第二章 第一話
4 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:17:01.29 ID:9CNiU3SAO
〜これまでの主な登場人物&精霊〜

(,,゚Д゚) ギコ=モナルド 人
元素 風
装備 ロングソード 銀の胸当て
父親を探すために精霊界を目指している青年。何かと不器用なムッツリスケベ。ツッコミ担当。
技:疾風 ブーメラン 風布 癒しの風 つむじ風 竜巻

( ^ω^) ブーン 精霊
元素 風
装備 淡緑色のツナギ 風の宝玉の欠片
ギコの精霊。語尾に「〜お」とつける白い豚な精霊。だが、癒し系。風呂好き。

ノパ听) ヒート=スナオ 人
元素 火
装備 ハルバード 鋼の胸当て
なんとなくギコの旅について来た元気のよい女の子。
現在サロン国に向かってます。
技:火弾 火炎 炎爆 肉斬骨断

从 ゚∀从 ハインリッヒ 精霊
元素 火
装備 レザーコート
ヒートの精霊。ちいさいくせにどこか大人びた雰囲気がある。しかし性格は中学生並。寝起き悪し。現在強くなるため、精霊界に帰省中。

( ・∀・) モララー=S=ファウス 人
元素 水
装備 ダガー 白い服
高価な機材をぶっ壊し、ロビー城の精霊研究施設をクビになった青年。たまにキレる。
技:氷柱 氷塊 液化 水蛇 氷結 水壁 凍結 ヒール

5 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:20:46.40 ID:9CNiU3SAO
川 ゚ -゚) クール 精霊
元素 水
装備 水色のドレス
モララーの世話をするのが面倒でしょうがない。この物語のヒロインらしい。キャラ崩壊注意。

('A`) ドクオ=マダチェリー 人(?)
元素 ???
装備 ロングボウ ただの服 不細工な顔
VIP村に住む元狩人。今は精霊使いを目指しているが、すでに三浪している30歳童貞。
技:隼 影縫い

( <●><●>) ワカッテマス=アンダスト(ドルガルド?) ???
元素 地
装備 ただの服
ギコが精霊使いの試験を受けた時の試験官。詳細不明。

( ΦωΦ) ロマネスク=スギウラ 人
元素 風
装備 大剣 皮の服
突然ギコを襲ったおっさん。元ラウンジの傭兵。『闇』にさらわれたぽろろを助けるべく旅をしている。
技:疾風 鬼牙斬 鎌鼬 つむじ風 風斬りノ刃
シンクロ 『mode-緑翼』 『mode-風刃』 『mode-そよ風』 『mode-風神』

从'ー'从 ワタナベ 精霊
元素 風
装備 白のワンピース
ロマネスクの精霊。ブーンの知り合い。なんかのんびりとしている。

6 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:23:41.00 ID:9CNiU3SAO
(゚、゚トソン トソン=ツムラ 人
元素 雷
装備 レイピア トライデント ラウンジの兵服
元ラウンジの傭兵でロマネスクの仕事仲間。通称『雷神』。ロマネスクを追って、ラウンジを去ったらしい。
技:迅雷 雷撃 稲妻 磁変 トールの雷
シンクロ 『mode-雷神』

<_プー゚)フ エクスト 精霊
元素 雷
装備 なし
トソンの精霊で、バカ二号。座右の銘は『成せばなる』。詳細不明。

ζ(゚ー゚*ζ デレ(エデン?) ???
元素 光
装備 ???
時々ギコに夢を見せていた精霊(?)詳細不明。
技:光の壁 最後の審判

  _
( ゚∀゚) ジョルジュ(イグニール?) ???
元素 火
装備 ???
おっぱいに触れなくても相手の心を見ることができる。人のおっぱいを勝手に触るのはいけないことです。詳細不明。
8 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:26:10.67 ID:9CNiU3SAO
第二章
第一話 〜童貞の夢〜


〜火の山〜


从#゚∀从「灰になれ!!」

  _
(;゚∀゚)「本当に灰にしないでくれよ?」

从#゚∀从「『炎牙』!!」



……炎の山の麓の平地で二人は戦っていた。
戦っていると言っても、ハインが一方的に攻撃を加えているだけだが。

喧嘩しているわけではない。
ただ、戦っているのだ。


ハインの放った炎の牙がジョルジュに襲い掛かる。


  _
( ゚∀゚)(『火弾』から派生させたか。攻撃範囲、威力は上がっているがスピードは遅くなったな)

9 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:29:37.44 ID:9CNiU3SAO
炎の牙がジョルジュに噛み付かんとした瞬間、ジョルジュの姿が消える。

从 ゚∀从(ちっ……。でかくした分遅くなったか)

ハインはすぐさまジョルジュの姿を探す。



……いた。
3時の方向だ。

ジョルジュの居場所を確認するや否や、ハインはまた次の攻撃を繰り出した。

从#゚∀从「こいつはどうだ!『火炎弾』!!」

火弾がちょっと大きくなったような火の玉がハインの手の平から放出される。
大きさ以外火弾と見映えは変わらないが、
スピードは段違いだった。

  _
( ゚∀゚)(お、速いな)


  _
( ゚∀゚)(……避けれないなこりゃ)

10 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:33:13.35 ID:9CNiU3SAO
小さな爆発音がしてジョルジュが炎に包まれる。
二人はもう結構な時間を戦っているが、クリーンヒットしたのはこれが初めてだ。

だが、炎に包まれたジョルジュは余裕の表情を浮かべている。

  _
(  ∀ )「スピードは申し分ないが……」

……次の瞬間、ジョルジュを包んでいた炎が四方に散り散りになって飛び、消滅した。

  _
( ゚∀゚)「威力は火弾とかわらねぇな」

从;゚∀从「……ちぇっ。無傷かよ」  _
( ゚∀゚)「はっはっ。炎の精霊を傷つける炎なんざ滅多にお目にかかれないぜ」

从#ー∀从「あーあ。威力が上がると遅くなるし、スピードが上がると弱くなるんだもんな。
手っ取り早く強力でスピードも申し分ない技は作れないのかよ」
  _
( ゚∀゚)「それはお前自身の精神力とパートナーの精神力次第だな」

从 ゚∀从「……パートナー……ね」
  _
( ゚∀゚)「そうだぞー。人間との連携を上手にやれば今よりももっともっと強くなれるんだぞー」

11 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:36:19.74 ID:9CNiU3SAO
  _
( ゚∀゚)「俺達精霊は体力とか体の頑丈さは人間よりも遥かに上だが、精神力だけは劣るからな」

