( ^ω^)天空の城ブピュタのようです
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 19:53:58.91 ID:th5Dti9z0

時は19世紀。
我々の世界よりも飛行機械技術が発達した世界。


男たちは、空に夢を見る。


夢に向かい、数々の冒険を繰り広げてきた冒険家達。
その冒険家達の間で、囁かれる伝説があった。

雲の中に、空に浮かぶ巨大な城があると。


その名は、『ブピュタ』



言い辛い。



これは、今の予定ではプピュタに導かれた少年と少女の冒険物語である。


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 19:57:36.39 ID:th5Dti9z0

遥か空の上。

一つの巨大な飛行機械が飛んでいた。
貴族達を乗せたその飛行艇は、雲の上、月明かりの下を進む。


そこに乗る者達の中で、一際目立った集団がいた。

( ■∀■)

( ■ー■)

( ■д■)

( ■へ■)

四人の怪しいグラサン集団。

そして。


ノパ听)


一人の明るい茶髪の少女。


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:01:12.04 ID:th5Dti9z0

年は十五くらいだろうか、いかつい男達に囲まれてげんなりとしている。


ノパ听)(はぁ……)


重い空気から少しでも逃れるために、彼女は窓の景色へと目を移した。

月の光の反射する雲達が、とても神秘的だ。


ノパ听)(……ん?)


その中に、まばらに飛び交う黒い点を見つけた。

一つ、二つ、三つ。

黒点は編隊を組み、こちらに向かってきているようだった。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:03:12.02 ID:th5Dti9z0

ノハ;゚听)(な……な……!?)

少女は自分の目を疑った。

黒い点だと思っていた物の一つは、なんと!













 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 



パワフリャーなおばちゃんだったのである。
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:07:08.82 ID:7gzHPlMo0
>>6
で早速ワロタ
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:06:25.03 ID:th5Dti9z0


ノパ听)(え、ちょ、え?自力?)

パワフリャーなおばちゃんは腕を組み優雅に空を舞う。

後に続く黒い点は、虫の様な羽を交互に動かす1,2人用の小型飛行機械だった。

その先頭にいる、ストロングリャーなおばちゃん。


乗客「な、なんだあれは!」

乗客「く、空賊だ!」

空賊。

きままに空を飛び、金品を強奪する、言わば空の盗賊。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:08:52.10 ID:th5Dti9z0


 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) プンッ!!


おばちゃんの姿が、ブレた。

次の瞬間、飛行船に衝撃が走る!


ノハ;゚听)「きゃあ!」


揺れに思わず悲鳴を上げてしまう少女。

グラサンの男達も音のした方向に向いた。

( ■∀■)(……情報が……漏れていたか……)

( ■ー■)(……ちょっと漏れた……)



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:11:42.42 ID:th5Dti9z0


( ■∀■)「君、こちらにきたまえ」

すると一番偉そうなミスターグラサンが、少女の手を引いた。

ノパ听)「わ、うわわ」

強引に連れて行かれる少女。

一般席から個室に移るトビラを潜った時、それは現れた。


 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「まちな」

先程の、バイキルドオバタリアンである。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:14:35.99 ID:th5Dti9z0


( ■д■)「貴様! もしや流石一家か!?」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「ご名答 伝説の“飛行石”、渡してもらうよ」

( ■ー■)「わたさねーよ!」


グラサンの一言で、戦闘が始まった。

グラサン達が次々に拳銃を抜き、おばちゃんに発砲する。


( ■∀■)「急げ」

そして偉そうなグラサンと少女は、奥の個室へと向かった。
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:18:07.31 ID:th5Dti9z0


個室に入ると、偉そうなグラサンは通信機を開き、信号を発信した。


( ■∀■)「ちょ・−・ヤ・バ・イ マ・ジ・ヤ・バ・イ……」


ノパ听)(内容を伝えろよ……お!)


少女が呆れていた時、一本の酒瓶を見つけた。

ノパ听)(これで殴れば!火サスみたいだ!)

処女は気付かれないように酒瓶を掴むと、大きく振りかぶり、


グラサンの頭に一気に叩きつけた!

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:23:34.04 ID:6rDbmb980
>>15
少女が処女になってるwwwww


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:20:53.54 ID:th5Dti9z0


ガラスが割れる盛大な音がして、グラサンはぶっ倒れた。


ノハ;゚听)「はぁ……はぁ……アンタが……悪いのよ……!」

火カスの犯人役のような事を言った後、少女は男のポケットを探る。




ノパ听)(ごそごそ……あった!)

