ξ゚听)ξ萌え萌え魔女っ娘ツン・デーレ(42)のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 22:40:54.81 ID:H8jjPAUY0
これは09'春のほのぼの短編祭の参加作品ですが、ほのぼの作品ではありません。
ですがほのぼの作品なので30レス弱という短さです。
小腹が空いたときにちょっとつまむ感覚で読んでいただければと思います。

以下28レス本文。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 22:44:46.43 ID:H8jjPAUY0
<コンコンコンコン

('A`)「……僕はドクオ。この春から大学一年生だ。地方から都会に出てきて、一人暮らしをしている」

<コンコンコンコンコンコンコンコン

('∀`)「一人暮らしっていうのも悪くない。料理とか面倒だけど、その代わりに有り余るほどの自由がある」

<コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン

('∀`)「大学もまあ、順調だ。授業にはちゃんと出ているし、便所飯にだって、もう慣れた」

<ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

('∀`)「今は夜中だ。入学祝いでパソコンを買ったから、それを使って動画を見まくっている」

<ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

('∀`)「しかし、都会はすごい。Youtubeって知ってるか? 田舎にはこんなの、無かったよ」

<ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
 ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

('A`#)「っせえなコラァ!」

テクテク ガチャ

('A|「どなた?」

ξ^<)ξ「こんにちきゃぴりんっ☆」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 22:47:47.42 ID:H8jjPAUY0

('A|

ξ^<)ξ

ガチャ

('A`)「一つ付け加えなければならないことがある。都会は恐ろしいところだ。
    街を歩いていると突然創価学会の人に勧誘されたことがある。
    そこでハニー、僕はこう答えてやったのさ。('∀`)『いいえマダム、私はエホバの証人です』」

<ドンドンドンドンドンドンドンドン

('A`)「……ところで、僕はアパートに住んでいる。
   周知の事実かも知れないが、さっきからドアを叩き続けてる奴がいる。
   これはどうしようもなくまずい。今は夜中だ。隣人が起き出してどやしつけられたらたまらない」

<ドンドンドンドンキャピキャピキャピキャピドンドンドンドン

('A`#)「……ッ」

テクテク ガチャ

ξ^<)ξ「こんにちきゃぴりん☆ 本日二度目の大サービスぅ!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 22:51:00.75 ID:H8jjPAUY0

('A`)「僕は世の無常を感じた。盛者はやはり必衰するのかもしれない。
    彼女は僕よりいささか背が低めだ。フリフリのスカート、カラフルなセーラー服みたいなコスチューム。
    ご丁寧に、右手にはステッキが握られている。そう、彼女はいわゆる魔女っ娘ルックなのだ」

ξ^<)ξ「まきゃらんまきゃらんまきゃらんぷー! キミよ、僕で変われ!」

('A`)「しかし僕は彼女の一部分を完全に見逃すことは出来なかった。
   彼女の顔面、目尻や頬のいたるところに、化粧で隠れない量の小じわが刻まれている。
   白粉が肌の断面に落ち込んで立派に境目を強調しているのだ」

ξ^<)ξ「ど、もー。はじめまーし、てー。ふしーぎ魔女っ娘、ツン・デーレでえす!」

('A`)「……ええっと、宗教の勧誘なら断らせて……」

ξ^<)ξ「ち、が〜う! わたしはふしーぎ魔女っ娘、しかも無宗教のツン・デーレでえす!」

('A`)「……あの」

ξ^<)ξ「にゃん?」

('A`)「そろそろ開いたほうが良いと思いますけど……片目」

ξ^竸)ξ「おおう、きつく閉じすぎたせいで視界が黒ずんでいるよう!」

('A`)「四十路だろうか、と僕は思った。そういえば、都会ではアラフォーというのが流行っているらしい。
    やはり、流行の裏側には常に被害者が存在するのだ」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 22:54:46.13 ID:H8jjPAUY0

('A`)「僕は彼女を部屋に入れた。とりあえず、隣人に迷惑をかけるわけにもいかないからだ。
    しかし僕の部屋はお世辞にも綺麗とはいえない。そこらじゅうに雑誌や衣服が散乱しているし、
    何より座卓に置いてあるノートパソコンは二十代女子の痴態を存分に映し出しているのだ。
    さらに付け加えるとするなら、僕の陰茎だって冷静ならざる状態にある。
    だが、これはすぐに解決できそうだ。四十路魔女っ娘の攻撃力は予想以上に激しい」

