第壱話
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:07:43.08 ID:mm+ARHQiO
lw´- _-ノv「米パネェwwwwwwマジリスペクトっスよwwwwwwwww」

―――彼女には

(;><)「緊張感ないね…」
lw´- _-ノv「そりゃあまぁ…」

―――超えるべき壁があった

( ><)「何で?」
lw´- _-ノv「緊張とかしたら負けかなって思ってる」

―――彼女は戦う

( ><)「…」
lw´- _-ノv「嘘。私はまだ」

―――その大き過ぎる壁を乗り越える為に

( ><)「え?」
lw´- _-ノv「倒れちゃいけないから」

―――そう だから彼女は戦う

( ><)「倒れる?」
lw´- _-ノv「うん。倒れちゃダメなの」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:08:41.86 ID:mm+ARHQiO
―――彼女は道化を演じ仮面を被る

( ><)「どうして?」


lw´- _-ノv「それはね」



―――夢を見ない為に



第壱話:「幕開け」
「ぶっ倒さなきゃならん人がいるからね私には」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:11:35.24 ID:mm+ARHQiO
ドアが開く
そこにはまるで執事服の様な黒いスーツを着た男とマントを羽織った『それ』がいた。

( ・∀・)「いやはや待たせて悪かったね。気分はどうだい?」

スーツの男は言った

('、`*川「最悪ね…色んな意味で…」

ペニサスはバツ悪そうに言う

(,,゚Д゚)「それは良いんですが…何故いきなり俺達を眠らせたんですか?」

間髪を入れずにギコは疑問を男に投げる

( ・∀・)「いきなりかい…まったく…」

少し不機嫌そうに男は言った

(,,゚Д゚)「このまま無駄に時間を過ごしたくないので」

ギコの顔が若干引きつっているが

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:13:21.39 ID:mm+ARHQiO
( ・∀・)「うむ…まぁ分からなくはないけどねぇ…。まぁ、簡単さ。この場所を知られたくは無かった。後は色々準備の為に…ね」
男は喋る

( ・∀・)「それにしても…本当に良く来てくれた!」

男は身振りをしながら言った。

('、`*川「そりゃあ…ねぇ…?」

懲りずペニサスは喋る

('、`*川「私謎解き大好きだし…優勝賞金100万なら出るっしょ?」


ガタンッ!


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:13:58.88 ID:mm+ARHQiO
(;´ー`)「謎解き?どういう事ですか?」
音の正体はネーヨとビロード

(;><)「僕たちは新しく出来たオバケ屋敷の先行開園が抽選で当たって…今日来たんですけど…」

ビロードは震えている

lw´- _-ノv「ちょwwwwwwwww私は今日大会だって聞いたけどwwwwwwあ、こぼした」

どこから出したのか米を生のままぼりぼりと音を立て食べているシュールが言った
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:15:59.67 ID:mm+ARHQiO
<ヽ`∀´>「…さて、どういう事ニダか?場合によっては殺すニダ」

ニダーが立ち上がり男の前に立つ

( ・∀・)「ふふ…怖いねぇ……ふふ…その銃を仕舞ってくれないか?」

───チリン

笑顔で男は問う

(;´ー`)「け…拳銃!」

騒ぐネーヨと

(;、;*川「何なのよぅ…この人は…」

泣いているペニサス

<ヽ`∀´>「返答次第ニダ。」

そんな二人を気にする様子も無くニダーは拳銃を男に胸に押し当てる



しかし
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:17:52.63 ID:mm+ARHQiO
lw´- _-ノv「旦那ぁ…ちょっと落ち着いた方が良いっスよ」

いつの間に現われたのかシュールがニダーを腕を掴む

<ヽ`∀´>「離すニダ。いくらガキでも許さないニダよ?」

しかしシュールは

lw´- _-ノv「むしろ離せない。銃を…仕舞ってくださいな。旦那。死ぬよ?マジで」

腕を離さない

<ヽ#`∀´>「このガキ…離すニダ!」

ニダーがシュールの腕を払おうとこちらを向いた時

lw´- _-ノv「せいや」

<ヽ;`∀´>「ニダッ!」

シュールの鋭い蹴りにより拳銃を落としてしまう

lw´- _-ノv「…パネェ」

そういうとシュールは席に戻った

(;,゚Д゚)(また米食べ始めた…っていうか何なんだあの娘は…明らかに自分より一回り大きいヤクザを一撃で…)

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:19:36.35 ID:mm+ARHQiO
( ・∀・)「ふふ…はい。どうぞ」

男は拳銃を広いニダーへ差し出す

<ヽ#`∀´>「…フン。」

ニダーは拳銃を奪い取り席に座った。

( ・∀・)「むぅ…。つれないなぁ…」

男は少し残念そうに言い歩き出す

───コツン

───チリン

鈴の音と共にマントの『それ』は動き出す


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:22:53.26 ID:mm+ARHQiO
( ・∀・)「さてはて…」

───コツン

男は歩きながら話し始めた

( ・∀・)「何故君達は呼ばれたか」

男の声量が少し上がる
( ・∀・)「君達には我々の『遊び』に参加してもらう!」

───チリン

『それ』が歩くと自然と鈴の音が鳴り響く

('、`*川「遊…び?」

いつの間にか泣きやんだペニサスが男に問う

( ・∀・)「あぁ!遊びさ!簡単な事さ!」

聞かれたかった事なのか男は嬉しそうに叫ぶ

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:25:23.67 ID:mm+ARHQiO
( ・∀・)「君達はこの館から出てもらう!ただそれだけだ!」

