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:28:52.38 ID:XyiJGNM2O
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

左組

ノハ;;)「うぇっ……うぇっ……」

(,,゚Д゚)「ほら、ヒート。早く泣き止め」

o川;゚ー゚)o「ご、ごめんなさい。びっくりさせてしまって……」

さっきからずっとぐずっているヒートの頭を優しく撫でる。
幽霊……もといキュートは先ほどからずっと謝り続けていた。

ノハ;;)「オバケコワイ……」

o川;゚ー゚)o「ご、ごめんなさい!死んでてごめんなさい!」

从;゚∀从「死んでてごめんなさいって初めて聞いたぞ」

ノハ;;)「うっく……うぇぇ……」

(,,゚Д゚)「まだ落ち着かないか?」

ヒートは力無く頷いた。
いつもの元気な彼女はどこへ行ってしまったのやら。

59 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:31:01.67 ID:XyiJGNM2O
ヒートが泣き止みそうにないので、勝手に話を進めることする。

(,,゚Д゚)「……で?なんでヒートの尻を撫で回してたんだ?」

o川*゚ー゚)o「ハリのあるいいお尻だなーって思って……つい癖で……」

从;゚∀从(癖で……ってこいつの生前が気になる)

o川*゚ー゚)o「あ、あと聞いて欲しい話があるんです!」

(,,゚Д゚)「どうぞ?」

o川*゚ー゚)o「実は……私が捕らえられてた場所に、大事な指輪を置いてきてしまって……
あれがないと成仏できません!
お願いします!取ってきて下さい!」

(,,゚Д゚)「自分で行けばいいじゃん」

o川*゚ー゚)o「それが出来たらもう成仏してます!」

从 ゚∀从「断ったら?」

o川* ー)o「そうしたら毎晩枕元にお邪魔しましょうかね……」

背筋が凍りつきそうになった。
別に怖かったからとかいうわけではない。
恐らく幽霊特有の霊気みたいなものだろう。

60 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:33:28.54 ID:XyiJGNM2O
ノハ;;)「ギコぉぉぉぉ!早く指輪取ってきてあげよぉぉぉぉ!」

キュートの事がよっぽど怖いのか、ヒートは大粒の涙を流しながら懇願してきた。

(,,゚Д゚)「……まぁそれくらい構わないが」

o川*゚ー゚)o「本当ですか?」

体中を覆う寒気がなくなった。
キュートは本当に嬉しそうな顔をしている。
対して、ヒートは顔をグシャグシャにして泣いている。

(,,゚Д゚)「ほら、泣き止め。せっかくの綺麗な顔が台無しだぞ」

ノハ;;)「うぇぇぇ……ひっく……」

泣き止ませようと冗談めかして恥ずかしいセリフを言ったが、今のヒートには届いてないようだ。

(,,゚Д゚)(ダメだこりゃ)

从 ゚∀从「ところでよ、その指輪はどこにあるんだ?」

o川*゚ー゚)o「この道をまっすぐ行った先です!」

(,,゚Д゚)「じゃあとっとと行くぞ。あんたが早く成仏してくれないとヒートが泣き止まないしな」

いまだ泣きじゃくるヒートを立たせ、先へ進む。
ヒートを支えながらだから歩きにくい。

61 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:35:36.05 ID:XyiJGNM2O
o川;゚ー゚)o「ああ!言い忘れてました!」

(;゚Д゚)「おわっ!!」

突然足元からキュートの顔が生えてきた。
びっくりして尻餅をつく。
……痛い。

o川*゚ー゚)o「部屋の前には門番がいます!気をつけてくださいね!」

それだけ言うとキュートは地面に引っ込んだ。

まったく、驚かせてくれる。
まだ心臓はバクバクと鳴っている。

(;゚Д゚)「ヒート、大丈夫か?」

ヒートの方に振り返る。
ヒートはペタンと座り込んで、その足元に水溜まりを作っていた。

ノハ;;)「うわぁぁぁぁぁん!!もういやだぁぁぁぁぁぁ!!帰るぅぅぅぅぅ!!」

从;゚∀从「あーあ……」

(,,゚Д゚)「あの幽霊……恨むぞ」
63 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:37:41.75 ID:XyiJGNM2O
涙と鼻水で顔をグシャグシャにして、おまけに失禁までしてしまったヒート。
お年頃の女の子をこんなにしてしまったのは誰だ。
あの幽霊だ。

おかげでヒートは完全に戦意を喪失している。
もしその門番とやらが強敵だったら、
ブーンのいない今、ヒート抜きでは勝ち目がないだろう。

从 ゚∀从ボソッ(ほらギコ。なんとかフォローしてやれよ)

(;゚Д゚)(ど、どうすればいいんだよ?)

