( ^ω^)は連休を家族と奔走するようです
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:38:21.41 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「叔父さーん!」
( ^ω^)「おっおっお、久しぶりだおヒーちゃん」
ノハ*><)「会いたかったぞー!」
(;^ω^)「おおっ!?」
大きな声を出しながら走ってきて、僕に抱きついてきた女の子。
久しぶりに会うヒーちゃんは、とっても大きくなってたお。
腰に腕を回されて、ギュッと抱きつかれた僕はちょっと焦ったお。
だって、その、凄く可愛かったから。
lw´‐川 ゚ -゚)「や、久しぶりだなブーン」
(;^ω^)「おっお、久しぶりだおクー姉、とシューちゃん」
ノハ*゚听)「おかーさん、シュー、いっぱい遊ぼうね!」
lw´‐川 ゚ -゚)「うむ、三日間めいっぱい遊ぶか」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:41:34.61 ID:5zf8z9h5P
-
二週間前、仕事から帰ってきた時、クー姉から電話があったんだお。
なんでもゴールデンウィークに娘と遊びに来るって。
僕も仕事は休みだから、オーケーの返事をしたお。
滞在期間は三日間。
姪のヒーちゃんとシューちゃん、それとクー姉に会えるのはとても楽しみだったお。
僕は至って普通のマンションに住んでいる、一人暮らしのサラリーマン。
そんなわけで独り身の僕は心待ちして、今日が再会の日。
美府駅までクー姉達を迎えに来たんだお。
lw´*‐ _‐ノv「……」
( ^ω^)「シューちゃんも、久しぶりだお」
lw´*‐ _‐ノv「……」
僕の服の裾を握るシューちゃんは、恥ずかしがり屋みたいだお。
声をかけても返事は帰ってこなくて、ギューって僕の服を引っ張るんだお。
(;^ω^)「ちょ、引っ張りすぎだおwww」
川 ゚ -゚)「シュー、ちゃんと挨拶しないとダメだぞー」
ノハ*゚听)「だぞー」
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:44:38.45 ID:5zf8z9h5P
-
lw´*‐ _‐ノv「お久しぶりです、ブーン叔父さん」
(;^ω^)「お? お久しぶりですお、シューちゃん」
ずいぶん大人っぽい喋り方だったから、つい僕もそれに対応しちゃったお。
川 ゚ -゚)「よしよし、偉いぞシュー」
ノパ听)「偉いぞーシュー」
lw´*‐ _‐ノv「うふふ」
うーん、仲睦まじい親子だお。
クー姉は幸せに違いないお。
( ^ω^)「それじゃ皆、僕の家に行くおー」
ノパ听)「おー!」
川 ゚ -゚)「おー」
lw´‐ _‐ノv「うぇーい」
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:46:49.32 ID:5zf8z9h5P
-
車で三十分ほど走って、僕の住まいに到着。
クー姉の重い荷物を両手に持って、家の中に入ったお。
(;^ω^)「お、重い……」
lw´‐川 ゚ -゚)「ブーンは男なんだから、それぐらい平気だろう。頑張れ」
ノパ听)「頑張れー」
(;^ω^)「ふぅ……ところで皆、ご飯はもう食べたのかお?」
川 ゚ -゚)「ああ、電車の中で食べたよ」
ノパ听)「おべんとー美味しかった!」
lw´‐ _‐ノv「てんぷらー」
( ^ω^)「そうかお。あんまり広くはないけど、ゆっくりくつろいでくれお」
ノパ听)「普通に広いと思うぞー!」
lw´‐ _‐ノv「ゆっくりしていってね」
川 ゚ -゚)「一人で住むには広すぎると思うけどな、3LDKか」
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:50:11.26 ID:5zf8z9h5P
-
( ^ω^)「来るべき時の為、だお」
川 ゚ -゚)「フハハ! 毒男のお前には無意味だ!」
(#^ω^)「そ、そんなことないお! 結婚してるからって見下して酷いお!」
ノパ听)「おかーさん、どくおとこって何だー?」
lw´‐ _‐ノv「アーボック」
川 ゚ -゚)「うむ、ずーっと一人で生活してる寂しい男のことだよ」
ノパ听)「おじさんはずっと一人で生活してるのか、それは寂しい!」
(#^ω^)「ぼぼぼぼぼくにだって恋人ぐらい!」
川 ゚ -゚)「おやおや、それは本当かな?
お姉ちゃんっ子で私に甘えまくっていたくせに」
( //ω/)「や、やめてー! 昔のことは言わないでー!」
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:53:16.54 ID:5zf8z9h5P
-
この日から、僕の想像していた以上に騒がしくて楽しい毎日が続くことになったお。
昔大好きだったクー姉、いつも元気で可愛らしいヒーちゃん、恥ずかしがり屋で個性的なシューちゃん。
再会は四年ぶり。クー姉はそんなに変わってないけど、姪の二人は大きくなっていたお。
ノパ听)「おじさんにはアタシがいるぞー! くじけちゃダメだ!」
(;^ω^)「い、いや、いやいや。いや、はい、ありがとう」
lw´‐ _‐ノv「ヒー姉、抜け駆けは許さない」
(;^ω^)「は、はいー!?」
なんでか分からないけど、僕は二人から好かれているみたいだお。
嬉しいけど、動揺せずにはいられないお。
川 ゚ -゚)「ブーン、二人に手を出したらどうなるか分かっているな?」
(;^ω^)「僕はロリコンじゃないお! っていうか歳の差ありすぎだお!」
川 ゚ -゚)「お前のことだ、日頃溜まった性欲を幼女に向けて……」
(;^ω^)「何言ってんだお! そんなわけないお!」
川 ゚ -゚)「冗談だ。お前はヘタレだし、良識は弁えてるだろう」
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:56:08.58 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「おじさーん」
lw´*‐ _‐ノv「おじさーん」
(*^ω^)「おうふ」
二人はお揃いのワンピースを着ていて、ヒーちゃんが赤でシューちゃんが青。
とっても可愛らしくて、無垢な瞳をしていて、やっぱり可愛いお。
そんな二人に前と後ろから抱きつかれて、正直悪い心地はしないお。
━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・
━┛. ━┛. ━┛. ━┛. ━┛. ━┛
川 ゚ -゚)
(;^ω^)(殺気!)