見つけたのは、ひとつの首飾り。

藍色の石で紋章のような物が刻まれている。


ノパ听)(さて……逃げないと……)
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:23:44.37 ID:th5Dti9z0



(;■ー■)「うげぇ!?」


一人のグラサンが、個室のドアに叩きつけられる。

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「鉛玉であたしを倒せると思わないことだね」


なんとおばちゃんは銃弾を全て舌でペロリと受け止めると、そのまま食べていた。

(;■ー■)「化け物め!」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「抵抗するからいけないのさ」

そしておばちゃんが、ゆっくりと歩き出した。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:26:26.28 ID:th5Dti9z0


ノハ;゚听)(ヤバイ……あいつら多分こいつらよりヤバイ!)


焦った少女は窓を開けると、なんと外へとよじ登った。

飛行挺の小さなでっぱりに足と手をかけ、隣の部屋へと向かう。

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「おや……どこだい?」

個室に少女がいないことに、おばちゃんが疑問を感じた。

すると脇から一人の男がひょっこりと。


(´<_` )「母者、窓が開いている」

男が窓に近づいた。
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:29:03.40 ID:th5Dti9z0


(´<_`窓 ニュッ!!

(´<_`窓「! いたぞ! 隣の部屋へ行こうとしている!」

( ´_ゝ`)「任せろ、弟者」


ノハ;゚听)(う、うわわわわ! こりゃまずい!)


焦る少女。このままでは捕まってしまう!


そして回り込んだ男が扉を開け、


ノハ;゚听)「わ……うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


それに驚いた少女は、まっさかさまに地上へと落ちて行った……
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:31:36.08 ID:th5Dti9z0

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「あらら……ま、飛行石があるなら大丈夫だろうね」

(´<_` )「そんなにすごい物なのか、その石は」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「あぁ、軍隊の連中も喉から手が出るほど欲しがってる」

(´<_` )「なるほど 研究すれば、更なる飛行技術に繋がりそうだな」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「そうだね」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) (理由はほかに、あるんだけどね)



 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「さて! ずらかるよ! あの子を追いかけるんだ!」



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:34:08.35 ID:th5Dti9z0

※壮大なBGM中!!



暗い雲の中を、少女が落ちてゆく。

















ノハ*゚听)「うはwwwwwwたっけぇwwwwwww超気持ちいいwwwwww」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:36:38.50 ID:th5Dti9z0


ノハ*゚听)「空宇宙大回転!!」


ノハ*゚听)「ライダーーーキーーーック!!」


ノハ*゚听)「すげー!すげー! テラアクロバティック!!」




ららら〜らら〜ら〜ら〜





少女はさも元気そうに落ちて行った……
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:38:28.58 ID:qMq8t+KTO
緊張感ねぇwww

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:41:49.58 ID:th5Dti9z0




( ^ω^)「肉団子を所望する」


夜の鉱山街。

そこの総菜屋で肉だんごを買う一人の少年。


('、`*川「あいよっ! いつも御苦労さん!」

粋な返事をして、おばちゃんは肉だんごを少年が持ってきた缶に入れる。

('、`*川「2個おまけしといたよ!」

( ^ω^)「ありがとうだお」

('、`*川「いいのいいの! お仕事頑張ってね!」

( ^ω^)「後、おばちゃんの出番これで終わりだから」






('、`*川「えっ?」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:43:21.01 ID:6rDbmb980
林原wwwwwwwww

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:43:58.03 ID:th5Dti9z0


('、`;川「ちょ、ちょっと! ブズー!」

おばちゃんの呼びかけに答えずに、少年ブズーは鉱山へと向かった。






( ^ω^)「あの人が林原だったとは……」


( ^ω^)「あー今日も疲れたお」


( ^ω^)「おっ?」


不意に空を見上げると、ブズーはひとつの光を見つけた。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:46:02.74 ID:th5Dti9z0



( ^ω^)「な……なんだお……?」

ブズーは急いで肉団子を食うと、駆けた。


( ^ω^)「……なんか……動いてるお……」


鉱山の高台に近づくにつれ、光が段々と大きくなっていく。



「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!」


叫び声も、聞こえた。

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:48:21.33 ID:th5Dti9z0


(;^ω^)「お、女の子!?」

元気に空をゆっくりと落ちてきたのは、女の子だった。


(;^ω^)「ちょ、どういうことだお……」

高台の最頂点につくと、ブズーは下に居た男に気付いた。


( ゚∋゚)


鉱山の責任者、いわゆる親方だった。


(;^ω^)「親方ーーー!!」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:51:18.62 ID:th5Dti9z0


( ゚∋゚)「……?」

親方は無言でブズー・サンダルフォンを見上げる。
名前をもうちょっとどうにかしてみました。


(;^ω^)「親方ー! フライングザ女の子やでェーッ!」

( ゚∋゚)「?」


(;^ω^)「空から! ジャコビニ流星アタックが!」


( ゚∋゚)「黙れ」


一蹴されてしまった。




ノハ*゚听)「ひゃっほおおおおおおおおおお!!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:55:09.81 ID:th5Dti9z0


