一話
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 22:59:18.34 ID:UWpRIr1qO
一話「臆病ナ天使ハ月夜二狂ウ」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:01:24.37 ID:UWpRIr1qO
昨夜の雨の名残である水溜まりを踏み散らし、野良猫を飛び越え、小太りの男性、ブーンは裏路地を駆けた。

(;^ω^)「くそ、どこまで追いかけてくるんだお!」

踏み躙られた水溜まりを飛び越え、物陰に逃げ込む野良猫に目もくれず、金髪の女性、ツンは後を追った。

ξ゚听)ξ「ストーカーの如く朝から晩まで付け回して精神に至るまで追って行くわよ!
捕まえてあげるから、逃げずにその場で止まって、わんって言いなさい!」

止まれと言われて止まるなら、そもそも逃げていない。

( ^ω^)「しつこいお!ブーンが何をしたって言うんだお!」

吐き捨てるように言うブーンの服装はセーラー服だったりもする。

ξ#゚听)ξ「人の制服を勝手に着といて、何をしたもこうもないでしょーが!」

叫ぶように言い返すそんなツンの服装は体操服だったりもした。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:03:41.81 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「彼女のセーラー服なら別に着たっていいんだお!
ブーンの彼女なら『まぁ可愛いんじゃないの?ブ、ブーンじゃなくて制服のことを言ってるんだからねっ!』ってデレて甘やかして頭の一つでも撫でて良きに計らえお!」

ξ#゚听)ξ「着たいなら素直にそう言いなさいよ!裾の上げ方やら着こなし方を仕込んだ上に、化粧まで施してあげるわよ!
許可も取らずに勝手に着るから捕まえてぶん殴ろうとしてるのよ!」
 
( ^ω^)「そこは分かれお!男心ってやつだお!」

ξ#゚听)ξ「何逆ギレしてんのよ!
自分の制服を勝手に着られた乙女の心を分かりなさい!」

乙女心が分かるような男じゃないくらい、ツンが誰より知っていたが言わずにはいられなかった。

( ^ω^)「だって一度着てみたかったんだお!
念願叶って余は満足だお!」

ξ゚听)ξ「ウェディングドレスに憧れる乙女か。
満足感を得たならもう脱ぎなさいよ!」

( ^ω^)「そこのおじさん、聞いたかお?
こんな街中で脱ぎなさい!だっておwwwゆとりは野外ファックもお手のものかおwww
正直羨ましい。死ね、死ね!キェェェェェェ!」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:05:30.51 ID:UWpRIr1qO
ξ゚ー゚)ξ「自分で脱げないならあたしが脱がせて全裸で街中を練り歩かせてあげるわ。
交番の前が一番の難所だけど、ドMなブーンはスリルあったほうがちょうどいいわね!」

( ^ω^)「恥ずかしい言葉を大声で言うなお!
あんまり怒ってばっかりだと血中教育ママ濃度が高くなるおwwwうるさいなぁママは黙っててよ、って言われる日も近いおwwwwwww」

ξ#゚听)ξ「うるさい!ブーンが黙れ!
そっちこそ、血中変態濃度が高くなってるわよ!」

走りながら喋っているというのに二人の会話は実に軽快だった。
入り組んだ裏路地を縫うように走る足は軽やかで、障害物を物ともしていない。

しかし、会話に意識を集中していた感は否めなかった。
結果として、地面に落ちているバナナの皮に気付くことのなかったデブは、見事にそれを踏んで足を滑らせた。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:06:45.96 ID:UWpRIr1qO
ξ゚ー゚)ξ「デブーンwwww効果音付けてみましたwwwww今時バナナの皮は、ない」

転んだ拍子に後頭部を地面に打ち付けたのを目撃したツンは爆笑した。
デブーンwwwデブーンwwwと笑っていたツンだが、駆け寄って顔を窺い、事の深刻さに気付いて慌てだした。

ξ;゚听)ξ「(腹出とるwwwww)ちょ、ちょっとブーン、返事しなさいよ!」

返事をしないどころか白目を剥いている。
チンコは未だに剥けていない。

ξ;゚听)ξ「(スカートから見える足が醜いwwwwふっとwwwww)こら、早く起きないと遅刻しちゃうわよ!
って……あぁ、血中教育ママが疼くぅ!君を殺せと泣き叫ぶぅ!」

ツンは激しく混乱しているようだった。
当のブーンは意識を取り戻す気配もない。
それもそのはず、すでに呼吸をしていないのだから。
こうして、ブーンは死んでしまった。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:08:11.72 ID:UWpRIr1qO
気付いたら、ブーンは電柱の天辺に座っていた。
下を眺めれば、どこかで見たことのある男が仰向けに倒れていて、ツンが必死に声をかけている。勃起した。
ブーンはすぐに状況を察した。