从 ゚∀从(男だろ!自分で考えろ!)

(;-Д-)(……)

ゆっくりヒートに近づく。
そして、おもむろに壁を見て呟いた。

(,,゚Д゚)「すごいなこの火。なんで燃えてられるんだ?」

ノハ;;)「うっぐ……それ……ひっく……さっきトソンが……えっぐ……言ってたぞ……」

(,,゚Д゚)「そうだっけか?覚えてないな……」

食い入るように千年火を見つめた。
もちろん、覚えてないなんて嘘だ。

64 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:39:48.75 ID:XyiJGNM2O
(,,゚Д゚)「なぁヒート、これってなんなんだ?」

ノハ;;)「千年火……」

(,,゚Д゚)「ふーん……。でもさ、ここに燃やせる燃料ないじゃん?なんで火がつくんだ?」

ノパ;)「千年火は……火龍が作り出す特殊な火……」

ヒートの涙が止まった。
そしてその目を真っ赤にしながら千年火の説明を続ける。

ノパ听)「それで、その火は燃料を一切使用しないため、何百年も何千年も燃えつづけることができるんだ!」

ノハ*゚听)「火龍ってすごいよなぁぁぁ!!」

やっといつものヒートに戻った。
しかし一瞬でここまで元気になるのは、彼女の単純さが成せる技だろう。
それにしてもヒートは火龍のことを楽しそうに話す。
その楽しそうな姿を見ると、自然に笑みがこぼれた。

(,,゚ー゚)「ああ、そうだな」

ノパ听)「? なんで笑ってるんだぁぁぁ?」

(,,゚Д゚)「気にするな」

65 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:41:44.67 ID:XyiJGNM2O
从 ゚∀从「……やるじゃん」

(,,゚Д゚)「正直あそこまで元気になるとは思わなかったけどな」

ノハ;゚听)「おー……濡れてて気持ち悪いぞぉぉ!!」

そう言ってズボンを脱ぎはじめるヒート。
人目もはばからず、大胆なものだ。

そして、ヒートがパンツに手をかけたとき……

ノパ听)「あ」

(,,゚Д゚)「ん?」

……目が合った。

ノハ#////)「み、見るなぁぁぁぁぁ!!バカぁぁぁぁぁぁ!!!」

(゚Д゚;)「ご、ごめんなさいぃぃっ!!」

慌てて後ろを向く。
ハインはそんな俺を見て大笑いしていた。

从 ;∀从9m「おまwww普通に見てやがったwwwwスケベwww」

(゚Д゚;)「うるせぇ!!」
67 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:43:34.99 ID:XyiJGNM2O
ノハ////)「こ、こっち向くなよ!!」

(゚Д゚;)「あ、はい!」

(゚Д¬;)チラッ

从 ゚∀从「あー!!先生!ギコくんがチラ見してまーす!」

ノハ#////)「ば、馬鹿!!見るなって言っただろ!」

(゚Д゚;)「見てない見てない!!」(正確には見えてないだけど……)

ノハ#////)「ぜ、絶対見ちゃダメだからなぁぁぁ!!」

(゚Д゚;)「わかってるって!」

(゚Д¬;)チラチラッ

( ^ω^)「何やってんだお……」

(゚Д゚;)「ブーン!?」

一瞬の出来事だった。
ヒートの方をこっそり見ようと、そっちに意識が行った時、
その時にブーンが現れた。
何の前触れもなく、突然。

68 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:47:00.44 ID:XyiJGNM2O
(゚Д゚;)「お前……もう大丈夫なのか……?」

