第13章
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:55:56.57 ID:2R0QGmtg0
第13章 「ひーとのはなし」
ノハ;凵G) 「嫌だよ……怖いよ……」


須田火兎(No12)はこのゲームに強烈な嫌悪感を持っていた。
突然目の前に現れた担任の死体。混乱するなと言う方が無理な話だ。


ノハ;凵G) 「やだよぅ……助けてよぅ……ロマぁ……」


手にした懐中電灯を点けたり消したりしながら歩く。
まだ陽は出ているので必要はないはずだが、そんなことを気にする余裕はない。
彼女は恋仲である杉浦(No11)の名前を呼んでいた。森を歩いているので余計に心細くなる。


ノハ;凵G) 「しにたく……ないよ……」


彼女が心からの願いを呟いた瞬間、彼女の体は突如としてバランスを失った。
運悪く、急な斜面の所に入ってしまったのだ。


ノハ;凵G) 「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!」


彼女は坂を転がり落ちていく。鬼が待つ所まで。

【No12 須田火  武器:懐中電灯 現在位置:B-4】
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