( ^ω^)「ふむ……。ブーンが倒れていて、ツンが寄り添ってる。
これはあれか、世に言う幽体離脱ってやつかお?
びっくりして魂抜けちゃったのかお?ブーンは今から抜くけどwwwwwwww」

他人事のように呟いてみても、所詮は独り言。
返事もなければ突っ込みもない。

( ^ω^)「それにしてもハァハァ、バナナの皮を踏んで転ぶとはハァハァ一生の不覚だお……。
バナナの皮の摩擦(うっ)係数を甘く見ていたお。
正確な数値を算段した後、『地雷よりも地球環境に優しい』を売りに手軽や対人兵器として特許を申請するお。
近いうちに、バナナの皮を売り歩く死の商人が世界を股に掛けるお、ククク……」

ブーンの通り名は早撃ちの豚だった。
発射するときに声を出さないのは、彼のポリシーである。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:10:19.68 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「てか、ツン、そんなに臍を叩かないでほしいお。
叩けば直るのは昔のテレビだけだお。
そのテレビでさえ、叩き方にはコツがあるんだから無闇に叩けばいいってもんじゃないんだお。
こう、四十五度の角度で……って、誰も聞いてないお」

究極のボケ殺しとは聴衆がいないことと見たり、とブーンは一人呟いた。
ブーンの能力、長過ぎる賢者タイムが終わった。

(   )「一人で何をぶつぶつと呟いているんですか?」

その声は背後から聞こえた。
ギョッとしてブーンが背後を振り返ると、そこには奇妙奇天烈な格好をした少女が宙に浮遊していた。チンコがヒューンってなった。
中学に入り立ての年頃だろうか。
さらさらな黒髪、縁なし眼鏡の奥で輝く瞳は大きく、頬は桃色に染まり、唇は桜花のように慎ましやかな、まだまだ少女を抜け切らない幼さを宿した容貌だった。勃起した。
ブーンは遠慮無縁に不躾な視線を向けて、まじまじと少女を観察した。(もちろん性的な意味で)



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:12:51.21 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「やぁ、お嬢ちゃん。ハァハァ
長袖タイプのワンピース、ふりふりのエプロンドレスハァハァ、頭にはカチューシャも乗せた堂に入ったメイド服姿とは(うっ)、とても一目をひく姿をしているお。
そのチャレンジ精神にお兄ちゃんは脱帽……いや、帽子は被ってないから、ここは一つ 脱 皮 しちゃおうかなwwwwwww」

そう言うブーンはセーラー服姿なのだから、チャレンジ精神では圧勝だった。

( ^ω^)「それにしてもあれだお。
その明らかにサイズの大きい、ゆるゆるぶかぶか具合も見事だお。
その手の着込み方に異常な関心を持つ大きいお兄さん方に、『萌え死ね!チンカス程の価値もないクズが!』と言っているようなもんだお。
見た所、年齢的にも、手を出しちゃいけない領域にある禁断のロリみたいだお。
その手に持った大ガマはブーンとしてはグッジョブだお」

饒舌にも意味不明な言葉をのたまうデブに、大ガマを持つメイド服姿の少女は圧倒されていた。
12 :>>8だよ:2009/02/10(火) 23:15:46.79 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「(掴みはバッチリだお!)さて、初めての幽体離脱に興奮冷めやらぬブーン、ここはちょっとばかり身の振り方でも考えようかなと思っていた所に都合よく現れたメイド服の少女。
果たして、彼女は一体何者なのだろうか!?次週、『臆病ナ天使ハ月夜ニ狂う』請うご期待だお!」

从;'ー'从「ちょ、勝手に終わらせないでください!」

ようやくにして少女は突っ込みを入れた。
そうでもしなきゃ喋る隙を与えてくれそうにないと悟ったのだろう。
非常にいい判断だった。

从'ー'从「あのあの、私、渡辺って言います!見ての通り、死神、です!」

( ^ω^)「見ての通りと言われても、その大ガマがなければただのコスプレロリにしか見えないお。
死神はモモしか認めないお」

はっきり言って無茶苦茶な要求だった。

从'ー'从「そんなこと言われても困るよー。
当社では『水先案内も安心確実、死語のお世話もお任せ☆』を謳い文句にメイド服コスをした死神が冥土までの道をお供する新サービスを展開してるんだからー。
今後ともご贔屓に、です!」

( ^ω^)「(こいつ、ただのロリじゃねえ)それはそれは顧客が増えそうなサービスですお。
秋葉原で告知すれば、あっという間に自殺者急増、秋葉人口が減ること間違いなし、ですお。それより……」