ξ^竸)ξ「たーいへん、部屋がす、ごく散らかってるわ。私の魔法で片付けてあげる」

('A`)「え、マジっすか」

ξ^竸)ξ「きゃぴりんきゃぴりんまっきゃまきゃ! 部屋よ、綺麗になー、れ!」

シャララララララ
          ラララララララララ
                     ララララララララン

・・・・・・・・・・・・・
          ・・・・・・・・・・・・・・・
                     ・・・・・・・・・・・・・・・・

ξ^竸)ξ「ねえ、この雑誌どこに片付ければいいの?」

('A`)「手作業かよ」

ξ^竸)ξ「うふふ、乙女はそう簡単に、奥の手を出さないもの、なの、よ」

('A`)「そうやって僕は、小一時間待ちぼうけを食わされた。
    確かに部屋は綺麗になったが、大切にしていた数冊の漫画のページが、やぶけた」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 22:59:08.43 ID:H8jjPAUY0

('A`)「一体なんなんです? 僕、あなたみたいな知り合い、いないんですけど」

ξ^竸)ξ「良いわ、そろそろ本当のことを教えてあげる」

('A`)「そう言うと、中年女は僕に一枚の薄っぺらいチラシを手渡した。
    そこらの電柱に貼ってるチラシでも、もうちょっと安っぽくないだろう。
    『☆☆☆デリバリー魔女っ娘サービス☆☆☆』と、一番上に大きく記されている。
    その下にはこのサービスのクソみたいな概要とカスみたいな料金体系が書かれていた」

ξ^竸)ξ「つまり、お宅を魔女っ娘パラダイスに変えちゃうサービスなの。
       料金は、一時間で五千六百七十二円ポッキリよ。ふふ、興味ありそうな顔、してるわね」

('A`)「でも、一人で魔女っ娘ショーって、どうやるんです。大抵そういうのって、敵の触手とかがいないと成り立たないでしょう」

ξ^竸)ξ「ひぎ☆ ぶん、しん!」

ξ^ξ^竸)ξ

('A`)「!?」

ξ^刄フ^竸)ξ

ξ^ξ^竸)ξ

ξξ^竸)ξ

ξ^竸)ξ「パントマイムの技術なら任せて!」

('A`)「できねえのかよ、分身……」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:02:31.21 ID:H8jjPAUY0

('A`)「これがせめて、二十代女子ならなあ、と思う。ちょっとぐらい頭が変でも、肌の張りが弁償してくれるのだ。
    しかし目の前の彼女と来たら、アラフォー女子ときている。そもそも女子ではないし、女かどうかも危うい。
    ライトノベル的な展開も期待できないし、ほのぼのも期待できないだろう。
    今のうちに申し上げておくが、これはほのぼのとしたお話では無いのだ。
    だから本来、このスレに投下してはいけないのである」

ξ^竸)ξ「さ、何時間コースにする? 三時間以上なら、一割引で承るわ」

('A`)「僕はもう一度彼女の姿をつくづく眺めた……スカートから突き出ているしなびた脚……
    砂塵のような化粧……パースの狂った体型……何故僕は、好きこのんでピーマンスイッチを押すだろう」

ξ^竸)ξ「対妖魔コースなら一時間ごとに千円増しね」

('A`)「……ええ、それじゃあ、とりあえず帰ってもらえますか」

ξ^竸)ξ「構わないわ。それなら今日は、初回ってことで、一時間無料にしてあげる」

('A`)「いや、いいです。ともかく帰ってください。金輪際顔も見たくないんです」

ξ^竸)ξ

('A`)「一旦ぶちまけてしまえば、後の道を行くのは容易いことだ。ここぞとばかり、僕は不平不満をぶちまける」

ξ^竸)ξ「ふ……レディにそういう口を利いちゃいけないって、学校で教わらなかったかしら?」

('A`)「教わりません。大体あなたレディじゃないでしょう。どっちかっていうとモンスター寄りじゃないですか。
    なんですかその肌。溝だらけじゃないですか。ドブネズミでも住んでそうですね、ああ気持ち悪い。
    そんな物体に一時間も此処にいられたら、あなたから分泌される腐食物質によって部屋が腐ります。
    まずは自覚してくださいよ、四十路がイコールゴミの証だって」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:05:34.22 ID:H8jjPAUY0
ξ^竸)ξ