ブズーが女の子を見ると、かなり近くまで落ちてきていた。


(;^ω^)「ちょ、大丈夫なのかお?!」

ノハ*゚听)「すっごい楽しい!」

(;^ω^)「それはそれは……でもそのままだと地下まで落ちちゃうお」


少女の落下地点には、鉱石を掘る為にあけた大きな穴があいていた。

すでに作業も終わっていて、エレベーターも動かせない今、それは危険だ。


ノハ*゚听)っ「引っ張れ!」


少女が手を伸ばした。
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 20:57:31.90 ID:th5Dti9z0



( ^ω^)っ「しょうがねぇお」




ノハ*゚听)っ⊂(^ω^ )



手を握り、ブズーは少女を引っ張った。


ゆっくりと着地する少女。

それと同時に、首飾りの輝きが失われて行った。
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:00:00.23 ID:th5Dti9z0


そして、輝きが完全に消えた頃。



首飾りはまた急激に光り出すと、




今度は急上昇を始めた。













( ^ω^)「えっ?」



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:02:25.42 ID:th5Dti9z0



ノパ凵B)「おぼぉぉ!? あががががええええあああっちゃああ!!!」

急激に重力に逆らったことで発生したGにより、少女がひどいことになる。




( ^ω^)「ちょ、え?どういうこと」

ブズーは疑問に思いつつも。


( ^ω^)(手放しといてよかった……)


と思った。
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:07:03.57 ID:th5Dti9z0


ノハ )フッ……


そこで、少女の意識は途切れた。


するとまたゆっくりと下降をして、ブズーの手の中へおさまる。


( ^ω^)「夢にまで見た、お姫様抱っこ……!」


シチュエーションに感激をするブズー。

しかし。


( ゚ω゚)「あごっ!」

首飾り……飛行石の効力が突然失われ、一気に少女の体重が両腕にかかった。


( ゚ω゚)「重い!重い!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:09:24.59 ID:th5Dti9z0


ブズーはなんとか少女を横に寝かせる。


( ^ω^)「ふぅ……」


そしてまじまじと少女を見つめた。


( ^ω^)「……」


( ^ω^)「……なかなか……」


( ^ω^)「これはこれは……」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:11:26.82 ID:th5Dti9z0



よく見ると少女はとても可愛らしかった。

健全な男のバズーは勿論……



( ^ω^)「いやー棚から牡丹餅ってやつ?」


( ^ω^)「このチャンスを逃すわけにはいかないよねー」


( ^ω^)「この先こんな可愛い子とお近づきになれるわけないし」


( ^ω^)「いただいちゃおうかしら!かしら!」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:15:10.67 ID:th5Dti9z0



















( ^ω^)「ふぅ……」


( ^ω^)「無防備な女の子に手を出すなんて……男の風上にもおけんわ」


( ^ω^)「……とりあえず、うちで寝かせようかお」

ブズーは少女をおんぶして、ゆっくりと家へと向かった。
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:16:46.20 ID:6rDbmb980
>>54
ちょwwwwwwww
>>1さん「ふぅ・・・」までの間は一体何なんですかwwwwww
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:20:41.51 ID:th5Dti9z0




次の日。


( ^ω^)「気持ちのいい朝だおー」

ブズーは起きて家の屋根に上がると、飼っている鳩達を空へと放った。

それはちょっとした鉱山街の朝の名物だった。

そして、トランペットを取り出すと、演奏をし始めた。





( ^ω^)バフー



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:22:07.76 ID:th5Dti9z0


ノハ; )「う……うーん……」


寝ていた少女は、異音ににうなされていた。





ノパ听)パチッ



ノパ听)「あれ……」



ノパ听)「ここ……どこ……?」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:24:39.16 ID:th5Dti9z0



ノパ听)「……くさっ」


ノパ听)「……たしか……飛行艇から落ちて……」


ノパ听)「男の子と出会って……」


ノパ听)「なんだろう……この服のシミ……」

                                  バフパフバフピー!!>
ノハ#゚听)「うるせえええぇぇぇぇぇぇぇ!!」



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:27:48.76 ID:th5Dti9z0


少女は異音にブチ切れると、階段を駆け上がった。

すると天井へ続く梯子があり、それを上る。


ノパ听)ヒョコッ


外へと顔を出した。








( ^ω^)ブピー
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:30:46.68 ID:th5Dti9z0


ノパ听)「うるさい」

( ^ω^)「えっ あ、起きたのかお」

ノパ听)「……ここは?」

( ^ω^)「まぁ、こっちこいお」

ノパ听)「……」

( ^ω^)「僕はブズー 君が空から落ちてきたとこを、助けたんだ」

ノパ听)「……ほんと?」

( ^ω^)「ほんとだお」

ノパ听)「そう……」

ノパ听)「私は……ヒータ」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:32:32.01 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「あったかそうな名前だお」

ノパ听)「よく言われる」

( ^ω^)「で、なんで空から落ちてきたんだお?」

ノパ听)「……」

( ^ω^)「言えないかお」

ノパ听)「……私も……よく覚えては……」

嘘だった。

ヒータはブズーを巻き込みたくなかったのだ。
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:35:50.13 ID:th5Dti9z0


メバッサァ!!