从 ゚∀从「そうなのか?」

  _
( -∀-)「あぁ。たまに精神力だけは馬鹿に高い人間がいるしな。
いわゆる『気合い』がすごい奴。
困難な場面に直面した時でも気合いでなんとかしちゃう人間」

从;-∀从「あー……。心当たりあるわ」

  _
( ゚∀゚)「まぁ、いずれにしろお前は大分強くなったよ」

从 ゚∀从「いろいろアドバイスがあったからな。
大事なのは自分自身を信じることとあと………」


・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・



「イメージ?」

12 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:39:40.24 ID:9CNiU3SAO
( ΦωΦ)「そう、『イメージ』だ」

(,,゚Д゚)「それだけで強くなれるのか?」

( ΦωΦ)「まぁ、ある程度はな」





……現在地はラウンジ王国郊外。
俺達はラウンジ城に向かっていた。
なんでもラウンジの都心で行われる精霊祭は他のどの国よりも盛大らしい。

このまま行けば今日中には町に到着する予定なのでちょっと休憩を取ることにした。


ちなみにヒートの事は、ちゃんとみんなに伝えてある。
意外な事にロマネスクさんが1番取り乱していた気がした。

今は何事もなかったかのように平然としてるけどな。




( ΦωΦ)「ギコは今まで何かの技を使って気を失ったりしたことはないだろ?」

(,,゚Д゚)「……ないな」

13 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:42:27.07 ID:9CNiU3SAO
( ΦωΦ)「お前はまだ自分の力をほとんど使ってないんだ。
これじゃあ技の威力も弱いままだな」

(,,゚Д゚)「……で、技を『イメージ』しろと?」

( ΦωΦ)「そうだ」

(,,゚Д゚)「どうやって?」

( ΦωΦ)「まずは基になる技からどう派生させるかを考えるんだ。
例えば俺の『風斬りノ刃』は『鎌鼬』から派生させた技だ」

(;゚Д゚)「あれが!?」

( ΦωΦ)「そうだ」



俺の知ってる鎌鼬は複数の小さな斬撃で敵を攻撃する技だ。
それに対しロマネスクの風斬りノ刃は巨大かつ強力な斬撃が敵を一刀両断する技。
鎌鼬とは全然違うように思える。


( ΦωΦ)「……実際に見せた方が早いかな」

14 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:45:22.01 ID:9CNiU3SAO
( ΦωΦ)「覚えてるか?俺とお前が初めて会った時にお前が使った技だ」

( ΦωΦ)「『ブーメラン』」


ロマネスクさんが背中の大剣をこちら目掛けて投げてきた。
武器がでかいせいか、動きが遅かったので簡単によけることができる。

( ΦωΦ)「ここからが……派生技だ!!」

(,,゚Д゚)「!!」

一度よけた剣が再びこちらにむかってきた。
いや、それだけじゃない。
まるで生き物のような動きになっている。

(;゚Д゚)「っとぉ!」

縦方向、横方向の斬撃。
突の動作、峰打ち。

動きは一々大きく、遅いため、よけることは容易だ。
だが、剣から目を離すことができないために術者が見えない。


( ΦωΦ)「……武器の遠隔操作。行って戻るの動きにちょっと手を加えるとこんな事も出来るんだぜ」
16 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:48:09.53 ID:9CNiU3SAO
(;゚Д゚)「……」


剣の攻撃をよけることばかり気にしていた俺は、後ろからロマネスクさんに羽交い締めにされた。
そして首に木の枝を突き付けられる。
これがナイフだった場合……=死であろう。



( ΦωΦ)「これが派生技だ」

(;゚Д゚)「なんだよ今の技……チート級だろ」

( ΦωΦ)「何を言ってる。あんなの攻撃してくる剣をたたき落とされて踏ん付けられでもしたらなんの意味もなさなくなる。
それどころか相手に武器を奪われちまう可能性があるだろうが」

(,,゚Д゚)(あんな大剣、俺のパワーじゃ簡単にたたき落とせません!)


( ΦωΦ)「とにかく、あんな感じにイメージして技を使うんだ。
あと、注意しとくがあまり威力にこだわりすぎるとお前の精神力がついてこれないぞ」


(,,゚Д゚)(つまりそれが『必殺の一撃』になりうるわけか。
考えて使えば最強の戦力になるな)

17 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:51:36.00 ID:9CNiU3SAO
( ΦωΦ)「ラウンジの精霊祭で武闘大会があるから、そこで実践練習すりゃあいいだろう」

(;゚Д゚)「そんな大会があるのか!?」

( ΦωΦ)「年に一度の祭だ。これくらいあってもいいだろう」

(;゚Д゚)(ニュー速じゃあ試験やって出店があちこちにでてきて神輿が町を巡回する程度なのに……)

( ΦωΦ)「よし。次は『シンクロ』についてだ」

( ^ω^)「しんくろ……?」

( ΦωΦ)「精霊と人間が精神の波長を同調させて、限りなく一体化に近い状態になることだ」

(;゚Д゚)「に、日本語でおk」

( ΦωΦ)「ようするに心を通わせりゃ精霊と一体化できるってことだよ」

(*^ω^)「おっ!なら大丈夫だお!ギコとブーンは仲良しこよしだお!」

( ΦωΦ)「……仲良しなだけじゃ成功しないがな……」

(,,゚Д゚)「まぁやってみなきゃわかんないだろ?……で、どうやってやるんだ?」

(;ΦωΦ)「精神の波長を同調させるってさっき言ったよね?」

(,,゚Д゚)「だから、それをどうやってやるんだ?」
19 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:54:44.74 ID:9CNiU3SAO
(;ΦωΦ)「むぅ……。こればかりは『どうやる』ってモノじゃないからな……。
自然に精霊と一体化する感覚が身につくまで結構な時間がかかるもんだし……」

(,,゚Д゚)「結構って、どんくらい?」

( ΦωΦ)「俺は5年だった」

(;゚Д゚)「ごっ……!?」



それじゃダメだ。
俺は……いや、俺達は今すぐに強くならなきゃいけないのに……。


( ΦωΦ)「5年もすりゃお互いが何を考えてるのかがわかるようになる。
特にこれといった訓練も必要ない。
精霊と一緒にいる時間が長けりゃ自然と使いこなせるようになるさ」

(,,゚Д゚)(その時間がないんだけどな……)



時間がない。
俺は何をそんなに焦っているのか。
答えは簡単……『闇』のことだ。

20 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 20:57:28.74 ID:9CNiU3SAO
(  ゚∀::..『俺が死んだラ『闇』の上層部の奴ラが黙ってないゼ』

(  ゚::..『どうせ死ぬんダ!お前も、お前の仲間モな!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!』