ξ゚听)ξ

('A`)「さて、僕は当然のごとく後悔に陥ることになる。彼女の目が据わり始めたのだ。
    心ならずも、ここで僕はキチガイの理論について少し説明をせねばならない。
    若いキチガイは鬱病的であり、老いたキチガイは躁病的である。これは持論だが、間違ってはいまい。
    自転車に乗って何かしらを叫びながら傘を振り回して疾走するキチガイは大抵老人である。
    思うに、これは老化による幼児退行現象が関係しているのではないだろうか。
    精神分析学的に言えば、ヒステリーは幼児退行の一種であり、それとさも似たりといったところだ」

ξ゚听)ξ

('A`)「キチガイの目が据わる。これは相当いたたまれない状況である。
    老いた彼女のキチガイぶりは、きっと躁病的だ。
    彼女の次の一手を見定めながら、僕は逃走経路を練り始めた」

ξ゚听)ξ「……分かっているのよ」

('A`)「え」

ξ゚听)ξ「私だって今年で四十二だもの、こういう生き方がいけないことぐらい、分かってる。
       でもね……私にはこうするしか方法が無かったの!」

('A`)「……」

ξ゚听)ξ「……まきゃらんぷー……」

('A`)「彼女の声に張りが無くなる。魔女っ娘の演技はもうよしたのだろうか。
    まあ、どっちにせよ僕には関係ないことだ。さっさとお引き取り願いたい。加齢臭が漂う」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:08:35.65 ID:H8jjPAUY0

('A`)「彼女は僕の定位置、つまりさっきまで僕が陰茎の上下運動に費やしていた空間に座り込んだ。
    その瞳から一筋の涙が垂れる。化粧の壁を崩しながら液体は顎に達する」

ξ゚凵G)ξ「……そう、みんな、あいつが悪いのよ……」

('A`)「……なんでしょうね。長くなります?」

ξ゚凵G)ξ「あれは、ほんの少し前……まだ、みんなのテレビがブラウン管だった時代……」

('A`)「僕は適当に相づちを打ちながら、ニンテンドーDSの電源を入れた」

ξ゚凵G)ξ「あの頃は幸せだったわ……みんなが私に憧れの目を向けてくれていた。
       私だって若かったもの……動きにもメリハリがあって、敵もいっぱい倒せた……」

('A`)「ちなみに、僕の好きなゲームは『A列車で行こうDS』である。列車を走らせて街を発展させるゲームだ。
    DS版のは画質は劣るものの機能が豊富でいくらでも遊べるので、是非みんなも買って欲しい」

ξ;凵G)ξ「悲劇はその後……そうね、今から五年前ぐらいだったかしら……」

('A`)「ちなみに今は、街の人口がなかなか増えなくて四苦八苦している」

ξ;凵G)ξ「地上デジタルテレビジョン放送……あれが、私から全てを奪ったの」

('A`)「……よし、ここには高層マンションを建てよう」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:11:36.60 ID:H8jjPAUY0

ξ;凵G)ξ「彼は……そう、あまりにも高画質すぎたの。それこそ、肌の暗部まで見えてしまうほどに……。
       鳥居みゆきも、永作博美も、SPEEDのあまり目立たないあの子も、みんな被害を受けたわ」

('A`)「……さて、そろそろ出かけようかな。実はまだ晩ご飯を食べていない。
   今日はカップヌードルが食べたい気分だ。謎の肉がコロチャーに変わって残念なカップヌードルである。
   僕は机の上にあった財布を取り、外出しようとした」

ヒュンッ バンッ ドン ガッチャン ギィッ

ξ;凵G)ξ「そして、その波は私の番組にも襲いかかってきた。
       地デジ放送が始まったその日……私は堕天使となってしまったの……」

('A`)「ヒュンッは彼女が動いた音、バンッは開けかけたドアを無理矢理閉めた音、
    ドンッは僕を押し倒した音。ガッチャンはドアに鍵をかけた音。ギィッは彼女の歯ぎしりである。
    僕は次に、窓からの逃走を試みた。ここは二階だが、下は草地だし、着地に失敗しなければ大丈夫だ。
    しかしそれも叶わなかった。彼女は窓に手をかけた僕を無理矢理引きずり下ろすと、
    そのままベッドの上に叩きつけた。そして、どこから持ち出したのか頑丈な縄を取り出し、
    僕の脚をベッドの脚にくくりつけた。そうして僕は、図らずも自宅で監禁されてしまったのである」