(;^ω^)「ほ、ほら。二人とも離れるんだお」
ノハ*゚听)「いやだー!」
lw´*‐ _‐ノv「おじさんが! 泣くまで! 離れない!」
(;^ω^)「やめてー! 僕死んじゃうお!」
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 20:58:27.91 ID:5zf8z9h5P
-
川 ゚ -゚)「あんまり叔父さんをからかっちゃダメだぞ、二人とも」
ノパ听)「は、はーい」
lw´‐ _‐ノv「御意」
(#)^ωメ)「マジ痛ぇお……」
結局ヒーちゃんとシューちゃんを引き離せなくて、クー姉の神速左フックを喰らったお。
恐るべしクー姉……。
というかこれは不可抗力だお、理不尽だお。
川 ゚ -゚)「ブーンもあんまり調子に乗るなよ」
(#)^ωメ)「僕が抱きついたわけじゃないのに……酷いお」
川 ゚ -゚)「愛娘を傷物にすることは、この私が許さん」
(#)^ωメ)「だから僕はロリコンじゃないお……」
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:02:06.22 ID:5zf8z9h5P
-
( ^ω^)「さて、今からどうしよう? 何か予定とかあるのかお?」
川 ゚ -゚)「いや、これといって特にないな」
ノパ听)「おじさんゲームしよー」
lw´‐ _‐ノv「よー」
( ^ω^)「お、ゲームかお……ウチには64までしかないお」
川 ゚ -゚)「安心しろ、ウチにも64までしかない。次世代ハードなど眼中にないわ」
( ^ω^)「クー姉……」
川 ゚ -゚)b 「流石だよな」
d(^ω^ ) 「僕たち」
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:06:03.38 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「ストツーやろー!」
lw´‐ _‐ノv「ザンギザンギ」
(;^ω^)「これはまたレトロなゲームを……」
川 ゚ -゚)「ストツーは名作だろ、我が家では週に一度大会を行っていてな」
(;^ω^)「ちょ、マジかおw」
川 ゚ -゚)「マジマジ、ヒートが鬼強いぞ」
なんでもヒーちゃんはガイル使いらしいお、まさか……。
昔懐かしのスーパーファミコンを押し入れから引っ張ってきたお。
ストツーをソケットに挿して、カチッと電源を入れてゲーム開始だお。
ノパ听)「おじさん勝負だ!」
( ^ω^)「おk、やってやるお」
一戦目は僕とヒーちゃん。
僕は無難にリュウを選んで、ヒーちゃんはやっぱりガイルだお。
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:09:11.13 ID:5zf8z9h5P
-
ラウンド ワン ファイ!
ソニックブー ソニックブー ソニックブー ソニックブー
( ^ω^)「おまwwwwww近寄れねぇwwwwww」
ノパ听)「アタシの待ちガイルには誰も勝てない!」
川 ゚ -゚)「凶悪だよなぁ……」
lw´‐ _‐ノv「私のザンギでも歯が立ちません」
川 ゚ -゚)「というか誰も勝てないだろう」
波動拳で対抗しても、僕が根負けしてジャンプで近づくとサマーソルトで叩き落とされたお。
接近できたと思ったら投げやコンボでボッコボコにされたお。
待ちガイル恐るべし……というか汚いおヒーちゃん。
( ^ω^)「ストツーで7コンボってどういうことだおwww」
川 ゚ -゚)「だから鬼強いって言っただろ……ヒートは負け無しなんだ」
ノハ*゚听)「えへへ、おじさん弱いね」
(;^ω^)「ヒーちゃんが強すぎるんだお」
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:12:26.53 ID:5zf8z9h5P
-
それからシューちゃん、クー姉と対戦したんだけど、僕とは桁違いの強さだったお。
4コンボは基本だし、動きを読んでくるし、隙が全く無いんだお。
さすが週に一度大会を開いているだけあるお。
ノパ听)「ムダムダムダムダムダムダッ!」
lw´‐ _‐ノv「ヒー姉ズルいよ……」
川 ゚ -゚)「ええい! ヒートは鬼神か!」
( ^ω^)「レベルが違いすぎるwww」
その後も白熱したバトルはヒーちゃんが圧勝。
一度も負けなかったんだお、強すぎるお。
ノパ听)「くにへかえるんだな おまえにもかぞくがいるだろう!」
( ^ω^)「……家族なら、ここにいるお」
川 ゚ -゚)「クサいぞブーン」
(;^ω^)「ちょ、ここは感動するところだお!」
川 ゚ -゚)「……そう、だな。でもクサいぞ」
( ^ω^)「クー姉のバカー!」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:16:16.42 ID:5zf8z9h5P
-
昼下がりの午後、ゲームに満足した僕たちは近くの自然公園に行くことにしたお。
ちょっとした遠足気分で、軽い食事も取れるようにサンドイッチを持ってきたお。
元気良く走るヒーちゃんとシューちゃんを、芝生の上に座ってクー姉と一緒に眺めているお。
( ^ω^)「子どもって良いもんだお」
川 ゚ -゚)「その発言はロリコンとも取れるぞ」
( ^ω^)「だから違うお。クー姉、幸せそうで良かったお」
川 ゚ -゚)「当たり前だ。ヒートにシュー、愛すべき旦那がいるのだからな」
( ^ω^)「うん……本当に、良かったお」
川 ゚ー゚)「ありがとう……。お姉ちゃんは幸せだぞー、ブーンみたいな弟もいるしな」
(*^ω^)「はは、照れるお」
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:19:47.80 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「おかーさんとおじさんも一緒に遊ぼー!」
lw´‐ _‐ノv「ぼー」
( ^ω^)「お、呼ばれたお」
川 ゚ -゚)「む、行くか」
( ^ω^)「うん。でも僕、最近運動してないから激しい動きは勘弁してほしいお」
川 ゚ -゚)「体が弱るぞ、ちゃんと動かないと」
ノパ听)「おかーさん! おじさん! 早くー!」
(;^ω^)「今行くおー!」
川 ゚ -゚)「今行くぞー」
公園はとても穏やかで、日差しは暖かかったお。
大切な家族と過ごす時間は幸せだお。
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:22:43.20 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「サンドイッチおいしー」
lw´‐ _‐ノv「うまー」
( ^ω^)「それは良かったお、作った甲斐があるお」
川 ゚ -゚)「ちゃんと自炊してるみたいだな、偉いぞ」
( ^ω^)「たまに外食するけど、ご飯は自分で作るお」
今はちょっと遅めの昼食、じゃなくて腹ごなしだお。
芝生の上にビニールシートを敷いて、サンドイッチを頬張っているお。
ノパ听)「やっぱりツナが一番おいしい」
lw´‐ _‐ノv「卵サンドは譲れない」
( ^ω^)「僕は照り焼きチキンが好きだお」
川 ゚ -゚)「貴様は外道だ! 照り焼きチキンてハンバーガーか!」
(;^ω^)「な、何だおクー姉。別にいいじゃないかお。
そう言うクー姉は何が好きなんだお?」
川 ゚ -゚)「トマトサンドだ」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:26:12.72 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「トマトは嫌いだー」
lw´‐ _‐ノv「茄子ときのこが嫌いだー」