……精霊界で悪魔が最後に言い残した言葉。
また近い内に悪魔が俺達を襲ってくるのは間違いないはずだ。


(,,゚Д゚)(自分の身は、自分で守らなきゃならない。
それに、ロマネスクさんとトソンさんがいても簡単に勝てる相手じゃないしな……)


相手は悪魔。
恐らく、この世界で最強であろう存在。


(;-Д-)(……全く。なんでそんな奴らに命狙われなきゃならないんだよ)


……やっつけちゃったものは仕方ないが……。
ともかく、俺はできるだけ早く強い人間になる必要がある。
同時に、ブーンも強くならなければならない。


(,,-Д-)(一緒に……強くなるんだ)

21 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:00:05.88 ID:9CNiU3SAO
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・


ノハ;゚听)「ひぃ……はぁ……」

ノハ;゚听)「い、今どの辺だ?」


バッグの中から地図を取り出し、確認する。
位置的にもうそろそろ町が見えてきてもいい頃だ。

ノハ;゚听)「う〜ん……」



ノハ*゚听)「あっ!」


……見えた。
ニュー速町だ。


ノハ*゚听)(アラマキや子供達は元気にしてるかな……?)


はやる気持ちを抑えながら、私は少し早足で町に向かった。

22 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:03:23.06 ID:9CNiU3SAO
………………

〜ニュー速町〜

('A`)「また今年もやって来た……」


('A`)「三度も失敗した精霊使いの試験……」


('A`)「しかし今日の俺は一味違うぜ!」


('A`)「カンニングペーパーも!美少女フィギュアも今日は置いてきた!
なぜか……?
もう俺にはそのような物が必要ないからだ!!」


(*'∀`)「うはwwwwみwwwwwなwwwぎwwっwwてwwwきwwwたwww」








ノパ听)(なんかすごく怪しい人がいる……どうしよう)
24 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:06:17.20 ID:9CNiU3SAO
怪しい。
どれくらい怪しいかというと、『彼は人間ですか?魔物ですか?』と聞かれたら
『んー……。……に……んげんかなぁ……?』
とビクビクしながらじゃないと答えられないくらい怪しい。

ノパ听)(でもどこかで見たことがあるような……)


ノパ听)(話し掛けたほうがいいのかな……?)




(,,゚Д゚)『知らない人についていくなよ』




ノパ听)「!」


ノパ听)(声かけちゃダメだ!気づかれないように立ち去ろう!)

25 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:08:46.14 ID:9CNiU3SAO
<ママーヘンナヒトガイルー。 ミチャイケマセン!

('A`)


ノパ听)「そーっと……」


('A`)


ノパ听)「気づかれないように……」


(;'A`)


ノパ听)「こっそり……」


(;'A`)「あの……」


Σノハ;゚听)


(;'A`)「多分俺に気づかれないように移動しようと思ってるんだろうけど……。
チラチラこっち見ながら、しかも声を出して俺の目を前を歩いたら意味がないと思うよ」
27 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:12:56.83 ID:9CNiU3SAO
ノハ;゚听)「バレた!」


(;゚A゚)「バレないと思ってたんだ!!」


ノハ;゚听)「どうしよう!ギコに知らない人についていっちゃダメって言われたのに!」


('A`)(ギコ……?……ああ、そういえばこの子は……)

('A`)「ヒートちゃん……だっけ?」


ノハ;゚听)「なぜわかった!」


('A`)「覚えてないかな?ホラ、去年の試験の時に……」


ノハ;゚听)「?」

記憶の引き出しを漁る。
去年の試験……。
馬鹿なりに頑張った勉強の成果が出て筆記試験を突破して、
実技の時に初めてギコの顔を知って……そのとき確かギコの隣に……


ノハ*゚听)「!!」
30 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:15:28.61 ID:9CNiU3SAO
ノハ*゚听)「童貞の人だぁぁぁぁぁぁぁ!!」


(;゚A゚)「叫ぶなぁぁぁぁぁぁぁ!!」


ノハ*゚听)「間違えたぁぁぁぁ!!童貞の精だぁぁぁぁぁぁぁ!!」


(#゚A゚)「俺は人間だぁぁぁぁぁ!!精霊じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



ノハ*゚听)「じゃあ童貞のなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!?」



(#;A;)「童貞から離れろばかやろぉぉぉぉぉぉぉ!!」




………………………



(;A;)「童貞なんて……すぐ卒業してやんだからな」

ノパ听)「正直スマンカッタ」
32 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:18:19.22 ID:9CNiU3SAO
(ぅA;)「しかし……。驚いたな。ギコと一緒に旅に出たキミがこんなとこにいるなんて」


('A`)「ギコは?」


ノパ听)「多分今ごろラウンジじゃないかな?」


('A`)「今は一緒じゃないんだ……。アイツ、元気にしてる?」


ノパ听)「二回ほど死にかけたけど元気だぞっ!」


(;'A`)「死にかけてるんだ……しかも二回も。
元気ならいいけど……」


ノパ听)「ギコはすごいタフだからっ!」


(;'A`)(そういやガキの頃、ボアに吹っ飛ばされても笑いながら走り回ってたなぁ……アイツ)

33 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:20:44.00 ID:9CNiU3SAO
('A`)「そういえばキミの精霊はどうしたの?」


ノパ听)「一緒にいるぞ!」


('A`)「え?どこに……?」


ノパ听)「ここにはいないぞ!」


('A`)「でも、一緒にいるって……」


ノパ听)「一緒にいるぞ!」


(;'A`)「ここにはいないんじゃ……」


ノハ*゚听)「例えそばにいなくても一緒なんだっ!!
いつも絆で繋がってる……それが仲間ってもんだろぉぉぉぉ!?」


('A`)「やだこの子かっこいい」

34 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:23:36.12 ID:9CNiU3SAO
('A`)「ところでキミはこんなとこにいていいの?」

ノパ听)「?」

('A`)「ホラ、せっかく帰って来たんだから会いに行く人とかいるんじゃないの?」

ノパ听)「……」



ノハ;゚听)「そうだ!アラマキに会いにきたんだった!」

('A`)「じゃあ行っておいで。
きっとその人もキミに会いたがってるだろうから……」



(;'A`)「……ってもういないし」


('A`)「……でも、久しぶりに女の子と話したな。
……というか、去年ヒートちゃんと話したっきりか」


('A`)(精霊使いになったら、女の子の仲間ができないかなぁ……)
36 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:25:55.93 ID:9CNiU3SAO
……………


ノパ听)「精霊祭の日は毎年筆記試験の試験官やってるって言ってたよな……」


去年のアラマキの言葉を思い出し、早足で試験会場へ向かった。
人がたくさんいるけど、きっと精霊使いの試験を受ける人達だろう。


ノパ听)(そういや部外者の私が勝手に入っていいのかな……?)