ノハ;゚听)「う、うわわわわわ!」

突然戻ってきた鳩の群れに、ヒータは驚いた。

( ^ω^)「ごめんお こいつらの餌の時間だお」

するとブズーはポケットからパンくずを取り出すと、足元へ投げた。

凄まじい勢いでそれに飛びつく鳩達。

ノパ听)「ブズーが飼ってるの?」

( ^ω^)「そうだお」

( ^ω^)「非常食かな」









ノパ听)「えっ?」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:38:03.44 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「なんでもござらんよ」

ノパ听)「あ、うん 冗談だよね」

( ^ω^)「腹は減ってないかお?」

ノパ听)「あ、減ったかも」

( ^ω^)「おkおk パンでも焼こうかお」

ノパ听)「……」

なぜこんなにしてくれるのだろうか。
ヒータはそれを疑問に思っていた。


空から落ちてきた人間なんて、普通関わり合いたくないだろうに。

謎だった。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:40:47.52 ID:th5Dti9z0


梯子を落ち、階段を下る。

そして最も下の階まで。


( ^ω^)「ここが台所だお」

ノパ听)「わー」

広い室内。

その中央にある、木の模型。

飛行機だ。

ノパ听)「……飛行機、作ってるの?」

ヒータは料理をし始めたブズーに聞いた。
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:43:27.18 ID:th5Dti9z0


ジュウジュウとおいしそうな音と匂いがたちこめる。

( ^ω^)「そうだお 少しずつ、お金を稼ぎながら」

ノパ听)「……へぇ……」


ノパ听)「……」


ノパ听)「なんで?」

( ^ω^)「何がだお?」

ノパ听)「なんで、飛行機を作ってるの?」

するとブズーの動きが少し止まる。

何か暗い影が差し掛かったような、そんな背中だった。


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:45:38.35 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「夢が、あるんだお」

ノパ听)「夢?」

( ^ω^)「トーチャンが成し遂げれなかった、夢が」

ノパ听)「……」

( ^ω^)「そこの写真を見てくれお」

ノパ听)「これ?」

( ^ω^)「そう そこに映された場所に辿り着くのが、夢なんだお」

ノパ听)「……」










ノパ听)「ロリータAA大全集……?」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:48:05.94 ID:T3WdsnUQO
ダ メ だwww
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:52:23.32 ID:6rDbmb980
ロリータAA大全集wwwwwwwww

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:55:27.07 ID:RJxdnMQcO
宮○ 駿「ロリータ……?」ピクッ
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:47:44.59 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「ごめん、それじゃない」

ノパ听)「あっ、うん」

( ^ω^)「う、うん……ごめんね」

ノパ听)「いや、うん、良いよ別に」

( ^ω^)「と、トーチャンが置きっ放しにしてたみたい」

ノパ听)「へ、へーそっか」

( ^ω^)「……」

ノパ听)「……」

( ^ω^)9m「あの写真だお」

ノパ听)「あ!あれかぁ!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:51:38.25 ID:th5Dti9z0



 ┌─────────┐
 │    γ ~~ ヽ      │
 │    /"´`゛\. . . │
 │   / '" ゜´`゛゙`ヽ   │
 │  _,‐'"゚゜´`゛゙`'‐゙   │
 │    (^ω^)'"     │
 │    BUPUTA      │
 └─────────┘



ノパ听)「ブピュ……タ……?」

( ^ω^)「そう トーチャンが撮った写真だお」

ノパ听)「へ、へぇ」

( ^ω^)「こいつは……空に絶対あるんだお」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:54:29.63 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「でも写真は捏造だって2chで叩かれて……」

ノパ听)「……」

( ^ω^)「トーチャンはそのまま人間不信になって、病気で死んだお」

ノパ听)「そう……」

( ^ω^)「だから、僕がトーチャンのことを証明するんだお」

( ^ω^)「ブピュタは本当にあるってことを、皆に教えてやるんだお!」

ノパ听)「……」

( ^ω^)「ってことだお」

ノパ听)「そっか で、コゲ臭いけど」

( ^ω^)「あっ」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします>sage:2009/01/19(月) 21:55:07.42 ID:bPmw5oxi0
2ちゃんで叩かれたぐらいでwwwwwwwww
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:59:03.80 ID:/WOlYSqxO
父ちゃんwwwwww