( ^ω^)「ぬ、好き嫌いはダメだお。ちゃんと食べないと元気になれないお」
川 ゚ -゚)「ブーンだって昔は好き嫌い激しかったくせに」
(;^ω^)「い、今は何でも食べるからいいんだお」
ノパ听)「トマトなんてこの世から無くなればいいんだ!」
川 ゚ -゚)「なんだと! トマトサンドが食えなくなるじゃないか!」
lw´‐ _‐ノv「自主栽培おいしいです」
( ^ω^)「トマトが無くなったらミートソースが作れなくなるお」
ノパ听)「それは嫌だー! スパゲッティが食べれなくなる!」
( ^ω^)「だからヒーちゃん、トマトだって必要なんだお」
ノパ听)「そうかー、それなら無くなっちゃダメだ」
( ^ω^)「だお」
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:29:30.61 ID:5zf8z9h5P
-
自然公園でのんびりと過ごした後、家に帰ってきたお。
楽しかったお、自分に子どもが出来たら一緒に遊んでやりたいもんだお。
( ^ω^)「さて、これからどうするかお。時間はまだまだあるお」
lw´‐ _‐ノv「叔父さんとお母さんの過去について教えて下さい」
ノパ听)「アタシも聞いてみたい!」
川 ゚ -゚)「いいだろう、ブーンは昔からお姉ちゃんっ子でな……」
(;^ω^)「ちょまー! 何聞いてんだお! やめて!」
lw´‐ _‐ノv「禁断の近親恋愛……二人は恋に落ち、やがて禁忌を犯す」
(;^ω^)「ちょ、シューちゃん何言ってんの! 禁忌とか犯さないから!」
川 ゚ -゚)「何処へ行くにもクー姉クー姉ってついてきてな、そりゃもう大変だった」
(;^ω^)「やめてー! 恥ずかしいからやめてー!」
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:33:42.87 ID:5zf8z9h5P
-
川 ゚ -゚)「というわけで、ブーンは重度のシスコンだったんだ」
lw´*‐ _‐ノv「素敵……」
ノパ听)「おじさんはそんなにおかーさんのことが好きだったのかー」
(ヽ´ω`)「ええはい……好きでしたお」
それから赤裸々に過去を告白され、僕は憔悴したお。
ひどい……今更昔のことを聞くなんて……。
川*゚ -゚)「こやつめ、そこまで明言しおって」
(ヽ´ω`)「おっおっお」
ノパ听)「禁断の恋ってやつかー!」
lw´*‐ _‐ノv「叔父さん素敵……」
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:36:00.49 ID:5zf8z9h5P
-
今晩の献立はスパゲッティにミネストローネだお。
クー姉と一緒に調理して、出来上がったところだお。
川 ゚ -゚)「出来た」
( ^ω^)「晩ご飯の時間だおー」
ノパ听)「お腹空いたぞー!」
lw´‐ _‐ノv「良い匂い……これはトマトの予感!」
( ^ω^)「その通り! ミネストローネにたっぷりトマトを入れたお」
ノハ;゚听)「何てことをするんだ! おじさんのバカ!」
( ^ω^)「ちゃんと食べないとダメだお」
ノハ;凵G)「うわあああああああん」
川 ゚ -゚)「生で食べるわけじゃないし、そんなに味は強くないから大丈夫さ」
lw´‐ _‐ノv「ヒー姉がんばれー」
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:38:26.70 ID:5zf8z9h5P
-
ヒーちゃんには辛いかもしれないけど、夕食タイムだお。
四人で食卓を囲んで、頂きますをしたお。
ノハ;凵G)「うう……トマト嫌い」
lw´‐ _‐ノv「もぐもぐ、美味しい」
( ^ω^)「おっお、良かったお」
ノハ*゚听)「スパゲッティうまー!」
川 ゚ -゚)「ヒート、そのミートソースだってトマトが使われてるんだ。
ミネストローネだって食べられるはずだ、頑張れ」
( ^ω^)「だお、公園でも僕が言ったお。食べてみるんだお」
ノハ;゚听)「う……うん」
そう言って、ヒーちゃんは恐る恐るスープを飲んだお。
手に持つスプーンがぷるぷる震えていたお。
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:41:24.16 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「……い、イケる!」
( ^ω^)「やったお! よく食べたお!」
隣に座っているヒーちゃんの頭を撫でてあげたお。
作った甲斐もあるし、僕も嬉しかったお。
ノハ*゚听)「えへへ」
川 ゚ -゚)「生じゃなければ意外と食べられるもんさ。
ウチでも気付かずに食べてたもんなー、ヒート」
ノハ;゚听)「えええええええ! 嘘!」
川 ゚ -゚)「本当だよ、私の料理には密かにトマトが入れられていたのだ」
lw´‐ _‐ノv「お母さんの料理はおいしい」
( ^ω^)「おっおっおwww」
いつもは一人だけど、この日の食卓は賑やかだったお。
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:44:36.53 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」
( ^ω^)「帝王に逃走はないのだ!」
lw´‐ _‐ノv「サウザー様好き」
川 ゚ -゚)「私はシンが好きだ」
(;^ω^)「って、なんで北斗の拳知ってるんだお」
ヒーちゃんがいきなり名言を言ったから、反射的に続けちゃったお。
まさか知ってるなんて思いもしなかったお。
川 ゚ -゚)「なんでって、ウチに漫画もDVDも全部揃ってるからな」
( ^ω^)「クー姉……」
川 ゚ -゚)b 「流石だよな」
d(^ω^ ) 「僕たち」
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:48:45.37 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「こんなに苦しいのなら、悲しいのなら……」
( ^ω^)「愛などいらぬ!」
lw´‐ _‐ノv「テレッテー」
川 ゚ -゚)「お前達! シン様を忘れるな!」
( ^ω^)「執念が足りんなぁ……」
ノハ;凵G)「シンは好きだー! 最後は泣いたぞー」
lw´‐ _‐ノv「ジャギ様を忘れてもらっては困る」
( ^ω^)「おいお前、俺の名を言ってみろ」
その後も、北斗の拳の話で盛り上がったお。
古き良きを伝えるのが僕とクー姉のポリシー。
今の若い子がレトロアニメを知っているのには感動したお。
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:52:24.58 ID:5zf8z9h5P
-
話し込んでいたらもうこんな時間。
寝る準備をしないといけないお、お風呂に入って、歯を磨いて、
布団を敷いて、川の字……じゃないけど皆で一緒に寝るお。
( ^ω^)「それじゃあ寝るおー」
ノパ听)「寝よー」
lw´‐ _‐ノv「ねむねむ」
川 ゚ -゚)「それでは寝よう、おやすみ」
ノパ听)「おやすみー」
lw´‐ _‐ノv「おやすー」
( ^ω^)「おやすみだおー」
今日一日、楽しかったお。
明日も楽しく過ごすお。
おやすみなさい。
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:54:26.22 ID:5zf8z9h5P
-
朝目覚めて、覚醒する前に一騒動。
動こうと思ったら、動けない。
よく見たら、両脇にヒーちゃんとシューちゃんがいたお。
ノハ*--)「うーん、おじさーん……」
lw´*‐ _‐ノv「おじさん……」
(;^ω^)(ちょおおおお! 抱きしめられて動けないお!)