ノパ听)(……)



ノパ听)(ま、いっか)


人の波をかきわけて、試験会場の中に入る。
中にいる人は誰もが緊張した面持ちで、
それでいてまだ見ぬ能力への期待で胸を膨らませて試験の開始を待っていた。

自分も去年はこうだったのかと思うと自然と笑みがこぼれた。
38 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:27:59.66 ID:9CNiU3SAO
ノパ听)(アラマキはここかな?)


目の前にあるのは【関係者以外立入禁止】と書いてあるドア。
中からは懐かしい声が聞こえてくる。


ノハ*゚听)(アラマキの声だ!)


『……っほっ。……で……のう』

『……ばり……な……』


『ば………!………いぞ!』


……いや、アラマキの他に二人分の声が聞こえる。


ノパ听)(……お客さんでもいるのか?)


なら仕方がない。
お客が帰るまでここに待ってることにしよう。

39 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:30:10.64 ID:9CNiU3SAO
ノパ听)(アラマキどうなってるかなー?一年じゃあ全然変わってないだろうなぁー)


『……あ、……はそろそろ……』

『では、しっかり頼みますよ』


ノパ听)(あ、お話終わったみたいだ)


ガチャ
( ´_ゝ`)「はっはっ。俺様に全て任せておきなさーい」

(´<_` )「お前が一番の不安因子だと思うんだが……」


ノパ听)


( ´_ゝ`)


(´<_` )


/ ,' 3「どうしました?二人と……」
41 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:33:53.64 ID:9CNiU3SAO
ノハ*゚听)「オトジャ!!」

(´<_`;)「ヒートじゃないか!」

(*´_ゝ`)「ヒーにゃああああああん!!久しぶりぃぃぃぃぃぃ!!
でも、なんで先頭にいた俺じゃなくてオトジャの名前呼んだのぉぉぉ!?」

ノハ*゚听)「アニジャも相変わらずだなっ!ちょっと痩せたか?」

/ ,' 3「おやおや、どうしたんですか?あなたは試験を合格したはずじゃ……」

ノハ*゚听)「アラマキに会いに来たんだぞぉぉぉぉ!!」

/ ,' 3「ほっほっ。こんな老いぼれに会いに来てくれるとは……なんとも嬉しいことですね」


ノパ听)「ところでオトジャ達はなんでここにいるんだ?」

(´<_` )「いや、今日の実技試験の試験官に選ばれてな」

( ´_ゝ`)「俺は8の扉だ」

(´<_` )「俺は9の扉で試験をする」

ノハ*゚听)「試験官やるのか!!すげぇぇぇぇ!!」

42 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:35:58.49 ID:9CNiU3SAO
(*´_ゝ`)「どうだ。すごいだろう」

(´<_` )「まぁ、とりあえず相手をボッコボコにするだけの仕事だからな。
兄者みたいなのでもできるんだろう」

( ´_ゝ`)「おい、それじゃ俺がダメダメな人間みたいじゃないか」

(´<_` )「自覚なかったのか?」


( ´_ゝ`)「……なかった」

(´<_` )「じゃあちゃんと覚えておくように」

( ´_ゝ`)「はーい。死ね」


ノパ听)「兄弟喧嘩はほどほどにだぞー……」

(*´_ゝ`)「はーい!僕喧嘩なんかしましぇーーん!!」


(´<_` )「キモい」

ノパ听)「うん」


( ´_ゝ`)
44 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:38:52.05 ID:9CNiU3SAO
/ ,' 3「さぁ、そろそろ試験が始まりますから、アニジャとオトジャは自分の持ち場へ、
ヒートは孤児院で子供達の様子でも見てきて下さい」


( ´_ゝ`)b「「把握」」d(´<_` )


ノハ*゚听)「わかったぞぉぉぉぉ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・



カリカリと問題を解く音が四方から聞こえてくる。
かくいう俺はすでに問題を解き終えて、次の実技試験についていろいろ考えていた。


('A`)(一昨年……実技試験が始まった瞬間に顔面パンチ喰らって即KOだった……)


('A`)(去年……水鉄砲を用いて必死に戦ったが……水鉄砲ごときで相手をやっつけれるわけなく、
結局金的を蹴り上げられて負けたんだよな……)


('A`)(ちぇっ。弓矢さえあれば負けないのに……)
47 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:41:27.53 ID:9CNiU3SAO
小声でぶつぶつと文句を垂れながらもう一度自分の解答用紙に目を通す。


……大丈夫。完璧だ。


('A`)(あー……。早く終わんないかな……)


/ ,' 3「zzz……」


(;'A`)(……あいつ寝てて大丈夫なのか?もう試験が終わる時間なのに……?)


/ 。゚ 3 ハッ!


/ ,' 3「やめ!そこまで!係の者はは直ちに解答用紙を回収せよ!」


(;゚A゚)(起きた!……しかも時間ピッタリ!!
どうやったの?教えて!?)



・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

48 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:45:28.77 ID:9CNiU3SAO
(`・ω・´)「よぉーっし。君達が今回の筆記試験突破者だな。まずはおめでとう」


(`・ω・´)「これから実技試験の説明をするぞ!
向こうに1〜10まで番号を振った扉がある……」


('A`)


この場に来たのはこれで3度目だ。
シャキンさんの説明ももう覚えてしまった。


('A`)(あれ……?)


そういえば、シャキンさんの精霊のショボンくんがいない。
どこかに隠れているのだろうか?


(`・ω・´)「ちなみに私の精霊は10番の扉にいるからな!
10番になっちゃった奴は死なないように気をつけろよ!」


(;'A`)(えー……)


(`・ω・´)「じゃあ10人ずつのグループに分けるぞ。最初のグループは……1番!佐藤裕也!」
50 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:48:43.84 ID:9CNiU3SAO
(`・ω・´)「……次!8番!ジュウシマツ住職!」


(;'A`)(10番はいやだな……死にたくないし……)


(`・ω・´)「……次!9番!ドクオ=マダチェリー!」


(;'A`)「あ、はい」(よかった……10番じゃなくて……)








……この時の俺は気づけなかったんだ。





10番の扉で精霊が試験官をするということが、何を意味するかを……。
52 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:51:24.74 ID:9CNiU3SAO
('A`)(俺はできる俺はできる俺はできる……よし!)