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 21:59:10.51 ID:th5Dti9z0


二人は少しコゲた朝食をもさりもさりと食べました。

( ^ω^)「ごちそうさまだおー」

ノパ听)「ごちそううぷっ……ごちそうさま」

( ^ω^)「お粗末さまでした」

ノパ听)(ほんとに粗末だよ……)

( ^ω^)「じゃあ、これからどうするかお?」

ノパ听)「えっ」

( ^ω^)「考えてなかったかお」

ノパ听)「うん」

( ^ω^)「実はどうやってこの後街に行ったのか忘れました」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:00:04.60 ID:6rDbmb980
>>83
おいwwwwwww
マジレスするとこの後追手がくる

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:02:05.86 ID:th5Dti9z0


ノパ听)「そんな時は……」

( ^ω^)「打ち切りか……」

ノパ听)「安価だ!」

ノパ听)「>>84ナイス!!」

( ^ω^)「思い出した!」




Take2!!

( ^ω^)「おっ……?」

何やら、外で車の音がしたことにブズーは気が付きました。

( ^ω^)「おっ 貴族かお 珍しいおね」

ノパ听)「あ、あれは……」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:05:09.78 ID:th5Dti9z0


オバタリヤーン!!
 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 




ノハ;゚听)「あ、あいつらは……」

( ^ω^)「お? どうしたんだお?」

ノハ;゚听)「あいつら、空賊よ!」

( ^ω^)「まじかお そいつはやべー」

ノパ听)「何か緊張感がないけど、私はあいつらに追われているの」

( ^ω^)「なんてこったい! 裏口から逃げるお!」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:09:13.14 ID:th5Dti9z0


そうして二人は、裏口から逃げていった。


( ´_ゝ`)「母者 留守のようだ」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「ふんっ 私の目は誤魔化せれないよ」

( ´_ゝ`)「なんと では居留守か?」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「とっくにいないよこの馬鹿息子」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`) 「ま、ゆっくり追うとしようかねぇ」

母者はブズーの家の崖の下を睨みながら、不敵に笑った。
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:12:56.64 ID:th5Dti9z0
そして二人は、親方の家についた。


( ^ω^)「おかみさん!」

( ∵)

( ^ω^)「大変だお! 空賊に追われてるんだお!」

( ∵)

( ^ω^)「かくまってくれお!」

( ∵)

ノパ听)「あの……ご迷惑おかけします……」

( ∵)

( ^ω^)「さぁ、入るお!」

( ∵)







( ∵)

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:15:51.88 ID:/ex3a7l2O
ここでまさかのビコーズwwww

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage:2009/01/19(月) 22:18:29.45 ID:98V1qXhfO
>>97
ちくしょう
ビコーズ先生思い出した
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:15:54.82 ID:th5Dti9z0

( ゚∋゚)「どうしたブズー」

( ^ω^)「親方!実はかくかくしかじか」

( ゚∋゚)「なんだと? 面倒事を連れてきやがって……」

(;^ω^)「すみませんお……」

( ゚∋゚)「だが、男は女を守るもんだ」

( ^ω^)「おっ……」

ノパ听)「……」

( ゚∋゚)「可愛い子じゃないか 守ってやれ」

( ^ω^)「……はい!」


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage:2009/01/19(月) 22:16:38.49 ID:bPmw5oxi0
>( ゚∋゚)「可愛い子じゃないか 守ってやれ」
これホントは女将さんのセリフだけどなwww

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:18:04.82 ID:/ex3a7l2O
なんせ女将さんはビコーズだからな
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:19:08.59 ID:th5Dti9z0


パフパフ!!パフパフ!!


珍走族のような音がした。

( ゚∋゚)「きたか……」

(;^ω^)「あうあう……」

( ゚∋゚)「なに、ここは俺達の町だ 町民全てが、味方さ」

( ゚∋゚)「さすがの空賊も分が悪いだろう」

( ゚∋゚)「さぁ、気にしないで裏口から逃げろ!」

( ^ω^)「親方……ありがとうございます!」

ノパ听)「すみませんでした!」



( ゚∋゚)「若い頃を……思い出すな、お前」

( ∵)「……」


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:19:27.46 ID:4yxqjPED0
クックルが裏手に行ってどうするwww
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:22:00.85 ID:th5Dti9z0

ドンドンドン!!