川 ゚ -゚)「ブーン、何をしている」
( ^ω^)「あ! クー姉助けてくれお!」
川 ゚ -゚)「貴様には地獄すら生ぬるい」
( ^ω^)「え?」
川 ゚ -゚)「北斗岩山両斬波」
( ω )「あみばっ!」
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 21:57:29.01 ID:5zf8z9h5P
-
(メ^ω^)「ああ痛いお……」
川 ゚ -゚)「なんてふしだらな奴なんだ、幼女を狙うのはいかんぞ」
(メ^ω^)「だから、不可抗力だお」
ノパ听)「うーん、おはよー」
lw´‐ _‐ノv「おはー」
( ^ω^)「おはようだお」
朝からクー姉の恐ろしい片鱗を味わったお。
暴力反対だお。
川 ゚ -゚)「朝食を作ろう」
( ^ω^)「うん、軽いもの作るお」
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:01:47.97 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「フレンチトーストおいしい!」
lw´‐ _‐ノv「もぐもぐ」
( ^ω^)「もぐもぐお」
川 ゚ -゚)「朝食は甘い物に限るな」
( ^ω^)「紅茶に角砂糖は何個入れるお?」
ノパ听)「三個ー!」
lw´‐ _‐ノv「一個下さいな」
川 ゚ -゚)「二個で」
( ^ω^)「了解だおー」
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:04:39.38 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「ごちそーさまー」
lw´‐ _‐ノv「ごちそうさま」
川 ゚ -゚)「さて、今日はどうしようか」
ノパ听)「叔父さんどこか連れてってー!」
lw´‐ _‐ノv「てー」
( ^ω^)「うーん……それじゃあ動物園にでも行くかお?」
川 ゚ -゚)「うむうむ、家族で行くのにいい場所だな」
ノパ听)「アタシは賛成だぞー!」
lw´‐ _‐ノv「ぱんだー」
( ^ω^)「じゃ、行くおー!」
ノパ听)「おー!」
lw´‐ _‐ノv「やはうぇー!」
今は朝の九時、出掛けるには丁度良い時間だお。
それにしても家族と一緒に遊びに行くなんて、久しぶりだお……。
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:07:08.04 ID:5zf8z9h5P
-
川;゚ -゚)「さすがに人が多いな」
(;^ω^)「連休中だからしょうがないお……」
ノハ*゚听)「カワウソ臭いけど可愛いー!」
lw´‐ _‐ノv「臭いけど可愛いね」
( ^ω^)「おっおっお」
川 ゚ -゚)「お、あっちにはラッコがいるみたいだぞ」
ノパ听)「行こー!」
lw´‐ _‐ノv「白いライオンはどこー」
川 ゚ -゚)「ルナルナは野生に還ったんだよ」
(;^ω^)「それブラックジャックだから!」
lw´‐ _‐ノv「いと悲し、元気に暮らしなさいルナルナ」
(;^ω^)「しかもシューちゃん分かるのかお!」
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:11:44.83 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「パンダかわいいいいいい!」
lw´*‐ _‐ノv「ヤギ可愛い」
ノハ*゚听)「ライオン可愛い!」
lw´*‐ _‐ノv「カバ可愛い」
園内を歩き回って動物を見て回ったお。
二人は色んな動物を見て喜んで、とても可愛らしかったお。
シューちゃんの好みがよく分からなかったけど。
川 ゚ -゚)「腹が減ってきたな、そろそろ飯にするか」
( ^ω^)「だお、適当にお店で食べるお」
ノパ听)「おなかぺこぺこだー」
lw´‐ _‐ノv「だー」
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:16:52.99 ID:5zf8z9h5P
-
ふわふわのバンズにハンバーグの肉汁が口内に広がるその味は、至高の一品だお。
売店でハンバーガーを買って、カフェテラスで食べているところだお。
( ^ω^)「美味い! このジューシーな肉が堪らないお!」
川 ゚ -゚)「パン生地も柔らかくていいな」
ノパ听)「おいしー」
lw´‐ _‐ノv「ジャンクフードおいしー」
( ^ω^)「たまに食べるから美味しいんだお!」
川 ゚ -゚)「ジャンクフードと言えば、マクドナルドのポテト美味すぎるよな」
ノパ听)「長くてふにゃふにゃのやつが好きだー!」
lw´‐ _‐ノv「バーベキューソースで食べるナゲットが最高」
川 ゚ -゚)「携帯のクーポン高すぎだろ」
( ^ω^)「あるあるwww」
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:19:06.93 ID:5zf8z9h5P
-
昼食を摂った後は、また動物を見て回ったお。
子どものライオンを抱っこして写真を撮ってくれるイベントがあって、それに参加したお。
記念の一枚、大事にするお。
川 ゚ -゚)「シュー、ライオン抱っこできて良かったな」
lw´*‐ _‐ノv「ルナルナー」
(;^ω^)「だから違うお!」
ノパ听)「疲れたぞー」
( ^ω^)「お、そろそろ帰るかお」
川 ゚ -゚)「そうだな、もうあらかた見て回ったし」
ノパ听)「おじさんありがとー!」
lw´‐ _‐ノv「ありがとうございました」
( ^ω^)「どういたしまして、だお。
こっちこそありがとう、楽しかったお。」
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:23:26.28 ID:5zf8z9h5P
-
家に帰る車の中。
川 ゚ -゚)「動物か……昔、ウチで猫を飼っていたんだがな」
ノハ;凵G)「ろまあああ……」
lw´‐ _‐ノv「すぐに、死んじゃったの」
( ^ω^)「そう……かお、体の弱い猫だったんだお」
ノハ;凵G)「うう……なんで……」
川 ゚ -゚)「あの時はヒートが泣きっぱなしでな、大変だった」
( ^ω^)「ヒーちゃん、ペットは大抵飼い主より先に死んじゃうんだお。
だから、悲しくても受け入れなくちゃいけないんだお」
川 ゚ -゚)「……」
ノハ;凵G)「うん」
lw´‐ _‐ノv「叔父さん、お母さんと同じこと言ってる」
(;^ω^)「マジかお!」
川 ゚ -゚)「さすが、我が弟」
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:28:18.17 ID:5zf8z9h5P
-
( ^ω^)「北斗の拳は敵キャラが憎めない最後を迎えるから卑怯だお」
川 ゚ -゚)「アレは汚いよな、情が移ってしまう」
ノパ听)「ユダ様はキモいけど最後は男前だったー」
lw´‐ _‐ノv「シン様も悲しい最後だった」
家に帰って、また北斗の拳トークが繰り広げられていたお。
この場にいる全員が深く語れるもんだから、つい熱くなってしまうお。
と、そんな時、家のインターホンが鳴ったお。
( ^ω^)「はいはーい、どちら様ですかお」
('A`)「やっほー、遊びに来たぜー」
ドアを開けると血色の悪い顔のドクオが陽気に喋りかけてきたお。
同じ職場の仲間で、よく連んでて偶に夜押しかけてきたりするんだお。
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:31:32.54 ID:5zf8z9h5P