ξ;凵G)ξ「……私は番組を降板させられた。食い扶持を失った私を、今更雇ってくれるところなんてない。
       今までの経験を活かして、デリバリー魔女っ娘サービスを始めたけど鳴かず飛ばず……」

('A`)「そりゃあそうだ。肉眼で見るのは地デジ以上によく見える」

ξ;凵G)ξ「僅かにあった蓄えもなくなってきてる……もう、後にも先にも行けないのよ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:14:37.69 ID:H8jjPAUY0

('A`)「それで……僕にどうしろと」

ξ;凵G)ξ「お金貸して……とりあえず今夜の食費……六千円だけでも……」

('A`)「……」

ξ;凵G)ξ「マクドナルドの……ハンバーガーが食べたいの……贅沢は言わない、せめて六千円……」

('A`)「近所だと、ハンバーガー一つ百円である。このクソババア……失礼、
    このウンコ中年女性はどれだけ食うつもりなのだろう。もしや、これでも着やせしている方なのだろうか。
    コスチュームの中身などは、想像もしたくない」

ξ;凵G)ξ「まきゃらんまきゃらんまきゃらんぷー、私に六千円のお恵みを!」

('A`)「彼女はそう呟いて僕のポケットをかき回し、財布を奪取した。そして一万円札を一枚抜き取る」

ξ;凵G)ξ「……ありがとう、神様。今日もお食事できます……」

('A`#)「クラァババァ待てやコラァ」

ξ;凵G)ξ「何よ、小さいアばかり並べ立てて」

('A`#)「おんどりゃあんまり舐めた真似しくさっとったら耳の穴に指突っ込んで、
    ノドチンコぷらーんぷらーんさせたるぞボケカス」

ξ゚听)ξ「……だって、部屋片付けたじゃない! 結構時間かかってたでしょ!」

('A`#)「こっちは漫画破れたの我慢したってんねんぞコラおい。賠償せえ賠償。
    大体それ万札やないか、六千円ちゃうんか妖怪化粧耄碌コラァ」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:17:40.49 ID:H8jjPAUY0

('A`)「少々言葉が汚くなってしまったのを許してもらいたい。
    しかし、僕だって田舎から大学のために出てきている身だ、生活費は常にカツカツなのである。
    今一万円札を抜かれていったら今月の生活が危ういどころか、破滅してしまう」

ξ゚听)ξ「あーやだやだ、これだからゆとりは。思いやりっていうのを知らないのよね。所詮平成生まれって……」

('A`)「こっちだって生活かかってんですよ。バブル世代の人間と違って、金銭には五月蠅いんです」

ξ゚听)ξ「まきゃらんぷー?」

('A`)「……とりあえず、ほどいてもらえませんかね、縄」

ξ゚听)ξ「それはできない……縛る魔法は知ってるけど、ほどく魔法は知らないのよ……」

('A`)「さっき手で縛ったじゃん」

ξ゚听)ξ「……それじゃあ、お邪魔したわね。私、そろそろ行かないと」

('A`)「おい……」

ξ゚听)ξ「誰かが私を呼んでいる、呼ばれる限り私は行く。待ってて私のスイートナイト!」

('A`#)「ほどけええええええええええ!」

・・・

・・



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:19:47.16 ID:H8jjPAUY0

('A`)「……行ってしまった。行ってしまったのだ。彼女は行ってしまった。
   一万円を奪われてしまった。奪われてしまった。虎の子の一万円。奪われてしまった。
   今の僕なら詩人になれそうだ。谷川俊太郎なんてメじゃない」

<コンコンコンコン

('A`)「それよりも、目下のところ問題なのは脚を縛っている縄である。
    あの魔女っ娘が、存外凶暴なパワーで縛ってくれたおかげで、ほどける気配すら無い」

<ドンドンドンドン

('A`)「また誰かがドアを叩いている。ごめんよ、生憎出ることは叶わないんだ。
    それよりも一万円。一万円。ちくしょう、どうにかならないかなあ。ちくしょう」

<ドンドンドンドンドンドンドンドン

('A`)「……さっきから気になるのが音の出所だ。これはドアというより……」

<ドンドン……メリッメリッ バキッ

('A`)「天井のような……」

<バキッ ベキバキボリベリバリッ

('A`)「え」

ドッキャーン ドッキャーン

ξ^<)ξ「こんにちきゃぴりんっ☆」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:22:08.51 ID:H8jjPAUY0
('A`)