自分自身に何度も言い聞かせ、扉を開く。
ギギ……と重厚な音を鳴らし、扉はゆっくりと開いていった。

中は真っ暗。去年と同じだ。

扉を閉めると、そこは完全なる暗黒の世界だった。


数秒間その場で立ち止まっていると今度は眩しい程の光に包まれる。
とても優しい光だ……。


(-A-)(温かい……。体の芯から癒されていくようだ……)


光が弱まると今度は言いようのない喪失感がやってくる。
胸にポッカリと穴が空いたような感じだ。


('A`)(光が弱くなって……。もう試験が始まるんだ……)
54 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:54:21.26 ID:9CNiU3SAO
( <_  )「試験開始」


(;'A`)「……へ?」


耳に響く『試験開始』の声。

あまりにも唐突過ぎるソレにドクオの思考が一瞬止まった。


……次の瞬間、ドクオの左肩を何かが貫通した。


(; A )「う、うわああああああああああああ!!!」


自分の後ろにある扉に血が飛ぶ。
慌てて肩を押さえるが、血は止まってくれない。


(;'A`)(なんだこいつ……!今までの試験官とは違う……!)



(´<_`;)「やべ、ごめん」


(;'A`)そ

55 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:57:06.74 ID:9CNiU3SAO
(´<_`;)「相手にあまりひどい怪我をさせるなってアラマキに言われてたんだよな……。いや本当にごめん」


(;'A`)「あ、はい」


(´<_`;)「なんせ相手は精霊使いだし……光が消えた瞬間奇襲喰らってやられちゃうかなーって思って……」


(;'A`)「この試験合格しない限り精霊使いではないんですけど……」


(´<_`;)「……ごめん」


(;'A`)「あ、はい」


(´<_`;)「えーと……。じゃあ試験再開していい?」


(;'A`)「あ、はい」


(´<_`;)「あ、死なないでね?」


(;゚A゚)「殺さないでね!?」
57 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 21:58:34.66 ID:9CNiU3SAO
早速……左肩負傷。
これで俺の戦闘力は20%ダウンだ。

(;'A`)(……いや、20%どころじゃないかもわかんね)


こんな大怪我したのは何年ぶりだろう。

狩りの時はいつも物陰に隠れて遠距離から矢を放っていたから、
大怪我することなんかなかった。

……村で子供達に石を投げつけられてたまにひどいことになるけど。


顔を上げると、見たこともない形状の銃を構えた試験官の姿があった。


('A`)(なるほど、今俺は『狩られる側』になってるってワケか)


試験官の背後には水鉄砲か一丁。
相変わらずその存在の意味はわかってない。
他に武器になりそうなものと言えば壁にかかったたいまつと地面に転がってる石くらいか。

58 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:01:37.43 ID:9CNiU3SAO
('A`)(相手の武器は銃……。なら接近戦に持ち込んだ方が有利のはず!)


昔、ギコと稽古を取った時、
あいつはこっちが弓を構えているにも関わらずこっちに突っ込んできた。

慌てて矢を放ったけど全て簡単によけられ、最後は矢を準備してる隙に喉元に剣を突き付けられたんだっけな。


('A`)(あとから聞いた話だと……ギコは俺の矢を掴む右手だけに集中してたらしい)

('A`)(それと同じ……!あの引き金にかかった人差し指と銃口にさえ気をつければ!)


自分は元狩人だ。
視力には自信がある。

試験官の人差し指に意識を集中させる。
指に力が入った瞬間に、こちらも動けばあの銃弾を喰らう心配はない。


('A`)(銃弾をよけて、一気に近づくか……)


空気が、緊張した。

59 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:04:14.66 ID:9CNiU3SAO
互いに相手の動き出しを待っているようだ。
さっきから試験官に動きがない。

銃を構えたポーズのまま静止していた。


('A`)(こっちから下手に動くのは危険だな……。相手が痺れをきらすのを待つか……)


(´<_` )(動く気配がないな……。じゃあ……とっとと潰すか)


試験官の指に力が篭る。
それをみた俺は即座に回避の動作に入った。

右前方にローリング、同時に先ほどまで自分がいた場所の後ろの壁が爆ぜる。


(;'A`)(なんだ今の……?もし体に当たったら怪我どころじゃすまないぞ……)


(´<_` )「よそ見してていいのか?」

(;゚A゚)「!!!?」
61 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:06:40.83 ID:9CNiU3SAO
声のした方へは振り返らない。
ただ夢中で地面を蹴って前方へ跳んだ。
まともに着地出来ず、腹を打つ。
聞こえてきたのはキィィーーンという高い音。

恐る恐る後ろを振り返ると、先ほどまで自分がいた場所に氷の柱が出来上がっていた。


(;゚A゚)「な、なんなんだこれ……?」


(´<_` )「お、興味があるか?」


(;'A`)「え?あ、あぁ」


(´<_` )「俺の双子の兄が作ったんだけどな。
名は『青龍』……あの糞兄貴の好きそうな名前だ。」

(;'A`)(テラ厨二………いや?待てよ。青龍ってどこかで……)


(´<_` )「名前はアレだが性能は抜群だ。
この世界に存在する精霊の力……『エルート』を吸収し、貯蔵、放出できる魔銃でな、
火、水、風、土、雷の力を利用できる」

(´<_` )「最初君に撃ったのはパワー重視の『土砲』。
二発目は爆発機能付きの『炎砲』で、さっき撃ったのは絶対零度の『氷砲』だ」

62 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:08:46.94 ID:9CNiU3SAO
('A`)(『エルート』を吸収する魔銃……)

(´<_` )「ああ、そういえば自己紹介がまだだったな。
俺はオトジャ=サスガ。冒険者やってる」

('A`)(サスガ……冒険者……?)


(;゚A゚)「っ!!?」


頭の中で情報が繋がり、ある二人組の名が浮かんだ。


(;゚A゚)「……『流石兄弟』!?」


(´<_` )「俺らのこと知ってるのか?いやー嬉しいね」


流石兄弟。
主にサロン国周辺で活動してる二人組の冒険者だ。
高レベルのクエストもなんなくこなし、国から直接依頼を請けることもしばしばあるという。
そんなことができるのも二人の戦闘能力がずば抜けて高いからである。

また、『エルート』を吸収する魔銃を駆使し、強力なモンスターだろうがなんだろうがほんの数分で倒してしまう。
その強さから兄は『虎』、弟は『龍』と呼ばれ、恐れられている。


(;゚A゚)(そんなやつ相手に丸腰で戦う……?そんなの無理に決まってる!!勝てるわけないじゃないか!)

63 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:11:15.78 ID:9CNiU3SAO
(;'A`)(そうだよ、勝てるわけない……!)


――ならば、今年も精霊使いになるのを諦めるか。

――また来年があるじゃない。

頭の中の弱気な虫がそう囁く。


(;'A`)(でも……諦めたくない!!弱気な考えは消すんだ……!)