-
川 ゚ -゚)「どちら様だ?」
玄関先まで来てクー姉が一言。
(゚A゚)「ブーン、この美人は誰だあああああああ!?」
ノパ听)「なんだー?」
ドクオの奇声を聞いてヒーちゃんが来て一言。
(゚A゚)「幼女だあああああああ! 貴様いつの間に妻子持ちになったんだあああああああ!?」
(;^ω^)「ちょ、落ち着けお」
lw´;‐ _| ガクガクブルブル
川 ゚ -゚)「うるさい人だな、シューが怯えてるぞ」
(゚A゚)「もう一人娘いるの!? ブーンお前……!」
( ^ω^)「ああもう、うるさいお」
これ以上騒がれても近所迷惑だから、延髄に手刀を入れて気絶させたお。
ドクオはぐったりと頭を垂れて動かなくなったお。
( ^ω^)「廊下に放置するのは可哀相だから家に入れてあげるお」
川 ゚ -゚)「まあ別に構わんぞ」
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:34:47.25 ID:5zf8z9h5P
-
('A`)「ハッ! 俺は魔法使い!」
ノパ听)「あ、起きた」
( ^ω^)「おはよう、ドクオ」
('A`)「ここは……ああ、ブーンには妻も娘もいたんだな……」
ソファーの上に寝かせておいたドクオが目を覚ますなり、絶望し始めたお。
とにかく誤解を解いてやらないと鬱病で死んでしまうお。
( ^ω^)「ドクオ、勘違いしているお。今、家族が泊まりに来てるんだお」
川 ゚ -゚)「……うむ、私はブーンの姉だ」
('A`)「な、何……姉だと!? 結婚して下さい」
川 ゚ -゚)「夫も娘もいるので不可能な話だな」
('A`)「ウツダシノウ」
lw´‐ _‐ノv「プwwwwククwwwwww」
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:37:52.97 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「変な人だー」
('A`)「そこの幼女! 俺は変じゃないぞ!」
( ^ω^)「ヒーちゃん」
ノパ听)「なんだー?」
( ^ω^)「この人は危ない人だから相手にしちゃダメだお。分かったかお?」
ノパ听)「わかったぞー」
('A`)「こらブーン、なに人聞きの悪いことを言ってるんだ」
川 ゚ -゚)「日頃溜まった性欲を幼女に向けてるんだな……」
(;'A`)「ちょっとお姉さん何言ってるんですか!」
川 ゚ -゚)「や、冗談だ。すまない」
lw´‐ _‐ノv「ブフォwwwwwww」
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:41:58.01 ID:5zf8z9h5P
-
まさかのドクオ襲来で騒がしくなってしまったお。
連休だっていうのに、寂しい奴だお。
いや、僕も人のこと言えない立場なんだけど。
('A`)「へー、それじゃあクーさんは四年ぶりに……」
川 ゚ -゚)「ああ、なかなか会う機会がなくてな」
lw´‐ _‐ノv「スシ、テンプラ、おいしいでーす」
ノハ;凵G)「ワサビががら゛い゛ー」
( ^ω^)「おっおっお。はい、お水だお」
ノハ;凵G)「ありがどー」
lw´‐ _‐ノv「ワサビの良さが分からないなんて、ヒー姉はダメダメです」
今夜は寿司の出前を取って楽することにしたお。
食卓は昨日以上に賑やかに、ドクオには寿司代を折半してもらうことにしたお。
( ^ω^)「ほらヒーちゃん、こっちの方はワサビ入ってないお」
ノパ听)「うん、ありがとー! おじさん!」
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:45:46.14 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「うまうまー、お寿司はマグロが一番だー」
lw´*‐ _‐ノv「カニうまうま」
( ^ω^)「僕は鯛が好きだおー」
ヒーちゃんとシューちゃんは美味しそうに食べているお。
食卓に笑顔があるのはいいことだお。
('∀`)「うひゃひゃwwwそりゃ本当ですかwww」
川 ゚ -゚)「本当だとも、ブーンの甘え方といったら凄いんだぞ」
(;^ω^)「ちょ、クー姉! ドクオに何言ってるんだお!」
('∀`)「ブーンがシスコンだったとはなぁ……いや、分かるよ。
こんなに美人なお姉さんだもんな! 俺だってそうなるさ!」
(;^ω^)「うわあああああ! クー姉のバカ!」
川 ゚ー゚)「ふふ」
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:50:23.99 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「お腹いっぱいだー」
lw´‐ _‐ノv「だー」
( ^ω^)「お風呂沸かすお」
川 ゚ -゚)「む、私がやろうか?」
( ^ω^)「いや、クー姉は休んでてお。僕がやるお」
川 ゚ -゚)「分かった」
('A`)(幼女がお風呂……あわよくば俺も一緒に入って背中を流してもらう展開に……)
( ^ω^)「ドクオ、変なこと考えてないおね?」
(;'A`)「ななななに言ってんだよ! 考えるわけねーだろ!」
( ^ω^)「まあクー姉がいるから大丈夫だお」
川 ゚ -゚)「無論だ」
(;'A`)「あっはっは、いやだなあ。僕は紳士ですよ」
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:54:30.00 ID:5zf8z9h5P
-
川 ゚ -゚)「なあドクオ君」
('A`)「はい、なんですか?」
川 ゚ -゚)「ブーンは、会社ではどんな感じなんだ?」
('A`)「んー……いい奴ですよ。気配りがよく利くし、仕事熱心だし、愛想がいいんですよね。
優しい奴で、酒が入ると馬鹿な事やって面白かったり」
川 ゚ー゚)「そうか、それは良かった」
( ^ω^)「あと三十分ぐらいで沸くおー」
風呂場から戻ってきたら、ドクオとクー姉が何か話していたお。
少し気になって訊いてみても、クー姉は「大したことじゃない」ってはぐらかされたお。
まさかドクオ、人妻を口説こうとしたんじゃ……。
( ^ω^)「ドクオ、クー姉は諦めないとダメだお」
(;'A`)「はあ? 何言ってんだ?」
川 ゚ -゚)(ブーン、上手くやってるみたいだな)
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 22:57:15.43 ID:5zf8z9h5P
-
('A`)「さーて、俺はそろそろ帰るかなー。お邪魔したし」
( ^ω^)「寿司代出してもらったから役に立ったお!」
('A`)「俺はヒモかい」
ノパ听)「ごちそーさまでした!」
lw´‐ _‐ノv「ごちそうさまでした」
川 ゚ -゚)「今日はありがとう、ドクオ君」
('∀`)「あ、いや。どういたしまして!」
( ^ω^)「じゃあまた連休明けに」
('A`)「おーうまたな」
哀愁漂うドクオは去ったお。
会社で僕の過去を喋らないように注意したけど、心配だお。
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:02:20.50 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「ぽかぽかー」
lw´*‐ _‐ノv「ほかほかー」
お風呂から上がった二人の顔は、ほんのりと桜色に染まっていたお。
シューちゃんは腰まで届く長髪で、濡れた髪が綺麗だったお。