( ^ω^)「うんお。……ただいまだお」

感動の再会だった。
ロマネスクさんとワタナベの時とは違う、本物の感動。

だが、テント状に膨らんだギコの下腹部が、それを台無しにしていた。

ノハ*゚听)「ブーーーーーーン!!お帰りぃぃぃぃぃぃ!!」

着替え終わったヒートがブーンに抱き着いた。
ブーンは少し苦しそうで、でも少し嬉しそうな顔をしていた。

(*^ω^)「ただいまだお。ヒート」

(,,゚Д゚)「まったく、遅ぇよ」

(;^ω^)「お……ごめんお」

(,,-Д-)「ほんと、お前がいなかったせいで……」

(,,゚ー゚)「……寂しかっただろうが」

ブーンの頭を撫でる。
フワフワとしていて心地いい。

69 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:49:06.90 ID:XyiJGNM2O
( ^ω^)「とりあえず、今の状況を三行で」

(,,゚Д゚)「遺跡調査
幽霊
指輪探し」

( ^ω^)「おkwww把握wwww」

从;゚∀从(わかったのかよ!すげぇな!)

ノパ听)「じゃあブーンも帰ってきた事だし、先へ進むぞぉぉぉぉぉ!!」

先ほどまで泣きじゃくってまったく動けなかったヒートが先導をする。
完全にいつものヒートだ。

(,,-Д-)(あとは……またキュートが出てこないのを祈るだけだな)


・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

右組

「「グアァアァアアァァ!!!」」

三つの頭の咆哮。
そしてその回りを高速で飛ぶ緑の光と、
その足元を高速で動き回る黄色の光があった。
71 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:51:17.19 ID:XyiJGNM2O
( ΦωΦ)「うるせぇな……こいつ……」

(゚、゚トソン「少し黙らせましょうか」

(゚、゚トソン「『稲妻』」

三つある頭の真ん中の頭を雷が貫く。
それは前回、エクストがギコに放ったものよりも太く、長かった。
まさに『雷神』の雷だ。

数億ボルトの電圧がケルベロスの脳を襲う。
雷が脳細胞を破壊し、焼き尽くす。
ケルベロスの真ん中の頭が力無く垂れた。
絶命したのだろうか。

( ΦωΦ)「おいおい、他の頭はピンピンしてるぞ?」

(゚、゚トソン「そうですね……痛みも感じてないようです。
恐らく頭の神経だけは別々に活動しているのでしょう」

( ΦωΦ)「……てことはあと二つの頭もどうかしなきゃならんのか……」

ロマネスクが大剣を握る手に力を込める。
……その時だった。

72 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:54:10.82 ID:XyiJGNM2O
バキッ!ゴリッ!

(;ΦωΦ)「おいおい……」

骨を砕く音が響く。
ケルベロスの右の頭が、動かなくなった真ん中の頭を食いちぎった。
その断面からは鮮血が噴き出したが、ケルベロスは平然としている。

(;ΦωΦ)「こいつ……自分自身を食いやがった」

(゚、゚;トソン「この場合って共食いになるんですかね?」

(;ΦωΦ)「いや……食ったのは自分だからなぁ……共食いになるのかなぁ」

雑談できるのは余裕の表れ。
ケルベロスは雑談している二人にその鋭い爪を振り下ろした。



……だがケルベロスの右前足は二人のもとに届く前に、宙に舞った。

「「ギャァアアアァアアァァ!!?」」

部屋に響く二つ分の悲鳴。
ケルベロスは残りの三本足で必死にバランスをとっていた。

73 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:57:45.92 ID:XyiJGNM2O
(゚、゚トソン「……相変わらず速いですね」

( ΦωΦ)「だろ?」

ロマネスクが大剣についた血を拭う。
二人の表情に焦りはない。

焦っていたのはケルベロスの方だ。
この二人は今までの人間と違う。
千年前とは違うと。

今までここに来た人間は、泣き叫び、情けなく命乞いし、
抵抗してもこの分厚い毛皮に傷一つつけられないまま食われていった。

だがこの二人は違う。
三本頭の巨大な怪物を見ても、恐れず。
終いには頭一つと足一本をもっていく始末。

( ΦωΦ)「さて……そろそろ殺すか」

(゚、゚トソン「そうですね。もしかしたら他の方々は調査を終えてるかもしれませんから」

( ΦωΦ)「ワン公……相手が悪かったな」

( ΦωΦ)「「シンクロ」」(゚、゚トソン

シンクロ。
その四文字の言葉が部屋に重く響きわたった。

74 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 22:59:25.84 ID:XyiJGNM2O
( ΦωΦ)「mode-『風神』」