('A`)(今年は絶対合格する……!……例え殺されても構わない……!!)


膝はガクガクだし、左肩は痛いし、試験官は強い。
本当は今すぐ逃げ出したいくらいだ。でも……



(´<_` )「じゃあ試験再開してもいい?」


――逃げちゃダメだ!!


('A`)「……いつでもどうぞ」
66 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:13:38.09 ID:9CNiU3SAO
(´<_` )(目の色が変わったな……。俺と戦う気満々ってことかな?
だが……)


(´<_` )(俺を倒すだけじゃ試験はクリアーできないぜ)




('A`)(エルートを吸収する魔銃……。弾切れは期待できないというわけか)


(;'A`)(どうにかして隙を作らないと……オトジャに近づけないな……)


思索する。
相手の懐に入ってしまえば、あの銃も使えなくなるはず。
ならば、どうやって相手の懐に入るか、が問題になってくる。


('A`)(とりあえずは相手の攻撃を避けるのに集中しないと……)

67 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:16:39.76 ID:9CNiU3SAO
いくら強いと言っても相手は人間だ。
精霊でも、魔物でもない。
人間なんだ。

攻撃をずっと避け続ければそのうちボロが出るはず。


('A`)(隙を見つけるんだ……!)

(´<_` )「あ、そうそう」

('A`)「!?」


(´<_` )「こいつはこんな使い方も出来るんだぜ?」


言葉が終わると、その指に力が篭った。
冷静に自分の体一個分横に避け、次の攻撃に対応する準備をする。

背後で爆発音が聞こえた。
すると、背中のいたるところに衝撃が走った。


(;゚A゚)「うぼぁっ……!!」

68 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:18:36.24 ID:9CNiU3SAO
情けない声を出して膝を着く。
一時的な呼吸困難に陥り、脳が酸素を求め「苦しい」という信号を発する。


(´<_` )「『炎砲+土砲』。炎砲が爆発した衝撃で土砲が四方八方に分散する。
どうだ?面白いだろう?」


(;'A`)(……笑えない)


(´<_` )「どうした。早く立たないと、その顔面に氷砲ぶち込んで試験終了させるぞ?」


(;'A`)「わかったよ……立ちゃあいいんだろ?」


地面に着いた拳をギュッと握り、立ち上がる。
まだ少しフラフラして、足元が覚束ない。


(´<_` )「……よし、試験再開だな」

(#'A`)「そうだ……なっ!!」
70 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:21:21.48 ID:9CNiU3SAO
(´<_<;)「なっ……!?」


右手に握っていた砂をオトジャに投げつけた。
そして相手がひるんでいる隙に、その懐へ飛び込む。


(´<_`#)「……のヤロ!!」

眼前に銃口が突き付けられるが、
姿勢を低くし、その銃弾を避けた。


(#'A`)「うぉぉぉぉぉぉ!!」

そのまま加速の勢いを利用して鳩尾に蹴りを入れる。
文句なし。ガードしてないオトジャの腹にキレイにヒットした。

衝撃で、オトジャが後ろに倒れる。
だが、攻撃の手は休めない。

さらにもう一歩踏み出し、踵落しの要領で追撃をかます。


……が、
72 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:26:47.94 ID:9CNiU3SAO

(´<_` )「……一つ、言ってなかった事がある」


踵に感じる、固い感触。
人間の肉で無いことは確かだ。


(´<_` )「『青龍』は銃と剣。二つの姿を持つんだ」


青白く光る青龍の刀身。
それが俺の追撃を防いでいたのだ。

左足を蹴り、オトジャから距離をとる。
オトジャは青白く光る剣を片手にゆっくりと立ち上がった。


(´<_`;)「ゲホッ!ゲホッ!……なかなかいいキックじゃないか」


(;'A`)「あー……なんかごめんなさい」


(´<_`;)「おいおいなんで謝るんだよ。
これは試験だぞ?これくらいやられるって覚悟してたさ」


(;'A`)「あ、はい」

73 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:30:02.43 ID:9CNiU3SAO
俺の攻撃が、あのオトジャに当たった。
あのオトジャにだ。


しかし二度も同じ手は通じないだろう。
それに青龍が剣に変化するということは、接近戦も安全とは限らないってことだ。


(;'A`)(どうしろって言うんだよ……!)


(´<_` )「そうだ。君の名前を聞いてなかったね」


(;'A`)「お、俺?俺は……ドクオ。ドクオ=マダチェリー」


(´<_` )「ドクオか。よし、ドクオ。俺に一発くらわせたご褒美にいいことを教えてやろう」


(*'A`)「え?ご褒美?イイこと……?」


(´<_`;)「あ、あぁ……(何だこいつ。兄者と同じ匂いがするぞ……)」


(*'A`)「で?そのイイことって?」


(´<_` )「……あんたは俺には勝てない」

74 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:33:14.11 ID:9CNiU3SAO
(;'A`)「……は?」


(´<_` )「あんただけじゃない。他の扉で戦ってるやつらも試験官に勝てない」


(#'A`)「なにを根拠に……!!」


(´<_` )「まぁ話は最後まで聞け。今言ったことは本当だ。
……『今のまま』だったらな」


(#'A`)「なに……?」


(´<_` )「おっと。ヒントはここまでだ」




『今のまま』ではオトジャに勝てない……?
確かに、俺はこのままではオトジャに勝てないだろう。

だが、他の扉で戦ってるやつらも勝てないという根拠はないはずだ。



なのに、オトジャは言い切った。
76 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:36:55.82 ID:9CNiU3SAO
('A`)(……今の言葉に何かヒントがあったのか?)

(´<_` )「ほらほら、ボーッとしてると危ないぞー」


(;'A`)「っ!!」


思考を中断し、オトジャの攻撃を避けることに専念する。
ここで、なぜかはわからないが弾道がさっきよりもはっきり見えて、避けやすくなっていることに気づいた。


(;'A`)(なんだこの感じ……今まで感じたことないぞ……?)