クー姉とよく似た髪で、やっぱり親子なんだお。
( ^ω^)「お湯加減はどうだったかお?」
ノハ*゚听)「ちょうど良かったぞー、おじさんも一緒に入れば良かったのに」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
川 ゚ -゚)
(;^ω^)「い、いや、それは無理だお」
ノハ*゚听)「明日は一緒に入ろー!」
lw´*‐ _‐ノv「ヒー姉、恥ずかしい……」
(;^ω^)「ダメったらダメなんだお! 分かってくれおー!」
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:07:35.21 ID:5zf8z9h5P
-
川*゚ -゚)「いい湯だった」
ノハ*゚听)「いい湯だな」
lw´*‐ _‐ノv「あははん」
(;^ω^)「古! ドリフ!?」
川*゚ -゚)「それぐいらいは知っているだろう」
(;^ω^)「いや……今の小学生が知っているとは思えないお」
川*゚ -゚)「古き良きを伝えるのが我々兄弟の使命だろう。
さっさとブーンも風呂に入ってこい」
( ^ω^)「さすがクー姉! うん、僕も入ってくるお」
川*゚ -゚)「行ってこい」
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:11:03.39 ID:5zf8z9h5P
-
(*^ω^)「ほかほかだお」
ノハ--)「うーん……ねむねむ」
lw´‐ _‐ノv「……zzZ」
川 ゚ -゚)「今日は歩き回ったし、そろそろ寝るか」
( ^ω^)「そうするおー、歯磨き忘れちゃダメだお」
ノパ听)「はーい」
lw´‐ _‐ノv「ふぁーい」
歯を磨いた後は四人並んで眠りに就いたお。
動物園で撮った写真は僕が貰うことになって、机の上に飾ってあるお。
記念の一枚、僕の思い出が一つ増えたお。
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:14:14.09 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「おじさーん、朝ご飯だよー!」
lw´‐ _‐ノv「叔父さーん、朝だよー」
( -ω-)「うーん……味噌汁はアサリでお願いします」
川 ゚ -゚)「起きろブーン、朝食だ」
( ^ω^)「……あ、お、おはよう」
今日は僕が一番最後に起きたみたいで、嬉し恥ずかしな騒動は無かったお。
朝からクー姉の拳を喰らうのはごめんだから、良かった……のかお?
うん、良かったとするお。
川 ゚ -゚)「ご所望通りアサリの味噌汁だぞ」
( ^ω^)「やったお! 和食かお」
川 ゚ -゚)「そりゃもう、和食だぞ」
ノパ听)「早く食べよー!」
lw´‐ _‐ノv「お米食べろ!」
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:16:37.59 ID:5zf8z9h5P
-
( ^ω^)「美味い! やっぱり味噌汁はアサリに限るお」
川 ゚ -゚)「昔からそうだったもんな、ブーンの為に作ってやったんだぞ」
( ^ω^)「ありがとうだお。クー姉の料理、久しぶりで感動だお」
川 ゚ー゚)「ふふん、心して味わえ」
ノパ听)「もぐもぐ、今日は遊園地に行きたい気分だぞー!」
lw´‐ _‐ノv「ぞー」
川 ゚ -゚)「人が凄いことになってそうだが、いいんじゃないか?」
( ^ω^)「近くにあるから、行ってみるかお!」
ノパ听)「行こー!」
( ^ω^)「おっけーだお!」
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:21:14.80 ID:5zf8z9h5P
-
川;゚ -゚)「おおお、人が多い」
(;^ω^)「さすが、ゴールデンウイーク」
lw´‐ ノハ;゚听)「これは乗り物に乗れるのかー!」
そんなわけで遊園地に来たんだけど、人がゴミのように集っているお。
家族連れやら若い男女のカップルやら毒男やら、そこら中に。
( ・∀・)「やぁ、ゲスト。歓迎します。僕は案内係のモララー」
川 ゚ -゚)「(え、今の遊園地って案内係とかいるの?)」
( ^ω^)「(いや、聞いたこともないお。ここだけじゃないのかお?)」
川 ゚ -゚)「(一緒に附いてこられるのは嫌だから断ろう)」
( ^ω^)「(そうするお)」
川 ゚ -゚)「案内などいりません、お引き取り下さい」
( ・∀・)「あ、はい、分かりました。すみません」
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:23:51.56 ID:5zf8z9h5P
-
( ^ω^)「ヒーちゃん」
ノパ听)「なんだー?」
( ^ω^)「はぐれちゃマズいから手を繋ぐお」
ノハ*゚听)「わ、わかったぞー」
川 ゚ -゚)「シュー、手を繋ぐぞ」
lw´‐ _‐ノv「はい」
四人手を繋いで歩く様子は、端から見れば親子にしか見えないと思うお。
僕もいつか、妻と子と連れ添う日が来るのかお……?
大変だろうけど、今目の前にある光景を見ていたら、良いものだと思えたお。
ノパ听)「ねー、アレ乗ろー!」
川 ゚ -゚)「よし、行くか」
( ^ω^)「行くおー」
lw´‐ _‐ノv「おー」
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:26:37.50 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「うおおおおおお!」
lw´‐ _‐ノv「きゃー」
川 ゚ -゚)「……」
(;^ω^)「おおお……!」
ヒーちゃんとシューちゃんの身長制限に引っかからないジェットコースター。
ヒーちゃんは声を上げて楽しんで、シューちゃんは多分恐がってなくて、
クー姉は黙したまま表情が変わらないからよく分からないお。
ノハ*゚听)「面白かったぞー!」
川 ゚ -゚)「ふぅん、私には物足りん!」
lw´‐ _‐ノv「この身長が憎いです、早く大きくなりたい」
( ^ω^)「シューちゃんはクー姉の子なんだから、すぐに大きくなるお!」
lw´‐ _‐ノv「胸も大きくなってほしいです」
(;^ω^)「そ、それも大丈夫だと思うお」
川 ゚ -゚)「何を言っている、バカ」
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:29:41.39 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「うおおおおおぉぉぉぉ!」
lw´il‐ _‐ノv「ヒー姉、回しすぎ……」
川 ゚ -゚)「甘いぞヒート! こうやって回すんだよ!」
(;^ω^)「ぎゃああああああああ」
ヒーちゃんとクー姉が恐ろしい勢いでハンドルを回し、
遠心力で吹っ飛ばされそうになるのを耐え、台風のようにコーヒーカップが回り続けたお。
降りた後、シューちゃんは気分が悪いと言ったのでベンチで休むことになったお。
ごった返す人の中で、奇跡的に空いていたベンチの上で膝枕。
シューちゃんは僕の膝の上にちょこんと頭をのせて、猫のように丸まっているお。
( ^ω^)「大丈夫かお? シューちゃん」
lw´*‐ _‐ノv「うん……ありがとう、叔父さん」
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:33:20.86 ID:5zf8z9h5P
-
川 ゚ -゚)「ごめんなシュー、お母さん本気出しちゃったよ」