从'ー'从「はい、なんですか?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:19:01.93 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「ブーンがバナナの皮で滑って転んだのを見てたのかお?
見てたら、お願いだから内密にしといてほしいお。
こんな恥ずかしい死に方じゃ、ご先祖様に顔向けできないお」

从'ー'从「あー、そのことですか。
てっきり自分が本当に死んだのかを聞くかと思ってました」

( ^ω^)「おっおっ。そんなことはどうでもいいお。
で、実際の所はどうなんだお?見たのかお?」

从'ー'从「見たも何も、私がバナナの皮を仕掛けたんですよーwww」

えっへん、と言わんばかりに少女は胸を張った。

( ゚ω゚)「」

从'ー'从「それが私の仕事ですからwww
運命だと思って諦めるがいい、ですぅ」

( ;ω;)「うぅ、何もバナナの皮で死なせなくても……。
ラッコに頭割られて死んだ方がマシだったお」

从'ー'从「うふふ。さぁ、そんなこと忘れて、時間が勿体無いですから冥土に向けて旅立ちますよー、西川さん」

( ^ω^)「……お?」

聞き捨てならない名前を聞いて、西川さんなどではないブーンは聞き咎めた。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:22:28.04 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「よし、渡辺と名乗るそこの死神メイドさん!
ん、メイド死神さん?よく分からんお!渡神さんでいいお!」

从'ー'从「ふぇ、なんですかー?」

( ^ω^)「うむ、では渡神さん。
今更だけど初めましてと挨拶致しまして、そこら辺のご挨拶の一環として、『どちら様でしょうか?』とでも聞けお。
これはご主人様の命令だお」

从'ー'从「え、えーと、どちら様でしょうか?」

( ^ω^)「あ、ご丁寧にどうもだお。
申し遅れました、ワタクシ姓を内藤、名をホライゾン、あだ名をブーンと言いますお。
以後お見知りおきを、だお」

从;'〇'从「ぱぱぱぱーどぅん?」

名刺でも出しそうなサラリーマンばりの挨拶を、今度は渡神様が聞き咎めた。

極めて不真面目なブーンは極めて不真面目に答える。

( ^ω^)「ご主人様?」

从;'〇'从「before」

( ^ω^)「渡神さん?」

从;'〇'从「oh...differ..」←違うと言いたい

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:24:10.55 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)v「真面目に答えるとすると、ブーンの名前は内藤ホライゾン、だお!
VIP高校の二年生だお」

愛嬌よく、ピースを付けるのを忘れない。
一方の死神少女は内藤、と言えば、そんなのには構っていられなかったが、ピースしたかったので一緒にしといた。
写真を撮る役がいなかったのが悔やまれる。

( ^ω^)v v从'〇';从「いえーい」

パクりだった。

渡辺は急遽、顔を青ざめさせると、慌てた動作でぱちんと指を鳴らして見せた。
すると、どこからとまなく子供用のピンキーなハンドバックが現れ、渡辺の両手に収まった。
すぐさまゴソゴソと中身を漁り出し、ありましたー!と呟きながら何かを取り出した。

(;^ω^)「よりにもよって竹簡かお!」

思わずブーンが突っ込んだ。
よもや古代中国に使用された文書の記録が出てくるとは。
そこには人相書きでも描いてあるのだろうか。
ブーンの顔と竹簡にと視線を行ったり来たりさせている。
往復するたびに、顔色が悪くなっていった。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:26:06.74 ID:UWpRIr1qO
从;'ー'从「ふぇー、また間違えちゃったー」

( ^ω^)「うむ、何を間違えたのかすでに分かってはいるが、ここはあえて尋ねておくお。
ブーンと西川、殺す相手を間違えたのかお?」

从;'ー'从「はい……」

答えて、死神少女はしょんぼりと項垂れた。

( ^ω^)「やっぱりかお。ついでに聞いておくお。
また間違えたってセリフの『また』が気になるんだけど、殺し間違えたのは初めてじゃないのかお?」

渡辺はぎくりと身を震わせた。

从;'ー'从「まままさか、は、初めてに決まってるじゃないですかー。
初めても初めて、手を握りたくてもタイミングを掴めない付き合い始めのカップルみたいに初々しいですよ!」

( ^ω^)「動揺しすぎだお。明らかに初犯じゃないお」

从;'ー'从「うぅ……だって、名前と年齢と性別と住所と趣味嗜好と似顔絵とお風呂に入るときどっち足から入るか程度しか情報をくれないから、特定しにくいんですよ……」

( ^ω^)「それだけあれば十分すぎるお。むしろ最後はいらねーお」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:28:12.16 ID:UWpRIr1qO
从;'ー'从「せめてその人の匂いでも教えてくれればなんとかなるのにー」

