第2章
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/17(土) 21:23:16.12 ID:3BTGt0bz0
        第2章 「ルール」 
静かな部屋に阿部の声が響き渡る。
ただ、生徒全員が聞いているのかと言うとそうではない。
鴨志田の死体にショックを受けている者や、ぼうっとしている者が半数ほどいる。
しかし阿部はそれを気にせず話を進めていく。


N| "゚'` {"゚`lリ 「先ほども言ったとおり、君たちには3人になるまで殺し合ってもらう。

          武器弾薬はこちらが支給する。食糧・飲料水も同様だ」

( ・∀・) 「……」


茂等(No30)は阿部の言葉を聞き逃さないようにする。
この説明が自らの生死を分ける。そう考えた末の結果だった。


N| "゚'` {"゚`lリ 「ここからクラスの出席番号順に出ていってもらう。その際にバッグを渡す。

          その中に君たちの武器・食糧・この島の地図が入っている。

          武器はバッグによって違う。完全にランダムだ。

          いい武器が入っているかは、日頃の行い次第だな」

( ・∀・) 「日頃の行いが良かったらこんなゲームに参加させられないと思いますけどね」


茂等が皮肉を言う。部屋に一瞬緊迫した空気が流れる。
29 :>>26の頭に第2章 「ルール」 を脳内補完で。:2009/01/17(土) 21:26:05.29 ID:3BTGt0bz0
しかし阿部は気にしていない様子だった。


N| "゚'` {"゚`lリ 「ふっ。先へ進むぞ」

N| "゚'` {"゚`lリ 「その首輪は発信機だ。お前らの位置・生死はこちらで管理されている。

          島はエリアに分かれていて、時間ごとに禁止エリアを設ける。

          禁止エリアに入ると首輪が爆発するので注意すること。

          6時間ごとに定時放送で禁止エリアを知らせるので地図で確認しろ。

          なお、定時放送では禁止エリアと共に死亡者の名前も読み上げる」


( ^Д^) 「……」


宝も先ほどのあわてぶりはどこへやら、真剣に阿部の話に聞き入る。
彼もまた、これが重要なポイントだというのを本能で感じ取っていた。
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/17(土) 21:28:57.77 ID:3BTGt0bz0
N| "゚'` {"゚`lリ 「この建物には東西南北に出入り口がある。

          出席番号1番から東・南・西・北の順に出ていってもらう。

          そうそう、ちなみに本部……この建物は島のほぼ中心に位置している。地図で確認するように」

(;><) 「あの……」


稚内(No35)が声を出す。
いつもは教室の隅でひたすらノートを書きとり、発言はほとんどしない生徒だ。


N| "゚'` {"゚`lリ 「なんだ」

(;><) 「チームを組んだりとかは……いいんですか?」

N| "゚'` {"゚`lリ 「構わん。しかし、24時間以内に1人も死亡者がいない場合全員の首輪が爆発する。

          チームを組むのは勝手だが、殺し合いはしてもらう」

(;><) 「……」


この時点で稚内が考えていた「みんなで協力してずっと島に住む作戦」は失敗に終わった。
傍目にもわかるように気落ちしながら稚内は座り込む。
しかし稚内は気づいていなかった。例え全員の首輪が爆発せずとも、この作戦は成功しないことを。
【残り36人】

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/17(土) 21:30:53.15 ID:3BTGt0bz0
島内地図
http://s.pic.to/wmasb

A側の海岸線はほぼ崖になっています。
AからHへ向けてどんどん下り坂になってる感じ。
Back
inserted by FC2 system