扉を激しく叩く音がした。

親方は勢いよく扉を開ける。


( ゚∋゚)「礼儀がなっていないな」

( ´_ゝ`)「ふん ここに女の子がこなかったか?」

( ゚∋゚)「女の子ならいるぞ」

( ´_ゝ`)「どれ、見せてもらおうか」

( ゚∋゚)「後ろにな」







( ∵)
( ∵)
( ∵)
( ∵)
( ∵)
( ∵)

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:22:59.35 ID:/WOlYSqxO
wwwwwwwww

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:23:15.21 ID:/ex3a7l2O
ビコーズwwww
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:23:44.46 ID:R1eH/BFLO
増えたwwwwwwwwwwwwwwww

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:24:27.58 ID:Mc3lOEGMO
ビコーズwww
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:25:59.27 ID:/ex3a7l2O
むwwwwすwwwwめwwww
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:28:14.46 ID:R1eH/BFLO
娘かよwwwwwwwwww

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:24:59.02 ID:th5Dti9z0


( ´_ゝ`)「えっ?」

( ゚∋゚)「ははっ すまんな、俺の嫁と娘達だ」

( ´_ゝ`)「え、え?」

( ゚∋゚)「どうした、惚れたか?」

( ´_ゝ`)「いや、生物学的に無理が……」

( ゚∋゚)「照れるなよ ま、空賊に嫁に出すわけにはいかんがな」

( ´_ゝ`)「! 貴様! なぜそれを!」

( ゚∋゚)「ふん お前達、空族、流石一家であろう」

( ´_ゝ`)「……」

( ゚∋゚)「母者は元気か?」


「ここだよ」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:27:37.70 ID:th5Dti9z0


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「久しいね、クックル」

( ゚∋゚)「ふん……できれば顔は見たくなかったぞ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「そうかい 私としては久々に好敵手とあえて、滾ってくるよ」

( ゚∋゚)「ひたすらに戦いを求める戦神は、どうやら現役のようだな」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あんたは……なまってそうだね」

( ゚∋゚)「一人の父親になっただけさ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「それが、なまったって言うんだよ」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:43:20.11 ID:Mc3lOEGMO
>>113について
ゆとり達は知らないだろうが三大AA最強キャラ
"母者""クックル""ぽろろ"と有名だった
しかしFLASH全盛期が過ぎ時とともに忘れさられつつある
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:30:40.46 ID:th5Dti9z0


( ゚∋゚)「お前には、わかるまい」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「わかりたくもないね」

( ゚∋゚)「空賊などという俗物に堕ちた貴様と話しても、どうやら無意味なようだ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……昔から、そうだったじゃない」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「解り合えた時は……戦いの時だけだったのはねぇ!」


母者が凄まじい闘気を放った。
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:35:01.17 ID:th5Dti9z0


ビリビリィ!!

膨れ上がった筋肉により、母者の服が破れる。

( ゚∋゚)「……禁技、“精神的ブラウザ(チャーミング・ハハジャ)”か……」

町民「うげぇ!!」

町民「グロ注意!グロ注意!」

町民「死ね!氏ねじゃなくて死ね!」

町民「ハァ……ハァ……うっ! ふぅ……変な物見せんじゃねぇ!!」




( ゚∋゚)「ふん そんな遥か昔に破った技、俺には通用せんわ!」

( ´_ゝ`)「あの男……チャーミングハハジャを正面から見て、まったく動じないだと!?」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage:2009/01/19(月) 22:36:09.63 ID:ImujB3+Y0
ブラウザじゃなくてブラクラじゃね?

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:38:06.77 ID:CCNgE3nh0
>>123
だよなぁ

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:40:25.08 ID:R1eH/BFLO
おいwwwwwwww四人目wwwwwww
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:39:07.80 ID:th5Dti9z0


( ゚∋゚)「久々に、全力を出す」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「かかってきなよ、曰く、原子分解と言われた実力、見せておくれ」

( ゚∋゚)「もう……随分と昔の事だ……」


( ゚∋゚)「しかし!」

( ゚∋゚)「家族と!仲間を護るため!」

( ゚∋゚)「俺は再び!鬼と化す!!」

親方の気が膨れ上がった。

その力は、互角。
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします>>123その通りです:2009/01/19(月) 22:42:25.54 ID:th5Dti9z0



( ^ω^)「ねーよ」

ノパ听)「えっ?」

( ^ω^)「いやいや、こっちの話だお」

裏口を抜けた二人は、線路の上を走っていた。

その理由は。

( ^ω^)「おっ きたお!」

ノパ听)「機関車?」

一台の機関車が近づいてきた。

( ^ω^)「おやっさーん」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします >>128オマージュでごめんね:2009/01/19(月) 22:45:10.74 ID:th5Dti9z0


('A`)「よーう ブズーじゃねぇかぁ」

潰れたフナの様な男が機関車から顔を出した。

ノパ听)(うわぁ……)

( ^ω^)「ちょっと、かくかくしかじかで」

('A`)「よーし、俺に任せとけ!」

( ^ω^)「ありがとうだお!」

そして二人は機関車に乗り込んだ。

ノパ听)「ねぇ」

( ^ω^)「お?」

ノパ听)「親方さん達、大丈夫かな」

( ^ω^)「心配ないお」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:49:02.55 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「あの無敵の親方が、負けるわけないお」