ノパ听)「シューごめん……」
lw´‐ _‐ノv「大丈夫、全然平気だから気にしないで」
( ^ω^)「シューちゃんはいい子だおー」
僕はシューちゃんの頭に手を置いて撫でたお。
さらさらの長い髪が指の間を流れたお。
lw´*‐ _‐ノv「……も、もう大丈夫です」
( ^ω^)「お、そうかお。良かったお」
川 ゚ -゚)「シュー、ジュース買ってきたら飲むといい」
lw´*‐ _‐ノv「ありがと……」
川 ゚ -゚)「はい、ヒートも」
ノパ听)「わーい!」
( ^ω^)「おっおっお」
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:35:43.61 ID:5zf8z9h5P
-
その後もアトラクションを廻り、二本足で立つギコネコに遭遇したり、鏡の中に変な人を見たり、
本格的過ぎるお化け屋敷でヒーちゃんが絶叫したり、園長がパレードを行っているを見たりしたお。
アトラクションの待ち時間が長かったこともあって、空はオレンジに染まっていたお。
ノパ听)「観覧車乗ろー!」
川 ゚ -゚)「遊園地の締めには持ってこいだな」
lw´‐ _‐ノv「ロマンチック」
( ^ω^)「これで最後にするおー」
ノパ听)「うん! アタシも満足したからいいぞー!」
川 ゚ -゚)「お、結構空いてるな」
( ^ω^)「夕方だから帰った人も多いんだお」
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:37:30.64 ID:5zf8z9h5P
-
ゴンドラはゆっくりと進み、やがて頂上まで辿り着いたお。
ノハ*゚听)「わー! 凄い!」
lw´‐ _‐ノv「いい景色……」
川 ゚ -゚)「綺麗だな」
左を見れば夕日に照らされたオレンジ色の街並み。
右を見れば夕日に照らされた綺麗なクー姉の横顔。
僕は、その顔に見惚れてしまったお。
( ^ω^)「……」
川 ゚ -゚)「ん? どうしたブーン」
(;^ω^)「え、いや、なんでもないお!」
川 ゚ -゚)「そうか」
( ^ω^)「……綺麗だお」
川 ゚ -゚)「ああ、いい街だ」
( ^ω^)「うん……」
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:39:32.86 ID:5zf8z9h5P
-
ノハ*゚听)「楽しかったー! ねー、おじさん!」
( ^ω^)「うん、楽しかったお!」
lw´*‐ _‐ノv「叔父さん……ありがとうございました」
( ^ω^)「いやいや、こっちこそありがとうだお」
観覧車を降りた後、一日楽しんだ遊園地を出たお。
少し名残惜しいけど、日が沈みそうだからしょうがないお。
ノパ听)「あ、駄菓子屋さんだ! お母さんチロルチョコ買ってー!」
川 ゚ -゚)「む、いいだろう」
( ^ω^)「おー、昔懐かしい駄菓子屋さんだお」
遊園地のゲート先から少し歩いた場所に、ひっそりと駄菓子屋さんが佇んでいたお。
童心をくすぐられて、僕の足も自然と弾んでしまったお。
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:42:15.87 ID:5zf8z9h5P
-
从'ー'从「いらっしゃい」
店内に入ると、柔らかい笑みを浮かべたおばちゃんが言ったお。
とても優しそうな人だお、子どもから好かれているに違いないお。
なぜか僕には分かるお。
ノハ*゚听)「ちろるちょこー! ちろるちょこー!」
( ^ω^)「ヒーちゃんはチロルチョコが好きなのかお?」
ノハ*゚听)「うん! だって安くてちっちゃくて可愛くて甘くて美味しいんだもん!」
( ^ω^)「おっおっお、僕も大好きだお。宇治抹茶おいしいおね」
ノハ*゚听)「ねー!」
店内には懐かしい駄菓子があって、つい僕も買ってしまったお。
从*^ー^从「ありがとう」
代金を渡すとき、おばちゃんは笑顔で言ってくれたお。
この人は、いい人だお。
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:44:49.07 ID:5zf8z9h5P
-
ノパ听)「ただいまー!」
lw´‐ _‐ノv「ただーまー」
( ^ω^)「ただいまだお」
川 ゚ -゚)「年甲斐もなくはしゃいでしまった」
( ^ω^)「楽しかったからいいじゃないかお、というかクー姉はまだ若いお」
川 ゚ -゚)「まあ、そうだけど。若いけど、うん」
ノパ听)「お母さんみたいに綺麗になりたいぞー」
川 ゚ -゚)「ふふ、ありがとう」
( ^ω^)「あ、そうだ。ヒーちゃん、僕のチロルチョコあげるお」
ノハ*゚听)「ホントかー! ありがとう! おじさん好き!」
( ^ω^)「おっおっお、どういたしましてだお」
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:47:12.84 ID:5zf8z9h5P
-
家に帰ってきた後、クー姉と一緒に晩ご飯を作って、四人で食べたお。
川 ゚ -゚)「うーむ、今日で最後か。早いものだな」
ノパ听)「おじさんと別れなきゃいけないのかー」
lw´‐ _‐ノv「寂しいです……」
( ^ω^)「また会えるお、いつでも連絡してくれていいお」
川 ゚ -゚)「そうだな、今度は夏にでも来られたらいいな」
ノパ听)「絶対だよ! 約束だよ!」
lw´‐ _‐ノv「約束」
川 ゚ -゚)「ああ、休みが取れたら来よう。
いいかな、ブーン」
( ^ω^)「うん、また夏に来てお。本当に楽しかったから大歓迎だお」 - 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:51:13.74 ID:5zf8z9h5P
-
ソニックブー ソニックブー ソニックブー
フン フン フン
ノハ;゚听)「アタシのガイルが!」
lw´‐ _‐ノv「あまりザンギを怒らせない方がいい」
川;゚ -゚)「遂にヒートの不敗神話が破られた!」
( ^ω^)「おっおっおwww」
──夜は深まり笑い合い
川 ゚ -゚)「ラオウも好きなんだよな、トキ戦で情けをかけた辺りとか」
( ^ω^)「サウザー様が一番なのは揺るがないお。お師さんへの思い……」
ノパ听)「シン様ってサウザーに嫌われてそうだよね!」
lw´‐ _‐ノv「シュウ様がいい人過ぎるから好き」
──時間は流れ、語り合い
別れの後は、一人きり──
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:54:10.96 ID:5zf8z9h5P
-
風呂上がり、ベランダに出て一服。
黒い空の下で紫煙をくゆらせていると窓の開く音がして、クー姉が隣に立ったお。
川 ゚ -゚)「煙草なんて吸ってたのか、ブーン」
( ^ω^)「うん……」
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「……」
どちらとも喋らず、空に輝く星を眺めていたお。
沈黙の中、腕に何かふにふにした柔らかい感触が。
(;^ω^)「クー姉……胸当たってるお」
川 ゚ -゚)「当ててんのよ」
(;^ω^)「ちょ、何言ってんだお」
川 ゚ -゚)「寂しいんだろう、お姉ちゃんが抱きしめてやろうか」
( ^ω^)「……クー姉、馬鹿な事言っちゃいけないお。僕は、大丈夫だお」
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 23:56:56.19 ID:5zf8z9h5P
-
川 ゚ -゚)「そうだな……ブーンも大きくなったもんだ」