(゚、゚トソン「mode-『雷神』」

ロマネスクの周りからは風が発生し、容易に近づけなくなっている。
一方のトソンも、その身からはバチバチと有り余った電気が放電している様子が伺えた。

( ΦωΦ)「安心しな。苦しむ間もなく殺してやるから」

ロマネスクがいやらしい笑みを浮かべた。
ケルベロスの生物としての本能が警鐘を鳴らす。
だが、逃げ場はない。

決してケルベロスが弱いわけではなかった。
ただ、この二人が強すぎるだけだ。
ラウンジの傭兵でも当時最強とされていた『風神』と『雷神』が相手では仕方がない。

( ΦωΦ)「じゃあ俺は右の頭潰すから、左は任せたぜ」

(゚、゚トソン「わかりました」

75 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:01:31.74 ID:XyiJGNM2O
ロマネスクが大剣を振るう。
ブンという風切り音が聞こえ、刀身が緑に染まった。

ケルベロスは震えている。
目の前にいる人間が、ロマネスク達が恐ろしくてたまらないのだ。

( ΦωΦ)「そんなに恐がるなよ。一瞬だ。痛くないさ」

一方のトソンもトライデントを構え、これから起こす何かの準備をしていた。
槍に蓄積された電気がバチバチと音をたてて放電する。

(゚、゚トソン「では、いきますか」

ロマネスクが大剣を振り上げ、トソンが投擲の構えをとった。


(#ΦωΦ)「『風斬りノ刃』!!」
(゚、゚#トソン「『トールの雷』!!」
巨大な緑の刃が、ケルベロスの右の体を両断する。
そして、青い稲妻がケルベロスの左半身を貫いた。

まさに一瞬。
ケルベロスは息絶えた。

無惨に斬られた体からは黄色い液体が流れ出す。
稲妻に貫かれた部分はぽっかりと穴が空いていて、焦げ臭い臭いがした。

( ΦωΦ)「「『解除』」」(゚、゚トソン

二人の体から光の球が抜け出てくる。
77 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:03:28.54 ID:XyiJGNM2O
( ΦωΦ)「まだまだ衰えてないな、お前も」

(゚、゚トソン「これでもまだ若いつもりですから」

( ΦωΦ)「いやいやwww30こえたらおばさんだろwww」

―+⊂(゚、゚トソン「まだギリギリ20代です。殺しますよ?」

( ΦωΦ)「まぁそんなことはいいから先へ進もうや。
あんなデカブツ置いてあったんだからきっとこの先にはすげぇ秘密があるだろうよ」

从'ー'从「ありません!」

(´ΦωΦ)「決め付けるなよ……」

从;'ー'从「いや、本当に何もないんです!」


檻の裏側には先ほどのロマネスクとトソンの攻撃で巨大な穴が空いていた。
分厚い石の壁が木っ端みじんになっていて、その威力の強さを物語っている。

問題はその穴の向こう側だ。
まず見えたのは大量の土。
そしてところどころ木の根っこのようなものも見える。

(゚、゚トソン「行き止まり……みたいですね」

(´ΦωΦ)「なんだよそれ……くそっ……」

78 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:05:11.09 ID:XyiJGNM2O
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

左組

暗く長い道をひたすら進んだ。
幸いあれ以降キュートは現れなかった。

そして、ついに見えた扉のようなもの。
そしてその前には人影が一つ。

爪゚ー゚)「……」

(;゚Д゚)「……」

その人影からは強力な威圧感のようなものが発せられていて、
そいつの足元には原形を留めていない肉塊が転がっていた。

爪゚ー゚)「なんだ?お前達は」

少女とも、少年ともとれる甲高い声。
少なくともその人影は人間ではないことだけはわかった。

背中に見える、黒い翼。
それはまるで悪魔のものだった。

79 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:07:52.66 ID:XyiJGNM2O
(;゚Д゚)「あんたがここの門番か……?」

喉が引き攣って声が上手く出ない。
ブーンも額に脂汗を浮かべていた。

爪゚∀゚)「門番?あぁ、こいつのことか」

肉塊を足で小突く。
ニチャ……という嫌な音がした。

(;゚Д゚)「お前……何者だ?」

爪゚∀゚)「俺か?俺は闇が一人……ヴァンパイアのジィ様だっ!!」

黒い翼を大きく広げ、飛んだ。
だが、忘れてはいけない事実がある。
そう、ここは洞窟のような形をした遺跡。

……天井は、低い。


ガツン!!
と大きな音をさせ、落下するヴァンパイア。

爪;ー;)「痛いっ!!」

80 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:12:20.07 ID:XyiJGNM2O
少年とも少女ともとれる体型の悪魔が頭を抑えて転がってる。
最初のあの緊張したムードが一転、
とてもほんわかした空気になった。