( ^ω^)「犬かお、お前は。もとい。犬畜生かお、お前は」

从;'ー'从「わざわざ言い直さないでください!」

( ^ω^)「とりあえず間違いならさっさと生き返らせろお」

从;'ー'从「あー、そうです、生き返らせますけどー……」

( ^ω^)「けど?機械仕掛けになりますー、とかはなしの方向で一つよろしくだお!」

从'ー'从「そういうのではなくて、生き返らるためには試練を一つクリアしなければならないのです」

( ^ω^)「ほぅ、それはそれは、試練とな……クク」

从'ー'从「試練というのは他でもなく!私の仕事を手伝ってもらうことです!」

渡辺は堂々と自分勝手なことを言い放った。

( ^ω^)「自分の間違えで殺しておきながら仕事を手伝え、と?それは脅しかお?つまらん……実につまらん……公私混同はよくないお」

从;'ー'从「だってだって、私いっつも失敗ばっかりしてるから、後三回何かやらかしたらクビだって言われてんです……。
西川さんとブーンさん、なんとなく顔が似てるから間違えて殺しちゃったんですし、後二回失敗するわけにはいかないんです……」

( ^ω^)「なんとなくで人を殺すなお。
まぁ、自業自得とはいえ、脅しに屈せずして生き返る術を知る方法がないのが痛いお」

从'ー'从「ふっふっふっー、知りたければ私の仕事を手伝うがいいよー」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:30:50.88 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「偉そうだお。匿名希望三十七歳で御宅の会社宛に渡辺さんの脅しを含めた仕事っぷりを書き連ねた手紙を送ってやるお。
今すぐクビになれ、だお」

从;'ー'从「ふぇぇー、それは勘弁してくださいー。
借りてきた猫のように大人しくしますから、どうか手伝ってほしいです!」

上目遣い&捨てられた子犬のような目で死神少女は陳情した。

从‐从「てか、手伝ってくれないと生き返らせてからまた殺すよ?」

(;^ω^)「怖っ!いきなりキャラ変えるなお!」

むぅ、とブーンは考え込んだ。

( ^ω^)「死神の仕事を手伝うってことはあれだお。つまりは人を殺めるわけで。
人間社会の法は適用されないだろうから殺人罪云々を問われるわけではないだろうが、道徳的にはそうは行かないのが問題だお。
こればっかりは如何ともし難いお」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:33:38.67 ID:UWpRIr1qO
从*'ー'从「仕事が上手くいったあかつきには、なんとお米券プレゼントー」

(;^ω^)「殺人という重すぎる罪過を背負った代償がお米券かお!
せめて、海外旅行権とか、そんぐらいの特典を要求するお!」

从'ー'从「むぅ、それじゃ便秘に悩まされない体質にしますよー」

( ^ω^)「マジかお!それはとってもお得感漂う特典だけど、残念ながら元々便秘に悩まれたことがないから無意味なんだお!」

从'ー'从「むむむ……そ、それじゃあ、耳が動かせる体質ならどうです!」

( ^ω^)「微妙っ!でも、ピアスに鈴つけて鳴らしてみたいかもしれないお。
自己満足の後に漂う虚しさを味わい放題だけど、もう間に合ってるお!」

从'ー'从「くっ、ならば仕方ないです……禁に抵触しますが、生き返る際にその醜い体脂肪を一割なくしてあげます!」

( ^ω^)「そうきたかお……だが屈しないお。三割だ。三割で手を打つお」

从'、'从「ちっ、だが犯人の要求に屈するわけにはいかねぇ……二割だ。これ以上はびた一文たりともまけるまけにはいかねぇ」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/10(火) 23:35:06.01 ID:UWpRIr1qO
( ^ω^)「ふむ。そこら辺で手を打つとするかお。
その代わり、仮に仕事を上手く成功出来なくてもちゃんと二割減で生き返らせろお」

从*'ー'从「もろちんです!失礼!もちろんです!
その醜い体脂肪を二割減らすだけじゃなく、猫耳やらしっぽやらも付けさせていただきます!もちろん無償ですとも、ええ!」

( ^ω^)「余計なオプション付けんなお。
よし、約束破ったら釣り針千本飲ませるお」

从;'ー'从「返しの部分が引っ掛かって取りたくても取れなそうです……ふぇぇー」

( ^ω^)「それが嫌なら約束守るお」

こうしてブーンは死神のお仕事を手伝うことになった。

一話終わり
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