( ^ω^)「そりゃそうだお、いつまでも子どもじゃないお」
川 ゚ -゚)「うむ、お姉ちゃんは安心したぞ」
( ^ω^)「うん……」
思い出すのは遠い昔、叶わぬ理想を抱いた僕。
いつまでも過去を見てばかりではいけない、僕も未来に向かうと決めたお。
( ^ω^)「クー姉」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
( ^ω^)「僕は、クー姉が好きだったお」
川 ゚ -゚)「知ってたさ」
( ^ω^)「うん……。僕も、家庭を持ちたいと思ったお」
川 ゚ー゚)「ブーンなら大丈夫だ、頑張れよ」
( ^ω^)「頑張るお」
ゆらゆらと、紫煙が黒い空へと立ち上っていったお。
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:12:10.66 ID:1h7Gb72sP
-
( ^ω^)「うーん、疲れたお」
ノパ听)「おじさんマッサージしてあげるー!」
lw´‐ _‐ノv「私も」
布団に寝転がり、もう寝ようかと思った時に言われたお。
三日間の疲れが少し溜まっていたから、これは嬉しいお。
( ^ω^)「お、本当かお。それじゃあお願いするお!」
ノパ听)「経絡秘孔突いて気持ち良くしてあげるぞー」
(;^ω^)「それはご勘弁願いたいお」
とりあえず俯せになって、二人にマッサージしてもらうことにしたお。
ノパ听)「もみもみ」
(*^ω^)「おー、気持ちいいお」
lw´‐ _‐ノv「えいっ!」
(;^ω^)「いてぇー! 痛いおシューちゃん!」
lw´*‐ _‐ノv「ご、ごめんなさい……」
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:15:30.39 ID:1h7Gb72sP
-
ノハ*゚听)「うんうん」
(*^ω^)「おー、そこいいお」
ヒーちゃんは背中に馬乗りになって肩を揉んでくれてるお。
幼いながらに力強くて、丁度いい加減だお。
(*^ω^)「シューちゃんもいい感じだお」
lw´*‐ _‐ノv「ありがとうございます」
シューちゃんは足の裏を揉んでくれてるお。
上手くツボを突いてるのか、体がスッキリした気がするお。
ノパ听)「おじさん、今日は一緒に寝よう」
lw´‐ _‐ノv「寝よー」
(;^ω^)「そ、それはクー姉が……」
布団に寝そべって本を読んでいるクー姉に目を向けると、
悪鬼のような表情を…………してなかったお。
川 ゚ -゚)「最後だし構わんぞ。ただし、私も入れてもらおう!」
(;^ω^)「な、なんと……」
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:18:22.01 ID:1h7Gb72sP
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そして、布団を二枚並べて敷き、四人で一緒に寝ることになったお。
密着するように両脇にヒーちゃんとシューちゃん、クー姉はシューちゃんの隣だお。
クー姉の隣じゃなくてよかったお……たぶん、寝られないと思うから。
川 ゚ -゚)「今日でこの家とお別れか、早いもんだ」
ノハ*゚听)「うー、寂しいぞー」
lw´*‐ _‐ノv「むー」
( ^ω^)「うん、本当に」
三日間、本当に早かったお。
楽しい時間はあっという間に流れて、明日、クー姉たちは帰るお。
寂しい気持ちはあるけど、同時に楽しみもあるお。
( ^ω^)「夏を心待ちするお」
ノハ*゚听)「絶対に来るからね!」
lw´*‐ _‐ノv「待ってて下さい」
川 ゚ー゚)「ふふ、ブーンも好かれた者だな」
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:20:51.19 ID:1h7Gb72sP
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( ^ω^)「それじゃ、寝るおー」
ノパ听)「おやすみー!」
lw´‐ _‐ノv「おやすみなさい」
川 ゚ -゚)「おやすみ」
二つの布団で四人寝るはちょっと狭かったお。
小さな温もりを感じながら、僕は眠りに就いたお。
おやすみなさい、明日から一人だけど頑張るお。
翌朝、僕は抱き枕にされた状態で目が覚めたお。
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:22:55.82 ID:1h7Gb72sP
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朝食を済ませた後、クー姉たちを駅まで送ったお。
最寄り駅の切符を買って、プラットホームで見送りを。
lw´‐ 川 ゚ -゚)「ブーン、世話になった。ありがとう」
( ^ω^)「いやいや、こちらこそ」
ノハ;凵F)「おじさーん! 待っててね、絶対会いに来るから!」
( ^ω^)「おっおっお、楽しみにしてるお」
lw´*‐ _‐ノv「叔父さん、ありがとうございました。……また、膝枕して下さい」
( ^ω^)「こちらこそありがとうだお。僕の膝くらいなら、いつでも貸してあげるお」
アナウンスの後、線路の先から電車が近づいてくるのが見えたお。
やがて僕たちの前で停車し、ドアが開いたお。
- 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:25:27.46 ID:1h7Gb72sP
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川 ゚ -゚)「それじゃ、ブーン。元気でな」
ノハ;凵G)「おじさーん! ばいばい! またね!」
lw´‐ _‐ノv「また会いましょう」
( ^ω^)「うん、皆も元気で! ばいばいだお!」
お揃いのワンピースを着たヒーちゃんとシューちゃん、
そして大きなトランクを持ったクー姉が電車内に足を踏み入れたお。
三人は振り返り、ドアが閉まった後も手を振り続けていたお。
ヒーちゃんは凄い勢いで手を振っていて、僕も負けじと大きく手を振ったお。
電車は走り去り、ついに見えなくなったお。
プラットホームには僕一人。
- 108 : ◆Mj3H4dWyBE :2009/05/12(火) 00:28:07.70 ID:1h7Gb72sP
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休みは今日まで。
明日からは仕事だお。
( ^ω^)「いやになっちゃうお」
クー姉たちと過ごした三日間は、普段の三日間とは違ったお。
波乱のない平坦な日常を送っていた僕は、騒々しいけれど楽しい時間を過ごしたお。
長い間一人で暮らしてきたのに、人が恋しくなってしまったお。
家に帰っても誰もいないというのは、寂しいお。
僕もそろそろ、人生の連れ添いが必要なのかもしれないお。
……頑張るお。
( ^ω^)「暖かいお」
春の陽光。
未来の約束。
楽しいことを期待して、日々を過ごそう。
( ^ω^)は連休を家族と奔走するようです
おしまい - 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:39:04.98 ID:AcC65dx2O
- おつです
クーはブーンにとって義姉? - 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 00:57:38.97 ID:1h7Gb72sP
- >>112
普通に血の繋がっている姉です。 -
- ◆Mj3H4dWyBEさん
- ありがとうございました