ξ^<)ξ

('A`)「うわあ、空から女の子が、などと言っている場合ではない。このクソババア……失礼、
    この人糞アラフォーが時を置かずして再登場、しかも天井からである。
    当然天井は破れてしまった。間違いなく管理人に追い出されてしまう。
    なんてことだよ。まだ住んで一ヶ月ほどしか経っていないのに、この仕打ちだ」

ξ^<)ξ「ねえ、きみっ!」

('A`)「……」

ξ^<)ξ「さっき、こんな顔の女が来なかった?」

('A`)「え、来ましたけど」

ξ><)ξ「ばっかもーん、そいつがツンだぁ☆」

('A`)

ξ><)ξ

('A`)「……うん」

ξ^<)ξ「それで、奴はどっちの方向へ?」

('A`)「あの」

ξ^<)ξ「にゃん?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:24:11.70 ID:H8jjPAUY0

('A`)「返してくれませんか、一万円」

ξ^<)ξ「なんのことだい?」

('A`)「たぶん、今の間にマクドナルドへ行く時間は無かったと思うんです。
    頼みますよ、こっちだって生活がかかってるんですから。
   その万札が無かったら今月生きていけないんです。
   それだけじゃなく、ああたが天井を破り腐ってくれやがったものだから、その弁償もしなくちゃならない」

ξ^<)ξ「ってことは、きみはツンに10000円を奪われちまったんだねッ??」

('A`)「あぁ?」

ξ^<)ξ「……あーいつぅ、私の姿でそんな悪いことを……許せな〜〜〜(はぁと)〜〜い」

('A`)「彼女が本物のキ印だった件について、僕は誰にお悩み相談すればいいのだろう。
    むろん、目の前の彼女もアラフォーである。肌は荒れている。段々畑のような化粧。
    偽魔女っ娘というのは、確かにありがちな展開だ。彼女のチョイスは決して悪くない。
    しかし悪いことには、僕のストレスがもう結構前から頂点に達していた」

ξ^<)ξ「……そうね、ついにあいつと最終決戦をしないといけない時が来たみたい」

('A`)「いや、今更キャラづくりしても遅いし」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:26:19.31 ID:H8jjPAUY0

ξ^<)ξ「あいつは……あいつは、元々私だったの。私の心の闇を映す鏡のようなもの……」

('A`)「その台詞、もうアニメで五回ぐらい聞いた」

ξ^<)ξ「あいつは……地デジを憎むあまり、邪悪な魔女となってしまった、哀れな女……
       そう、呪文詠唱で噛んだりもするわ」

('A`)「……」

ξ^<)ξ「永作博美も鳥居みゆきもSPEEDの目立たないあの子も……みんな、あいつと同じ被害者。
       でも、あいつ以外はみんながんばってる。高画質を正面から受け入れているの!」

('A`)「言ってる意味がさっぱり分からん」

ξ^<)ξ「あいつにはそれができなかった……低画質の、アナログの殻の中に閉じこもってしまったの。
       まだ、若いのに……。
       私はあいつを救済しなくちゃいけない……だってあいつは、もともと私の、罪だから」

('A`)「そうだ、僕はすでに縄から解放されている。自由に動ける身だったのだ。
    彼女の弁舌に耳を傾ける必要などどこにもない。とりあえず110番をしよう。
    損害賠償の手続きをしよう。僕は外出しようとドアに向かった」

ξ^<)ξ「……だから、お願い! 彼女がどこに行ってしまったか……教えてよ!」

('A`)「しかしそれは再び叶わなかったのだ。僕は彼女によってベッドに押し倒され、
    今度はベッドごと身体をくくりつけられた。僕が跳ねようとするとベッドが軋むという寸法だ。
    なんでこんなことになっちまったんだろう、聞いてないよ」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:28:36.90 ID:H8jjPAUY0
ξ^<)ξ「……ごめんね、こうでもしないと、話を聞いてもらえそうになかったから」

('A`)「いや、こうされても聞く耳持たないですけど」

ξ^<)ξ「……仕方ないわね、ちょっと荒技だけど……。
       まきゃらんまきゃらんまきゃらんぷー! 杖よ、彼の若さを吸い取って!」

('A`)「その時僕の頭に、ついさっきまでプレイしていた成年向けゲームを思い出した。
    若さを吸い取るなどといって、老人の主人公が若いヒロインたちを追いかけ回すストーリーなのである。
    脂汗が流れ、背中を一斉に数十匹の蟻が這い上がった」