左肩の痛みもいつの間にか忘れていた。
体が軽い、自分の体じゃないみたいだ。



(´<_` )(動きがよくなってきたな……。今まで通りの攻撃じゃ当たらないか……)


(´<_` )(……死なないとは思うが……あれを使うか)
78 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:39:29.36 ID:9CNiU3SAO
(´<_` )「『雷砲』」


オトジャがトリガーを引く。
すると、銃口から無数の光の筋が放出された。


(;'A`)「え」


今までの攻撃と比べても段違いの速さだった。
しかも、青龍から放たれる雷撃は広範囲に拡散していて、
そのうちのいくつかが自分の体目掛けて飛んできていた。


俺は結局、その場から1ミリも動けずに不可避の雷撃を喰らった。


(; A )「うああああああ!!?」


全身の筋繊維がちぎれたのではないかと錯覚させるような痛みが走る。
膝がガクリと折れて、全身の力が抜けていく。


( A )(まだ……負けるわけには……)
80 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:43:09.26 ID:9CNiU3SAO
だんだん薄れていく意識の中、脳内で反芻されるオトジャの言葉。


『今のままでは俺に勝てない』



じゃあどうすれば勝てるっていうんだよ。
歯を食いしばり、拳を強く握った。


オトジャがだんだん近づいてくる。
そして、俺のもとまで来て足を止めた。


(´<_`;)「……ドクオー。生きてるかー?」


……返事の代わりに、足に一発パンチをくらわせた。
今の俺の全力だが、恐らくオトジャには蚊に刺された程度としか感じられないのだろう。


(´<_` )「よかった。生きてるか。じゃあ氷づけにして試験終了にするからなー」


(; A )(……こんなボロボロなのに氷づけにする必要あるのか?)
82 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:44:57.34 ID:9CNiU3SAO
ああくそ。


これで今年はおしまいか。


でも、今までで一番の善戦だったのかな?


なら、来年こそ……合格出来るかな。



(´<_` )「……じゃあ。撃つぞ」



オトジャからの最終宣告。
もう返事する体力は残っていない。




…俺が意識を失うのと、オトジャがトリガーを引くのは同時だった。

83 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:48:00.14 ID:9CNiU3SAO
…………………………






『ちょっと!!何してんのよ!!』



黒でも白でもない、色のない世界で声がする。



『早くアタシを呼びなさい!!このまま負けてもいいの!?』



色のない世界に光が差し込んできた。
暖かい……優しい光だ。


光……試験……精霊……オトジャの言葉……


一つ一つのロジックが組合わさり、形を成していく。
87 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:51:44.54 ID:9CNiU3SAO
ああ……そうか……
キミが俺の……
なんだ……ずっと傍にいてくれたのか……




『べ、別にあんたの傍にいたかったわけじゃないわよ!
ただあんたはアタシのパートナーだったから、仕方なく傍にいてやったんだからね!!』




……うん
ごめん……
……俺と一緒に……戦ってくれるかい?




『……ふん。当然でしょ?どんなにブサイクで弱虫でも、あんたはアタシのパートナーなんだから』




……ありがとう
じゃあ俺は契約の言葉を叫ぼう
共に戦ってくれる……パートナーのために……!!
89 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:54:52.77 ID:9CNiU3SAO
…………………………



(´<_` )「氷漬けになって動ける人間などいまい……。これで試験終了だな」


(´<_` )「……雷砲は使う気なかったのにな……。普通の人間がこれをくらって耐えれるわけないもんな」


(´<_` )「その雷砲を使わせたんだ。この敗北を恥じるなよ、ドク……」

(´<_`;)「オ……?」



オトジャは目を疑った。
なぜなら氷の塊がうっすらと輝いているからだ。

そして氷はじょじょにその輝きをましていき……

ついには部屋全体を眩しいほどの光が包み込んだ。


( <_ ;)「うぉぉっ!?目が、目がぁぁぁぁぁぁ!!」


あまりの眩しさにオトジャはたまらず目を覆った。

その時……一瞬だが彼には光の中心に立つ二人の人影の姿が見えた……。
91 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 22:57:43.34 ID:9CNiU3SAO
光が弱まり、オトジャが目を開く。
そして、二つの人影の方を見つめて、動かなくなった。



('A`)「オトジャ……どうやら、試験終了するにはちょっと早いみたいだね」


ξ゚听)ξ「なに偉そうな事言ってるのよ。さっきまで死にかけてたくせに」



(´<_` )「……精霊か……。生で見るのは初めてだな」



('A`)「オトジャ」


(´<_` )「ん?」


(#゚A゚)「何 故 凍 ら せ た ?」


(´<_`;)「あー……念には念をって言葉があってだな」


(#゚A゚)「普通の人間を氷漬けにしたら死ぬわ!!」

92 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:00:30.67 ID:9CNiU3SAO
(#'A`)「と、いうわけで……」


(#゚A゚)「こっからぜぇぇんぶ俺のタァァァァン!!」


(´<_`;)「うわぉ。怒ってらっしゃる」


(#'A`)「ツン!!弓と矢だして!!」


ξ--)ξ「はいはい」


ドクオの左手に光の粒子が集まる。
ドクオがそれを握ると、光の粒子は弓の形を形成した。


(´<_`;)「『イメージの具現化』か……。噂でしか聞いたことなかったが……。
これはなかなかすごいな……」


青龍を剣の形にして、オトジャは防御の態勢に入った。
相手は弓、銃のような威力も、スピードもないと思っていたから……。
94 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:07:37.49 ID:9CNiU3SAO
一方のドクオは一本の矢をつがえ、ギリギリまで弦を引いていた。

(#'A`)「こっから全部俺のターンと言っといてなんだけど……。
めんどくさいから一発だけで終わらせてやる」

ξ゚听)ξ「そうね。無駄に長引かせる必要もないし」


限界まで引かれた弦はギチギチと音を立てている。
矢は神々しい光を放ち、全くぶれず、その照準をオトジャにあわせていた。


(#'A`)「……食らえ!!『セイントアロー』!!」

ξ;゚听)ξ(もう少しいい名前をつけれなかったのかしら……)


放たれた光の矢は


(´<_`;)「ん?」


誰の目に止まることもなく


( <_ ;)「がっ……!?」


オトジャの右腕を貫いた。

95 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:11:07.30 ID:9CNiU3SAO
('A`)「……右腕が使えなきゃ、銃も使えないだろう。
この勝負、俺の勝ちでいいね?」

(´<_`;)「いや……右腕一本くらいならまだ十分動けるが……。
君が精霊使いになった時点でこちらは勝ち目がないからそれでいいよ」

('A`)「……じゃあ」

(´<_`;)「ああ、合格だ。向こうの出口から出て行ってくれ。
シャキンさんがいるはずだ」

(*'A`)「合……格……!!」


ヾ(*'∀`)ノ「イィヤッフゥゥゥーーーー!!やったよツンちゃぁぁぁぁぁん!!」


ξ#゚听)ξ「きゃっ!!ちょっとぉ……」

ξ#゚听)ξつ#)A゚)アベッ!「馴れ馴れしく触らないで!!!!」

(;#)A゚)「なんで!?俺の精霊なのに!?」

ξ#゚听)ξ「うるさい!こっちくんなブサイク!!」


(´<_`;)(前途多難だな……。この二人……)
97 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:14:14.52 ID:9CNiU3SAO
(#)A`)「あ、そうだオトジャ。これからも試験あるよね?」