ノパ听)「でも、あのおばさんもかなり強いし……」

( ^ω^)「大丈夫大丈夫、安心するんだお!」

ノパ听)「……うん」

('A`)「おーうブズー どっこいけばいいんだぁ?」

( ^ω^)「ひとまず、追手を振り切らないと」

('A`)「そーかそーか」

( ^ω^)(それからは……どうしよう……)




一方その頃。
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします>>136違うよごめんなさい:2009/01/19(月) 22:53:34.87 ID:th5Dti9z0



(メメ゚∋゚)「……ふんっ」

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「どうやら……完全になまってるみたいだね」

(メメ゚∋゚)「ふっ 年には勝てんさ」

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「……そんなお前を見るのは、あたしゃ辛いよ」

(メメ゚∋゚)「……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「これで──終わらせるよ!」

(メメ゚∋゚)「ビコーズ!!」

突如、名を叫んだ。


( ∵)


二人の間に飛び込むおかみさん。

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします>>136違うよごめんなさい:2009/01/19(月) 22:55:43.65 ID:th5Dti9z0
 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                                  -‐
  ー
 __                               --
     二                         = 二
   ̄             ( ∵)                 ̄
    -‐                          ‐-

    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \ 





おかみさんが輝きを放つ!
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 22:58:40.19 ID:th5Dti9z0

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「な、なんだい!?」

(メメ゚∋゚)「うおっまぶしっ!」

名を呼んだ親方すらもが、意表をつかれた。


(´<_` )「母者!」

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「なにさね!」

(´<_` )「どうやら二人は裏口から逃げたようだ!」

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「なんだって!? おいかけるよ!」

( ´_ゝ`)「いつでも出せる」

すると流石一家は車に乗り込み、その場から離れていった。




( ∵)
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:01:33.71 ID:th5Dti9z0

残された、親方とおかみさん。

(メメ゚∋゚)「……」

( ∵)

(メメ゚∋゚)「……」

( ∵)

(メメ゚∋゚)「お前」

( ∵)

(メメ゚∋゚)「あんなことできたんだ?」

( ∵)

(メメ゚∋゚)

( ∵)

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:04:53.02 ID:th5Dti9z0


(;^ω^)「なっ!? あの車は!?」

物凄い勢いで機関車を追いかけてくる一台の車。

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「逃がさないよ!」

ノハ;゚听)「流石一家だ!」

(;^ω^)「まさか……親方……」

('A`)「あいつに限ってそれはねぇよ ブズー、炭を燃やせ」

( ^ω^)「……わかったお!」

せっせと燃料を投下し、機関車のスピードを上げる。

線路の上を走っているというのに、流石一家の車はそれでも、徐々に追いつきつつあった。


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:07:25.69 ID:th5Dti9z0

('A`)「嬢ちゃん」

ノパ听)「えっ?」

('A`)「貨車を切り離してくれ」

ノパ听)「! なるほど!」

('A`)「そういうことだ」

ノパ听)「ブサイクのくせに頭いいな!」

('A`)「……」

そしてヒータは貨車を切り離す為のハンドルに手をかける。

ノハ#゚听)「うおおおおおおおおおお」

思い切り力をこめ、回す。
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:09:35.11 ID:th5Dti9z0


ノハ;゚听)「うあうっ!?」

突然の衝撃。

最後尾に流石一家の車がコネクト!!したのだ。

 @@@
@#_、_@
 (メ ノ`)「いきな! お前達!」

( ´_ゝ`)「ようやく見せ場のようだ」

(´<_` )「あぁ、たっぷりと可愛がってやろう」

( ^ω^)「ヒータ! 変わるんだお!」

ブズーが叫んだ。
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:12:11.33 ID:th5Dti9z0


ノパ听)「う、うん!」

すぐに変わり、ブズーがハンドルを回す。

最初こそ固かったが、それは徐々に回り始め、後は回し切るだけになる。

しかし、迫りくる兄者と弟者。


( ´_ゝ`)「ふん! 悪足掻きもそこまでだ小僧!」

(´<_` )「たっぷりと礼をしてやる!」


ノハ;゚听)「あぁ……!」

ヒータがそれを見て焦る。
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:15:03.83 ID:th5Dti9z0


ノパ听)(! そうだ!)

突然の閃き。

ヒータはそれに手を伸ばした。





ノパ听)つ('A`)?