ξ^<)ξ「☆ 精 気 吸 引 ☆」

('A`)「待てええええええええええええ!
    聞く、聞く、聞くし喋るからそれだけは本当に勘弁して」

ξ^<)ξ「ふふん、得意魔法なのさっ」

('A`)「等身大の……スバラシイ魔法だと思います」

ξ^<)ξ「さ、それじゃあ教えてよ……彼女の行き先を!」

('A`)「僕は洗いざらい白状することにした。とはいえ、そんなに多くを語れるわけでもないのだ。
    とりあえず近所のマクドナルドまでの道筋を教えたが、それぐらいしかできない」

ξ^<)ξ「なるほど……よし、急がないとあいつがまたどこかへ行っちゃうわ!」

('A`)「そろそろ開いた方が良いと思いますけど……片目」

ξ^竸)ξ「おおう、きつく閉じすぎたせいで視界がしぱしぱしているよう!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:31:40.28 ID:H8jjPAUY0

('A`)「……この際、現在の彼女がついさっきの彼女と同一か否かはどうでもいい。
    万札だってもう、いいかもしれない。明日にでもなればきっと後悔することになるだろうが、
    それも仕方のないことだ。僕は一刻も早く彼女の関係を隔絶したいのだ」

ξ^竸)ξ「よし、じゃあ行くわね!」

('A`)「よし、じゃあ縄をほどいてください」

ξ^竸)ξ「一万円も必ず取り返すからね!」

('A`)「縄」

ξ^竸)ξ「待ってて!」

('A`)「縄を」

ξ^竸)ξ「まきゃらんまきゃらんまきゃらんぷー、高速(キャピ)移動!」

('A`)「走るんでしょ」

ドタドタドタドタドタドタ……

ξ^竸)ξ「いっくよおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ……(笑)」

('A`)「ちなみに、『(笑)』の部分はしっかり『かっこわらい』と発音している」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:33:45.66 ID:H8jjPAUY0
('A`)「行ってしまった。また、行ってしまった。僕は監禁されたままベッドに仰向けである。
    もうどうしようもない。トイレにも行けやしない。
    一万円は戻ってくるだろうか。戻ってこないだろうな。大散財だ。このアパートにもいられなくなる」

シーン

シーン

('A`)「静かだ……『シーン』という効果音が聞こえてくるほどに静かだ。
    さっきまでの狂騒は一体何だったんだろう。夢だったんだろうか。頬をつねろうにも、
    手も固定されてしまっている」

シーン

シーン

('A`)「……」

シーン

ヒューン

('A`)「え?」

ヒューン

('A`)「常鳴らざる音が聞こえたような気がして、僕が首を窓外へ向けた。
    巨大な光の弾丸が真っ直ぐこちらへ向かっている。え、なんで?」

ヒュゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:35:48.86 ID:H8jjPAUY0




                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                   \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙        ('A`)「え、なんで?」          ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................               ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´






29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:37:54.02 ID:H8jjPAUY0

('A`)「……気がついたとき、僕はベッドに乗せられたまま地面の上にいた。
    上を見る。さっきまで僕の部屋があったところ……ちょうどスプーンでプリンを掬ったかのように、
    綺麗さっぱりとはぎとられてしまっている。しかも被害は僕の部屋だけなのである」

(,,゚Д゚)「おいコラァ! うるせえぞ隣!」

('A`;)「すすすすすすすすすんませんっ!」

(,,゚Д゚)「ったく、夜おせぇってのに……」

('A`)「ああ、遂に隣人に怒られてしまった。これだけは避けたかったのに。
   夜空が綺麗だ……草地の上でベッドに寝ることがあるなんて思ってもいなかった。
   カンガルーノートじゃあるまいし、まさかこのまま地獄まで疾走はしないだろうが」

キュインッ キュインッ
ヒュンッ  ヒュンッヒュンッ

('A`)「忌まわしい効果音がする……」

ξ゚听)ξ「もう、町を破壊するのはやめて!」

ξ゚听)ξ「うるさい! これも全部地デジが悪いのよ! 地デジが……・!」

ξ゚听)ξ「地デジは何も悪くない! 草K君も、悪くなんてないんだから!」

ξ゚听)ξ「地デジは巨悪なの! でも、私も草K君は悪くないと思う!」

ξ^竸)ξξ^竸)ξ『ねー』
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:40:10.38 ID:H8jjPAUY0