(*゚Д゚)(そうか、これが『萌え』か)

ノハ*゚听)「なぁなぁ!!こいつかわいいなぁ!連れてこう!」

爪#゚Д゚)「かわいいだと!?馬鹿にするなぁぁぁ!!」

怒号と共に震える地面。
同時に発せられるおびただしい量の殺気。

(;゚Д゚)「な、なんだ!?」

从;゚∀从「魔法だ!!」


……悪魔対人間の闘いが始まった。


第五話 完

81 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:14:28.91 ID:XyiJGNM2O
本日の投下は以上です
なんか最後の方がごちゃごちゃになってしまった……

おまけに移ります
83 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:21:44.78 ID:XyiJGNM2O
('A`)「お久しぶりです。童貞の精です」

(*'A`)「と、言ってももう童貞卒業しましたけどね」

川 ゚ -゚)「はいはいエイプリルフール」

('A`)「……やっぱりすぐバレますよねー。てか、なんでここにいるんだよ」

川*゚ -゚)「ヒロインだから!」

(;゚A゚)「関係ない!!」

川 ゚ -゚)「まぁ、そんなこんなで補足説明しながら質問を受け付けようか」

(;゚A゚)「僕のセリフ!!」
85 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:31:47.59 ID:XyiJGNM2O
('A`)「世界の情勢!!」


('A`)「この世界には我らがVIP村があるサロン国、
軍事力は世界一のロビー国、
精霊の力を利用した産業などでこの世界で最大の領土をもっともラウンジ王国、
砂漠に囲まれた常夏の国、ヘッドライン共和国、
周りを海に囲まれた孤島の国、ビー国」

('A`)「この五つの国から成り立ってます」

('A`)「サロンは科学力、ロビーは軍事力、ラウンジは精霊、ヘッドラインは鉱物、ビー国は海産物が有名です」

86 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:37:39.58 ID:XyiJGNM2O
川 ゚ -゚)「ラウンジ傭兵団!」


川 ゚ -゚)「ラウンジが誇る傭兵団。
これは高い戦闘能力を持った人のみが採用される」

('A`)「でも精霊使いしかいないよね?」

川 ゚ -゚)「それは普通に精霊使いの方が強いからだろう」

川 ゚ -゚)「そして、今でも伝説として語り継がれている『風神』と『雷神』。
ロマネスクとトソンの事だ」

('A`)「他に『魔神』と『鬼神』っていう人がいるらしいけど詳細は不明だね」

川 ゚ -゚)「強さは半端ないらしいぞ」

87 : ◆4br39AOU.g :2009/04/01(水) 23:47:38.80 ID:XyiJGNM2O
('A`)「悪魔と魔法!!」


('A`)「古来より伝説として語り継がれてきた悪魔」

('A`)「悪魔は魔法という不思議な力を使い、人々を襲っていたらしい」

('A`)「悪魔は精霊のなりそこないの集まりから生まれるとかどうとか」

('A`)「ただその身体能力は並の精霊よりも高く、知能は人間より高い」

('A`)「故に地上最強の生物と呼ばれてるね」

('A`)「と、いうわけで次回予告!」

('A`)「ヴァンパイアと戦うことになってしまったギコ達。
そこで見せ付けられる圧倒的実力差!
相手の使う魔法に手も足も出ない彼らはどうなるのか!
乞うご期待!」


('A`)「では、これでおまけは終わりです。
質問はまだ受け付けるので、質問ある方はどうぞ」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/01(水) 23:55:11.06 ID:noIoIULu0

キャラクターの年齢設定とかあったら教えてくれ

91 : ◆4br39AOU.g :2009/04/02(木) 00:00:03.03 ID:naxi0DsoO
>>90

(,,゚Д゚) 18歳
ノパ听) 18歳
( ・∀・) 21歳
( ΦωΦ) 32歳
(゚、゚トソン 29歳

精霊達には年齢という概念がないです……
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