    ('A`)「えっ?」
ノハ∩゚听)∩





      ブン!!                                ピュー
ノハつ゚听)つ「いけぇぇえええええええええぇぇ!!」        三('A`)「えっ?」

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:16:43.88 ID:iIvjxYkqO
なんてこった

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:16:49.35 ID:6ug7VzUdO
ドクオがwwwww
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:19:29.21 ID:th5Dti9z0


(; ´_ゝ`)「な、仲間を投げただと!?」

(´<_` ;)「なんというおにちくだ!」

回転しながら飛ぶおやっさん。

(; ´_ゝ`)「くっ! だめだ! 避け切れん!」

(´<_` ;)「慌てるな! しゃがめ兄者!」


            ピュー!!
         三三('A`)
    ササッ( ´_ゝ`)(´<_` )ササッ


( ´_ゝ`)「よし! 流石だな俺ら」

(´<_` )「あぁ、急ぐぞ!」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:21:22.08 ID:R1eH/BFLO
よけられたwwwwwww

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:22:04.07 ID:th5Dti9z0


しかしその頃にはすでに、貨車の切り離しが終わろうとしていた。

( ^ω^)「んーっお!!」

強く貨車を蹴り、機関車と分離させる。

重みに耐えかねた流石一家の車は、段々と勢いが落ちて行った。


遠ざかっていく流石一家とおやっさんを見ながら、二人は安堵の息をもらす。

( ^ω^)「ありがとうだお」

ノパ听)「咄嗟の事で……」

( ^ω^)「最善手だったお」

ノパ听)「えへへ、ありがとっ!」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:24:30.08 ID:th5Dti9z0


機関車は進む。

流石一家が追いかけてくる気配はない。

しかし、貨車をどかしてまた追ってくるかもしれない。

どうする、どうする。

そうブズーが思っていた時、向かいから巨大な機関車が現れた。

( ^ω^)「おっ! 軍隊様だお!」

ノパ听)「えっ」

( ^ω^)「運が良かったお! かくまってもらおうお!」

ノパ听)「軍……隊……」

巨大な機関車を、ヒータは不安そうな目で見つめていた。
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:26:21.63 ID:th5Dti9z0

お互いに機関車を止め、降りる。

向こう側から降りた者達は……

( ■д■)

( ■ー■)


ノハ;゚听)「!!」

( ^ω^)「お? どうしたお?」

落ちてきた黒服グラサンを見ると、ヒータは身を固くした。

( ^ω^)「ヒータ?」

ノハ;゚听)「さ……」




ノハ;゚听)「さよなら!」
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:28:46.34 ID:th5Dti9z0


ヒータがきびすを返す時に。


ノパ听)「あ」


( ^ω^)「あ」


ブズーにぶつかり、ブズーは崖下へ落ちそうになる。


(;^ω^)「ちょ!死ぬ死ぬ!」

ノパ听)「! そうだ! 丁度いい!」

閃いたヒータは、ブズーの手を握り……

崖へと、ジャンプした。
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:31:36.00 ID:iIvjxYkqO
なぬ

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:32:08.63 ID:th5Dti9z0


( ゚ω゚)「てめぇえええええええなにしやがるクソビッチがあああ!!」

ノパ听)「いや、昨日大丈夫だったしさ」

( ゚ω゚)「知るかよ!そう何度もご都合主義がやってくるわけねーだろ!?」

ノパ听)「大丈夫だってば」

( ゚ω゚)「論理的根拠を見せろ!!」


すると、ヒータの胸元が輝きだした。

首飾りだ。

そうすると、段々と落下速度が遅くなっていき、二人はふわふわと浮きながら落ちて行った。


(;■ー■)「なん……だと……?」

( ■д■)「チッ 出直しだ」
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:35:49.75 ID:th5Dti9z0


( ^ω^)「信じてたよ」

ノパ听)「……」




ノパ听)「ここは、下はどうなってるんだ?」

( ^ω^)「ここら一帯の地下は、大体掘りつくされてるお」

( ^ω^)「地下トンネル自体は全部と続いてるけど、道はわかりそうもないお……」

ノパ听)「そっか」

ノパ听)「まぁ、なるようになるんじゃない?」

( ^ω^)「前向きだおね」

ノパ听)「暗い事考えたって、仕方ないじゃない」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/19(月) 23:38:56.03 ID:th5Dti9z0



( ^ω^)「そう、だおね」


しっかりと同意して、下を向いた。

大きな暗闇が口を開けている。


その先に、果たして何が待っているのか。

( ^ω^)(お……?)

ブズーの手を握るヒータの手に、少し力がこもった。

やはり、強気な素振りを見せていても、内心は怖いのだろう。

ブズーはゆっくりと、手を握り返した。



今日はここまで
185 : ◆iAiA/QCRIM :2009/01/19(月) 23:42:51.88 ID:th5Dti9z0
なっがいながら投下にお付き合いどうもありがとうございました
打ち切れる発想力をください ではでは
Back
inserted by FC2 system