('A`)「まず最初に驚いておくべきは、彼女が本当に分身の術を使えたことについてだろう。
    ジャニオタであることは本当の意味でどうでもいいが、ともかく彼女たち二人が空中に浮かんでいる」

ξ゚听)ξ「さあ、私の中に戻りなさい!」

ξ゚听)ξ「なんで私が戻らないと行けないのよ! 戻るのはあなたでしょ!」

('A`)「遠目からでは……近くで見てもそうだろうが、どっちがどっちかさっぱりわからん」

ξ゚听)ξ「私はこれから、地デジを倒さなければいけないのよ!」

ξ゚听)ξ「アナログの中に閉じこもるのはもうやめて!
      私たちは、常に時代の最先端を駆け抜けてきたじゃない!」

ξ゚听)ξ「どうせ、みんなお肌の具合しか見ないんだから! 私だって、脱いだらすごいのよ!」

ξ゚听)ξ「私だって脱いだらすごいわよ!」

ξ゚听)ξ「脱ぐ!」

ξ゚听)ξ「負けられないわね!」

('A`)「ちょっと待てやコラ!」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:42:15.23 ID:H8jjPAUY0

ξ゚听)ξ「……あれは、さっきの大学生きゅん!?」

ξ゚听)ξ「ほんと、大学生きゅん!」

ξ゚听)ξ「なんでそんなことになってるの!?」

ξ゚听)ξ「あなたの『スターライト☆パラドックス☆イノベーションスペシャル☆セカンドステージ』が、
       直撃しちゃったのよ!」

ξ゚听)ξ「何いってんの、それ『ムーンライト(笑)ミラージュ(笑)ゲシュタルトストリーム』で、
       跳ね返したのはあんたじゃない!」

ξ゚听)ξ「そっちが悪いの!」

ξ゚听)ξ「そっちよ!」

('A`)「……顛末はさておき、どうやら脱ぐことを忘れてくれたようである。やれやれ。
    彼女たちが脱ぐとどうなってしまうか。これは、世界が終わってしまうのである。
    バイオレンスポルノグラフィティーを見せられる身にもなっていただきたい。
    まず胃が痛くなる。吐血をする。鼻水が止まらなくなり、小腸がでんぐり返りをする。
    そして腕が変な方向に曲がって目玉が飛び出し、体中の穴から血を吹き出して死んでしまうのだ」

ξ゚听)ξ「……まあいいわ、これいじょう大学生きゅんに危害を加えさせないから!」

ξ゚听)ξ「ふん、いいわ。勝負よ!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:44:18.24 ID:H8jjPAUY0

('A`)「ベッドに仰向けでくくりつけられているから、夜闇に光る彼女たちの戦闘から目を背けることができない。
    光の弾丸が飛び交う、炎の輪が渦巻く、なお幻想の大剣が風を薙ぐ。
    詳しく描写するのが面倒なほどごくごくテンプレート的な魔法合戦がおおよそ一時間続いた」

ξ゚听)ξ「……なかなか、やるわね」

ξ゚听)ξ「……あんた、もね……」

('A`)「すでに僕は置いてけぼりを食わされている。
   この期に及んでも誰も彼女たちに気づかないのはどういうわけか。
   トイレに行きたい。しかし誰も僕を発見してくれないから脱出できない。
   そろそろ怒声を上げてもいいころではないだろうか。こんなことになるとは思ってなかった。
   体内の小便タンクが悲鳴を上げている。二十歳目前にもなってお漏らしせねばならないのか」

ξ゚听)ξ「……いいわ、最後に私の最終魔法を見せてあげる」

ξ゚听)ξ「ええ、そろそろ決着を付けましょう……」

('A`)「あちらは良い具合に盛り上がっている。だが僕には関係ないことだ。
    往々にして、熱血漢の主人公は他人のことを微塵足りと考えないものである」

ξ゚听)ξξ゚听)ξ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

('A`)「二人同時に茶色い声を出して魔力の充填を始める」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:46:21.65 ID:H8jjPAUY0