彼は叫んだ

この一言に

まるで快感を得たような

そんな顔をしながら
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:30:41.32 ID:mm+ARHQiO
ふと雰囲気が変わる

(,, Д )「…!」

ある者はその言葉に反応し

('、`*川「ギコ…君?」

ある者は反応を示した彼の方を向き

( ><)「…え?」

ある者は言葉の意味を理解出来ず

(;´ー`)「出る…って…」
ある者は突然の事に戸惑い

<ヽ`∀´>「…」

またある者は静止したままで




そして彼女は

lw´- _-ノv(私若干空気じゃね)

まったく別の事を考えていた

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:32:56.46 ID:mm+ARHQiO
───コツン

男は歩きながら言葉を続ける

( ・∀・)「ふふ…もちろん簡単には逃がさないけどね」

男は一瞬ギコを見たかと思えばさして気にせずに話を続ける

( ・∀・)「まずこの館の玄関の扉は内側も外側も鍵が無いと開かない仕組みになっている」

興奮してきたのか男の声量が上がる

( ・∀・)「その為の鍵が無いとこの洋館からは脱出する事は出来ない!そしてその鍵はこの館のどこかに隠してある!」


───チリン


男の声に紛れてもなお鈴の音は鳴り響く
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:36:15.88 ID:mm+ARHQiO
───チリン

男の一歩後ろの『それ』もまた歩く

( ・∀・)「そして我々は単純にそれを阻止する!どうだい?簡単だろう?」

───コツン

そして男は歩みを止めた

( ・∀・)「鍵を探す為の謎解き!オバケ屋敷の様なスリル!」

喜劇役者のような身振りをしながら男は喋る

( ・∀・)「あぁ…そうそう。今回の『遊び』のルールとして我々側に対しての暴力行為は許可している。それだけ高い戦闘能力をもった彼らだからね。そう…まさに状況は違えどこれもまた格闘大会!私は何の嘘もついていないだろう?」

彼は叫ぶ

(;´ー`)「…でも…そんなのは詭弁です!」

ネーヨは怖じ気つきながらも反論する

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:40:00.66 ID:mm+ARHQiO
( ・∀・)「まぁ…確かに騙してしまった事は申し訳ないが…まぁサプライズとして許してくれ。」

───ふふふ

と男は笑いながら言った

('、`*川「ねぇ」

立ち上がりペニサスは男に問う

( ・∀・)「何だい?」

('、`*川「謎解きならヒントが必要よ?」

男は思い出したかのような顔をする

( ・∀・)「あぁ!ヒントか!ヒントね!…ヒント…ヒント…ヒント…そうだねぇ…残念だがヒントは無しだ」


男は言った
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:44:35.98 ID:mm+ARHQiO
('、`#川「なッ…意味分かんないわよ!それじゃ謎解きにならないじゃない!」

ペニサスは叫ぶ

( ・∀・)「ふふ…ヒントなんて必要ないんだよ」

男はペニサスに近付きこう言った

('、`#川「何でよ!ヒントも何もないのにどうやってこんな広い館から鍵なんて見つけるのよ!」


すると男は静かにこう言った



( ・∀・)「鍵は2つある…」



───そして
と男は続ける

( ・∀・)「その内の一つは『彼女』の首にかけてある」

男が『それ』のマントを




取った

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:48:30.65 ID:mm+ARHQiO
('、`*川「…え」


(;、`*川「あ…い…」

(;、;*川「い…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

そこには

(#゚;;-゚)「あ……あ……」

顔の皮膚が剥がれ落ち

両手には手枷

ボロボロのワンピース

首に鎖で鈴の付いている鍵を掛けた


(;´ー`)「あ…あ…ば…化け…」



文字通りの化け物がいた。


( ・∀・)「さぁ…」

彼は大きく息を吸いこう言い放った

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:49:21.00 ID:mm+ARHQiO









───『遊び』の幕開けだ










33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:50:10.70 ID:mm+ARHQiO
残り6人
勝利条件:洋館から脱出か化け物の撃破
敗北条件:味方の全滅

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:54:50.50 ID:mm+ARHQiO
次回予告


───『遊び』が始まった

(;、;*川「嫌…嫌…」

───化け物から逃げる為に

<ヽ`∀´>「チッ!」
───ズドン!

───生き延びる為に
( ;;)「異常です!!みんな異常です!」

───恐怖に耐えれず泣き喚く者もいた

*(‘‘)*「…」

───しかし現われる第二の化け物

(;,゚Д゚)「どうして…女の子なんか…」

───彼らの『遊び』は始まったばかりである




第弐話:最初の脱落者と最初の敵

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:55:56.16 ID:mm+ARHQiO
少々早すぎますが今日の投下はここまでです

ご指摘等ございましたらよろしくお願いします
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:05:01.44 ID:ni17IfTOO
とりあえず乙。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:07:42.67 ID:Bi/6j4I3O
作者乙
面白かったしこれからも期待してる
次はいつ頃の予定?

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:09:40.08 ID:mm+ARHQiO
>>36
ありがとうございます
>>37
早くて週末
遅くても来週中には投下しようと思っています
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