(´<_`;)「ああ……予定ではあと二組あるな……」


(#)A`)「そっか……。ツンちゃん、治してあげて」


ξ#゚听)ξ「ちゃん付けはやめて。虫ずが走る」


(#)A`)


ξ゚听)ξ「……いくわよ。『癒しの光』」


暖かい光がオトジャの右腕を包む。
すると、みるみるうちに傷は塞がり、あっという間に元通りにしてしまった。

98 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:17:01.39 ID:9CNiU3SAO
(´<_`;)「すごい……!これが精霊の力……?」


ξ゚ー゚)ξ「えぇ。光の精霊は傷を癒す力に関しては一級品よ」


(´<_` )「そうか……ありがとうな」


(*'A`)「いやいやそんな、お礼なんて……」


ξ゚听)ξ「あんたはなんもやってないでしょうが」


(´<_` )「じゃあ俺は次の試験の準備があるから。
……二人の今後の健闘を祈るよ」

('∀`)「あぁ……ありがとう」





……こうして俺の長年の夢は叶った。
これからはこの光の精霊……ツンと一緒に生きていくんだ。
フヒ
100 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:19:54.57 ID:9CNiU3SAO
ξ゚听)ξ「……で?これからどうするの?」

('A`)「とりあえず、家に帰ってみんなに報告するよ。
こんなかわいい精霊が相棒になりましたって」

ξ////)ξ「か、かわいい……ってバカ!!あんたにそんなこと言われても嬉しくないんだから!!」


('∀`)「はっはっはー。照れてるツンちゃんもかわいいなー」


ξ#゚听)ξ「ちゃん付けはやめて」


('A`)「じゃあどう呼べと?」


ξ゚听)ξ「ツンでいいわよ。……どうしてもって言うならツン様と呼んでくれたって構わないわよ?」


('A`)「俺はキャタピーか」


ξ゚听)ξ「なによそれ」

101 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:22:41.46 ID:9CNiU3SAO
('∀`)「……じゃあ改めてよろしくな!ツン!」


ξ゚ー゚)ξ「……えぇ。よろしく。ドクオ」




ネェ、ツン



ナニヨ



オッパイサワラ…ヒデブッ!!





第一話 完
103 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:26:24.11 ID:9CNiU3SAO
今日の投下は以上です


質問とかあればどうぞ

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/14(金) 23:28:11.02 ID:lZ4A85TP0
流石兄弟は精霊使いじゃないの?

105 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:32:13.21 ID:9CNiU3SAO
(´<_` )「>>104 俺達は普通の人間だ精霊使いじゃない」

(*´_ゝ`)「あにじゃたんはまほーつかいだーよー」

(´<_` )「死ね」

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/14(金) 23:34:21.80 ID:lZ4A85TP0
精霊使いじゃ無くても強いんだな。

もう一つ、ツンのサイズ(身長)ってどのくらい?

107 : ◆4br39AOU.g :2009/08/14(金) 23:37:01.22 ID:9CNiU3SAO
ξ゚听)ξ「>>106 他の精霊と同じ、80cm程度よ」


(*'A`)「胸のサイズは?」


ξ#゚听)ξ「死にたいの?」

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/14(金) 23:40:00.64 ID:lZ4A85TP0
最後にもう一つ、ツンはいつからドクオを認めていたの?
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/14(金) 23:48:14.84 ID:vhQcc6fd0
コレだけは言わせてもらう




    v,,,,,,_    _,il'ヽ,     .,r、,_       r-,,,,、  .,,,、,,,,,,,.,,,l,゚'i、   .y-,,,,,,
    .l゙  ..,i´ _,,,,|ッ゙》'"    .,l° .,フ      l  l″  ゙l  |,゙l,.゚|l'"   .|  l、
: ,,,,,,v┘  '―八  ゙l″    .,i´ .,,i´      l゙  | |: ゙゙゙゙゙゛    │ ./''''″  ,l_,,-‐¬i、
: |    .,,_  .゙|゙l,  ゙l、   ..,i´ .,l__     :|  | .し,,,,,,=@ r‐┘  L,,=@./'"` _,、  |
 ト'ト  .,l゙ |  | ゙l  │  丿  `` .゙゙l     |  }    |  '!     ,l゙   .,,-'″|  .,!
  ,l゙  .,/ │ .l゙ ゙l  .|  ..,i´ .,/^!  │ .|゙'ーr、|  | .,,r・'""′ ヽ,、 .,/   .,i´   l゙  ,|
: ,l゙  il,_,,l゙  │ ゙l  .゙l ,l゙  丿 .l゙  .l゙ .,i´ .,i´|  |.l゙  ,-ι   ゙ヽ、゙l, ,,i、  |    |  {_,,,
,i´  ,if ``  ,/  "'"~`│  /  │  ~’  ,/ 〔  .゙l゙l、 ゙''″ : ,ハ,./ ゙" |  |   ゙l、   .゙l
`゚'・r"トv,,,,/      ゙‐'-/   .゙'-、,,,,--"  ゙l―┘゚'ー---‐" .゙"    |,,,,,,,|    `'ー-ー'″
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/14(金) 23:52:34.06 ID:adruk/XD0
ドクオのさくらんぼつんぽも80cmの幼女体系には巨根じゃん!!!!!!!!!111111
やったねどっくん!!!!!!!!!!!11

112 :ここでさるとか……ねーよ ◆4br39AOU.g :2009/08/15(土) 00:01:45.25 ID:EuAIGespO

ξ゚听)ξ「>>108 初めてドクオという生物の存在を認識したのは一昨年よ。
……一瞬でやられたのを見て幻滅したけどね」


ξ゚听)ξ「あと、私はまだドクオを認めてないわ」


(;'A`)そ


ξ*゚听)ξ「……こ、今回は仕方なく助けてやっただけなんだからね!
勘違いしないでよね!!」



('A`) >>109 ありがとう頑張る


(#'A`) >>111 てめぇ俺様の息子のでかさを知らないだろ!!
長さはギコの2倍だぞ!!
相手がょぅι゙ょ体形でなくても巨根だよ!!
粗チンのギコと一緒にすんじゃねぇよ!!
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/15(土) 00:13:11.59 ID:RL+J1CO+O


長さはということは太さはアスパラ並ですねわかります

115 : ◆4br39AOU.g :2009/08/15(土) 00:25:10.83 ID:EuAIGespO
('A`) ……寝る


(#'A`) >>114 いつか俺のイチモツで泣かせてやるからな!!
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