ξ゚听)ξ「食らえ!」

ξ゚听)ξ「これで終わりよ!」

ξ゚听)ξ「バーストライトニングギガポップ……」

ξ゚听)ξ「デストロイフローズンディクショナリー……」

ξ゚听)ξ「カリキュレーター!!!」

ξ゚听)ξ「ブックレット!!!」

('A`)「二人の身体から同時に加齢臭溢れる巨大な光の弾が相手に向かって放たれる。
    普通なら、この二つの光弾は正面衝突をするはずである。
    そして『んぬぬ……』とか、『むくぅ……』とか何とか言いつつ、力比べに突入するのだ。
    昨日やった成年向けゲームでもそうだった。しかしこの場合そうはならない。ちょっとずれたのである。
    光弾はそれぞれ衝突し、一方は上空へ、他方は地上へと軌道をそらしたのだ。
    そして地上に向かう光弾は、当然のような顔をして僕に向かって突進してきたのだ」

ξ゚听)ξ「あぁっ、大学生きゅん!」

ξ゚听)ξ「大学生きゅううううううううん!!」

('A`)「やれやれ、僕は光弾をはじき返した」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:48:32.77 ID:H8jjPAUY0

('A`)

ξ゚听)ξ

('A`)

ξ )ξ ゜ ゜

ξ )ξ ゜ ゜

('A`)

ξ )ξ      ゜ ゜

ξ )ξ      ゜ ゜

('∀`)

ξ )ξ ゜ ゜

ξ )ξ ゜ ゜

ξ゚ )ξ ゜

ξ゚ )ξ ゜

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:50:51.70 ID:H8jjPAUY0

ξ゚听)ξ「大学生きゅん……」

('A`)「僕は縄を裂いてベッドの上に立ち上がった。
    そして、スプリングを軽く踏んで上空に飛び上がる」

ξ゚听)ξ「あなた……一体……」

('A`)「地デジ……か。お前らは見誤っていたんだよ」

ξ゚听)ξ「なんですって……」

('A`)「地デジ……そいつは決して、実体の無いものではない!」

ξ゚听)ξ「!!」









('A`)「俺が地デジだ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:53:06.45 ID:H8jjPAUY0

ξ゚听)ξ「!!」

ξ゚听)ξ「……どうやら、私たちは」

ξ゚听)ξ「真の敵を見誤っていたようね」

('A`)「だが所詮、彼女たちは可哀想である。彼女たちの魔力では俺を倒せはしないのだ。
    彼女たちは二人で並び、共闘態勢を取る。同時に魔力の充填に入った。
    だが無駄だ。俺が右腕を一振りすると、彼女たちは夜空のムコウへ消えていった」

ξ><)ξξ><)ξ『きゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

('A`)「俺は高笑いをしながら夜景を見下ろした。
    ……ふん、そうだな。そろそろこの世界にも飽いてきたところだ。
    ここらで新しい世界に作り替えるか……なに、労力などは必要としない。
    俺の広域再構築魔法(エリア・リストラクチュア)を使えば一瞬のことだ……。
    ……さらばだ、惑星・地球。せめて、最後の宵に安らかなる夢と死を……」

キュンッ

キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン
キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン
キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン

キュンキュンキュンキュンキュンキュン

キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン

キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:55:22.37 ID:H8jjPAUY0

   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
 爆発オチ━━━━━━━ i|   ('A`)   .|i ━━━━━━━━━━!!!
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:57:43.73 ID:H8jjPAUY0
     _____________
   /|:: ┌──────┐ ::|
  /.  |:: | キャーッ      | ::|
  |.... |:: |     ママーッ | ::|
  |.... |:: | ('A`)フヒヒヒ  | ::|
  |.... |:: └──────┘ ::|
  \_|    ┌────┐   .|     ∧∧
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     (  _)    ……僕がこんなのを投下している時にも
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )
            /             \  `
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄

     |           .( ( | |\
     | )           ) ) | | .|
     |________(__| .\|      僕の代わりにだれかが、ほのぼのとした生活を送っている
    /―   ∧ ∧  ――-\≒
  /      (    )       \
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
  |______________|

   ∧∧
  (  ^ω^)
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            僕はそういうことに幸せを感じるんだ
  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/                                       ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                                   d⌒) ./| _ノ  __ノ
48 名前: ◆xh7i0CWaMo :2009/05/17(日) 00:01:04.37 ID:TTzIdG9j0
以上です。フェスさんごめんなさい。
他の参加者の人ごめんなさい。
世界ごめんなさい。

さよなら地球。
◆xh7i0CWaMoさん
ありがとうございました
Back
inserted by FC2 system